狭い街で放火を許しちゃだめ
 
 今日のASLは、ジェネラルのデラックスB (GD-B) キウィーズの攻撃。イタリア戦役で、カッシーノに立て籠もるドイツ空挺部隊を排除するため、猛爆撃後にニュージーランド軍が攻撃した。ニュージーランドは20VP以上を南端から突破させたら勝利です。曇っていて、崖は無く、建物は全て石造の1階建て(ただし階段室は二階あり)で、最初2ターンは爆塵による+1LVがあります。
 守るドイツは5−4−8エリート12個分隊と9−2指揮官に、機関銃重1中2軽4シュレック2、75Lの3号突撃砲1両(建物に隠匿配置)、75L対戦車砲1門、トーチカ1、塹壕2、要塞化2、トンネル1です。
 そして攻めるキウィーズは、4−5−8エリート24個分隊と10−2指揮官、機関銃重1中2軽4、軽迫撃砲1、PIAT2、火炎放射器1、爆薬2、75ミリ砲シャーマン4両です。アンザックなので忍びやかです。
 戦力評価ではキウィーズの予想勝率97%なので、キウィを2個分隊減らしドイツ軍を2個分隊増やして66%にしました。50%ぎりぎりにしなかったのは、市街戦では火力密度の高いドイツが有利めになるだろうと思われるからです。
 子供がドイツ、私がキウィーズです。


 ドイツは4つの建物に4スタックを配置。ああ、これは放火だね。キウィは火が広がる前に片を付けなければ負けるので、急いで前進します。すると奥の瓦礫に隠れていた戦車(建物でないので本当は隠匿できませんでした)と、手前の建物に隠れていたパンツァーシュレックに撃たれて、シャーマン1両が炎上。後半ドイツは4か所で放火を試み、右の2か所で成功しました。
 第2ターン、キウィ歩兵はさらに前進しますが、シャーマンは戦車や砲が怖いので後ろから隠れてついて行きます。情けないですが、弱いくせに得点源としては重要なので、これ以上危険に晒す訳にはいきません。そして火は燃え上がり、ドイツ軍は奥の建物に集まりました。これは固い。

(下が北)

 第3ターン、中央は固いし左は涸れ谷越えで攻めにくいので、キウィは右側に部隊を大きくシフト。するとドイツ鬼スタックがトンネルを通って、いきなりキウィたちの目の前にどーんと立ち塞がって来ました。イギリスは24火力しないのに彼らは32火力もあり、雨が降って来たので煙幕も使えず、片方の隣接へクスは火災で塞がっています。なんかキウィは無理っぽくなってきましたよ。
 第4ターン、キウィーズは奥の建物に3方向から撃つ形で進んでみます。するとターン後半、建物にいたドイツ副鬼スタック24火力と奥の対戦車砲により、林のキウィスタックは隠蔽にもかかわらず全混乱。しかも残ったキウィスタックの射撃も、火災や要塞の影響と目の悪さで全然効かない。そして火事は燃え広がって正面からは進めなくなった。これはもうキウィ終わったな。一応次の準備射撃までしてみましたが、やっぱり効かずドイツの勝ち。



 こんな狭いデラックスマップの市街で、放火なんか許しちゃだめです。進撃路が細くなりすぎて、攻撃側はどれだけ戦力があっても全然進めなくなります。だからデラックスの標準シナリオは、どれも放火を禁止しているのです。しかもこのシナリオは攻撃側最大火力が24なのに対して、防御側は32もあるので、なおさらどうにもなりません。これは完全なシナリオデザインミスです。
 そして放火を別にしても、やはり市街で最大火力24対32の攻撃は厳しいので、この場合も低火力市街戦(攻撃側歩兵数0.75倍)に含めることにします。

 
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