丘は避ければ何とかなる?
 
 今日は先日丘攻めが無理だと分かったTAC39グドブランズダール上の作戦を、今度は丘を避けて進んだらどうなるか、もう一度やってみました。また子供がイギリス、私がドイツです。


 今回イギリスは後方の森の方にも一部を配置。配置は丘に限られていますが、森の端にある1へクスだけの小さな丘に置きました。丘によって侵攻ルートが狭められており、一方に集中すると押し込められてしまいそうなので、ドイツはやはり3つに分かれて侵入します。ただ今回は左側が主力。中央で中機関銃に撃たれ、ドイツは2個分隊が混乱しましたが、イギリス中機関銃分隊も反撃で混乱しました。
 第2ターン、ドイツは全体が前進。互いに半個分隊が迫撃砲に撃たれて混乱します。イギリス軍は丘の左右に分かれて防衛線を築き、丘の重要拠点では壕を掘りました。

 第3ターン、前回は戦車を犠牲に登った丘でしたが、今回は戦車を全部左に送ったので、両脇からイギリス軍に狙われて中央の部隊は丘を登れません。そこで彼らは丘の左側の道路に回ります。そして右側では、ばらした半個分隊が林の先端まで到着しました。
 一方左の森では、出口を見張る2つの建物内のイギリス軍に対し、1号戦車を迂回させて射撃を封じます。そして手前の建物の周りに半個分隊をパラパラ送って包囲に成功し、主スタックがこれを撃てる位置に進みました。しかし射撃は効かず、白兵戦では不意打ちを取られて逃げられます。
 ターン後半では、最初の攻撃を躱したイギリス前衛が、結局は逃げきれずに倒されてしまいました。しかしドイツの前面には、丘から森にかけてイギリス軍の強固な防衛線が連なっています。ドイツはこれを抜けられるのか?


 第4ターン、ここで周り中からATRや機関銃に撃たれ続けたら、脆い1号戦車はまず生き残れません。そこで全車が一気に突き進み、運良くイギリスの射撃も効かず、防衛線を抜けることに成功しました。そしてドイツ主スタックは建物に入り、射撃待機していた副スタックは、正体を現したATRを混乱させます。しかし同時に警戒して進んだ半個分隊は、やはり平地では耐えられず撃退されました。一方右手では臨機射撃が外れ、一部が前進に成功。
 ターン後半には、イギリス迫撃砲がドイツ主スタックを煙に巻きましたが、遠くから撃ったATRは効きません。そして入って来たイギリス増援により、ドイツの突破はさらに難しくなっていきます。

 第5ターン、ドイツ戦車はやられない内に全車盤外に抜けようとしましたが、回復したばかりのATRに撃たれて1両が破壊されました。また歩兵はじわじわ前進し、イギリス軍をいくらか混乱させたものの、ドイツ側もやはり同程度の混乱を受けてしまいます。
 しかも混乱したドイツ軍は安全な回復場所が無く、撃たれてどうにも参り続けますが、イギリス軍は丘の陰で回復していきます。イギリスの増援も前線付近に到着し、ドイツはもう無理そう。
 第6ターンには、機関銃の支援で半個分隊が最後の前進を試みたものの、やはり方々から撃たれて抜けられませんでした。イギリス危なげなく勝利です。



 ドイツが不利なのは攻撃側の戦力を半減させる丘攻めのせいだから、丘は避ければ何とかなる、なんてことはやはりありませんでした。丘は見晴らしが良くどちらにも自由に撃て、自分たちだけは安全な回復場所を確保できるので、直接攻めようが脇を抜けようがどちらにしろ防御に有利です。

 
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