丘の上からボカージュは使えない
 
 今日のASLは、デラックス18 King of the Hill お山の大将。キング中佐はM4ドーザーに乗って寄せ集め部隊の先頭に立ち、ボカージュを切り開きながら敵に向かって行った。アメリカは8.5ターン以内に、レベル2のヘクス全てを同時に支配したら勝利です。生垣はボカージュです。
 守るドイツはエリート13個分隊と9−2指揮官、機関銃中2軽3シュレック2、50L対戦車砲1門、狐穴3です。
 これを攻めるアメリカは、14個分隊と機関銃重1中1、軽迫撃砲2、バズーカ3、M4タンクドーザー2両、75ミリシャーマン4両、37LLスチュアート2両です。第1ターンにどれか1つのボードに侵入します。
 戦力評価では、アメリカが予想勝率106%の必勝です。しかしドイツが放火すれば、アメリカは禿丘に攻める形になって、アメリカ歩兵0.5倍で予想勝率66%まで下がるんじゃないかな。と思ってこのままやってみることにしました。
 子供がドイツ、私がアメリカです。


 第1ターン、アメリカは戦車がパンツァーシュレックに撃たれないよう前進。ドイツは丘の頂上の前側で放火を試みますが失敗しました。他は火を点けるとかえって守りにくそうで放火せず、50L砲は戦車を撃ちましたが弾かれます。
 第2ターン、手前の小丘に登ったシャーマンと軽迫撃砲がドイツ軍に撃つと、ROFバーストしてドイツ中機関銃スタックに壊滅的打撃。さらに50L砲も混乱。うーん、これは・・

(残骸は初期配置されたもので、ゲーム中にやられたのではありません)

 ここで石垣の確保のルールを読み返してみると、「同一レベルにある」石垣越しにWAを主張できると書いてありました。そうか、この丘の頂上に隣接するボカージュはレベルが違うから、丘の上からでは確保できないんだ。丘はなだらかな斜面を表していて段丘ではないので、斜面の上側で石垣に張り付けないというのは全く納得のいかないルールですが、そういうルールであれば仕方ありません。
 そうするとたとえ火災で周囲を塞げたとしても、残った登り口は低いアメリカ側だけがボカージュの防御効果を使うことができ、裸丘の防御効果どころかむしろ攻撃側の方が有利になります。そうなるとドイツは丘を降りて戦うしか手が無いので、丘攻めの攻撃側0.5倍は付かず、106%(理論値)負けです。

 
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