お前のフェルディで端を突け
今日のASLは、AP2鋼の嵐。ツィタデル作戦の始まり、新しいフェルディナンド戦車で増強されたドイツ軍は、ソ連の防御陣地「鋼の嵐」の中へ、ガラガラと進み始めました。ドイツは10.5ターン以内に、損害と突破で75VP以上稼いだら勝利です。
ドイツは19個分隊と88LLのフェルディナンド4両、75Lの3号突撃砲2両、105ミリ突撃榴弾砲2両の他、地雷除去用の大きなゴリアテが4台あります。5個の8−3−8は突撃工兵で工兵です(煙幕と地雷除去力高い)。
対してソ連は、手前のボード42に14個分隊と対戦車砲57LLが2門、45LLが2門、トーチカ1、塹壕10、対戦車溝6、地雷原24火力ですが、構築物は隠匿できません。そして中間のボード43に、エリート半個分隊6個、7−0指揮官、ヒーロー、対戦車ライフル、爆薬3を隠匿配置しますが、半個分隊はスタックや隣接できません。またボード43の番号2、3のヘクスには全てAP6、AT1の地雷原があります。ソ連兵はモロトフが使えますが、ドイツ軍がボード42に入るまで、今いるボードを離れられません。
戦力評価では、ドイツが広い突破で1.5倍補正となり、7%優勢で予想勝率6割になります。ROARでもドイツの勝率は51%でバランスは良さそうです。子供がドイツ、私がソ連です。
ソ連は対戦車溝でドイツ戦車の侵攻ルートを制限できるのは良いのですが、フェルディナンドが強すぎて対戦車砲を正面から撃っても歯が立たず、側面を狙おうにも配置可能地域は見通しが悪く難しいでしょう。
ソ連は守りにくい右手に対戦車溝を端から並べ、その先は森まで対戦車地雷を埋めて、こちらからのドイツの攻撃を困難にします。ただしこれでも地雷は工兵に除去されうるので、右半分をがら空きにできる訳ではありません。
そして中央左に塹壕とトーチカを敷き詰め、左端と中央どちらを攻められても側面を狙えるようにします。左端は狙われやすい所ですが、攻撃側に地形修正は無く、防御側には石壁があるので、ファイアレインと合わせて守れるんじゃないかな。
そして第1ターン、ドイツは75ミリと105ミリを丘の上に置き、フェルディナンドと歩兵で左端(ソ連から見て)から攻めてきます。ドイツはまず大ゴリアテで地雷原除去作業。突破に成功して、1ターンで2列とも除去できました。
ソ連軍は左端に向けて全力シフト開始。また正面を向いたソ連対戦車砲は、丘の上の戦車を撃ちましたが効かず。しかし2回発動した狙撃兵が、戦車を2両リコールにしてしまいます。

第2ターン、ドイツは対戦車砲に煙幕を置いて前進開始。しかし少し進むと石垣からの重機関銃ファイアレインで足止めされます。ただこの重機関銃も、ここに残ったままでは丘の上の戦車に撃たれるので、すぐに後ろの石造建物まで下がります。そしてソ連の部隊は続々と左端に到着します。
第3ターン、ドイツはもう一つの重機関銃の射線を草むらと煙幕で遮って、じわりと歩兵が前進。そして端攻めなのでフェルディナンドは盤外方向から側面を撃たれる心配もなく、その先の平地に並んで横断歩道を作ります。
前進射撃では小丘のソ連兵が次々混乱し、早くもこの石垣ラインは維持不能となりました。ソ連は前線を1へクス後退させます。また丘を撃っていた対戦車砲も、ドイツ戦車が丘を降りたので、左側に押し出しました。

第4ターン、ドイツ軍は煙幕とフェルディナンドの壁に隠れて一気に小丘を登ります。ソ連は撃ち合いますが、痛み分けでは突破と損害のVPを交換したに過ぎず、何ら状況は改善しません。ここも守れなくなったソ連は、丘を捨てて後方の村に戦線を作ります。
第5ターン、ずらり丘の上下に並んだドイツ兵とフェルディナンド。ソ連はこれと撃ち合っても勝てる気はしませんが、残り時間は長く下がっても最後まで持たないので、もはやここで決戦するしかありまえん。機関銃スタックは良く当てて、それなりにドイツ軍を混乱させました。そしてサブマシンガンエリートらが、右手の石造建築に出て来ていたドイツ鬼スタックを前進射撃で撃ち、隠匿の砲を出して1個分隊を降伏させました。さらに彼らは突撃し、ドイツ鬼スタックを取り囲みます。
第6ターン、ドイツ歩兵とフェルディナンドは撃ちまくり、当然にソ連の前線は崩壊。ソ連は包囲したドイツ鬼スタックを潰走不能で全滅させ、最後にひと花咲かせはしたものの、すでにかなり損害が嵩んでおり、歩兵に守られたフェルディナンドは強すぎてどうにもなりません。
ターン後半狂暴兵の強襲に続き、爆薬を持ったソ連歩兵たちがフェルディナンドに次々突っ込んだものの、結局設置は全て失敗し望みは尽きました。ドイツの勝利です。

煙幕支援を受け4両ものフェルディナンドを伴う端攻めは、予想以上に強かったです。石壁くらいでは不十分で、ソ連はもっとこちらに備えをしておくべきでした。例えば石壁から1へクス下がった所に塹壕線を作って、戦車が上がってきたらモロトフで反撃するとともに、手前に対戦車砲も置いて、石壁を越える時に底面命中を狙うといった手が考えられます。だからと言ってあまりこちらに偏らせすぎると、今度は反対側で地雷を除去して進まれるので、ソ連はなかなか配置が難しいです。
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