引きつける丘
 
 前回イギリスがどうしようもなく負けたので、A24レガルブート・リッジをもう一度やってみました。前回と同じく子供がドイツ、私がイギリスです。


 イギリスは前回の反省に立って、まずほとんどの部隊を敵から見えない所に置いて隠ぺいを付け、大尾根には半個分隊を3つだけ置きます。第1ターン、ドイツ軍は小尾根の西に煙幕を落とした上で広がって前進します。突撃で鬼スタックは小尾根北西側の中腹に登り、北側の建物には軽機関銃スタックが入ります。
 ターン後半、イギリスは尾根の北側に置いた鬼スタックで壕を掘り、指揮官の能力が効いて2つ完成します。またイギリスは尾根の南で麓から見えない位置に部隊を広げ、分解した76ミリ迫撃砲を持った操作班が後ろに向かいました。

 第2ターン、ドイツの準備射撃はどれも大した効果がありません。ドイツ軍は全体に丘を登り始め、最後に突撃工兵2つがイギリス鬼スタックの3へクス前に出て、鬼スタックと共に勝負を挑みます。

(下が南)
 ターン後半、引く訳にいかないイギリスは、鬼スタックでこの突撃工兵を射撃。これが非常に良い目で、1個分隊半を吹っ飛ばします。そしてドイツも鬼スタックで反撃。これも結構良い目立ったのですが、イギリス鬼スタックはモラルチェックの目が良く、2回撃たれて壕の外の1個分隊が混乱しただけで、逆に狙撃兵が残った突撃工兵に止めを刺します。またイギリスは南側でも壕を2つ掘るのに成功しました。

 第3ターン、煙幕が晴れて素で撃てるようになったドイツ鬼スタックは、ここが正念場。しかしなんとイギリス鬼スタックの残りは、ここでも射撃を耐えきり、逆にドイツ1個分隊を混乱させます。ドイツ鬼スタックの残りは、これ以上平地で壕の中の相手と撃ち合っても勝ち目は無いので、突撃で小尾根の陰に隠れました。代わりにドイツ軍は南側で一斉にイギリス軍の前に突撃して広がり、大決戦を挑みます。

 ターン後半、後方の丘に設置を終えたイギリス迫撃砲が、ドイツ鬼スタックに砲撃しましたが、効果はなし。そして平地に広がるドイツ軍に対して総攻撃です。結果は1個分隊除去、2個分隊と9−1指揮官の混乱。ただしドイツ8−1指揮官と突撃工兵がクラス上昇し、ヒーローまで登場してしまいました。
 そしてドイツの反撃は、かなり良い目でイギリス2個分隊を除去しましたが、イギリスにもヒーローか登場します。

 第4ターン、ドイツの射撃は期待したほど効かず、北側はイギリス鬼スタックが固くて進みようが無く。そしてイギリス半個分隊とヒーローに白兵戦を仕掛けたドイツ分隊も、一方的に損耗させられます。今や可動部隊数はイギリスが上回る状態で、次に平地でイギリス軍に先撃ちされると、ドイツはどうにもまいってしまうので投了です。


 やはり戦力の優劣が小さいシナリオは、大抵どちらもやりようがあるようです。アウトレンジで丘の上を撃たれるこのシナリオも、麓から見えないよう、高台で一歩下がって待ち構えることで対抗できました。また尾根の頂上には半個分隊しか置かないようにしたので、前回強力だったドイツの迫撃砲の活躍も大幅に減らせました。
 今回イギリスが見落としていて、ドイツは丘の北西のアウトレンジできるポイント(2H3)から勝負を挑むことができました。しかしイギリスが、76ミリ迫撃砲を後ろの丘までもって行かずに、大丘の後ろ側(2U4)に置いていたら、ドイツのこのチャレンジ自体が難しかったでしょう。ドイツ鬼スタックが2H3に来ても、イギリスは迫撃砲でまず白燐弾、無くても煙幕を撃って無力化できるからです。

 
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