丘をアウトレンジ
今日のASLは、A24レガルブート・リッジ。シシリアでレガルブートを望む尾根を奪取したイギリス軍ですが、翌朝戦闘工兵を含むドイツ軍の厳しい反撃を受けました。7ターン終了時、ボード2の丘の上により多くの分隊を置いていた方が勝利です。ただしレベル3の尾根にいるものは2倍に数えます。
イギリスはエリート14個分隊と76ミリ迫撃砲。ドイツはエリート20個分隊(内6個が8−3−8の突撃工兵)と、81ミリ迫撃砲、無線誘導の75ミリ短砲身歩兵砲です。林は茂みになります。
戦力評価では、イギリスが僅か0.21%優勢なだけのほぼ完全な互角。しかしアーカイヴではドイツが7割くらい勝っています。戦力が互角でもバランスが良いとは限らないので、実際のバランスはやってみないと分かりません。ただ互いに相手が見えやすい丘の戦いなので、ドイツライフル兵はその射程の長さを生かしやすそうです。
子供がドイツ、私がイギリスです。
もしイギリス軍が前進防御をすれば、隠蔽も無くアウトレンジ射撃を受けて、すぐ壊滅させられるに決まっています。また地形修正を得られるレベル3の尾根も、前方の2へクスしか無い小尾根では、戦力を少ししか置けず各個撃破されるだけです。
そこでイギリスは、全軍を後方の大尾根とその周りに配置します。1回目、隠蔽が付く後方に迫撃砲と中機関銃をスタックしたら、ドイツの迫撃砲が致命的命中から始まってずっと俺のターンで、スタックは壊滅しイギリス投了。イギリスはスタックを分けて再スタートです。
第1ターン、ドイツ軍は前の小尾根の陰に隠れながら駆け足で進みます。そしてドイツ鬼スタックは突撃で建物に入り、尾根のイギリス兵を11へクスの丁度有利な距離で狙います。
このまま撃ち合ったら不利なので、イギリスは隠蔽のついていない部隊を後ろに下げ、隠蔽された部隊を前に出します。またイギリスの迫撃砲は運良くドイツの迫撃砲を混乱させました。

第2ターン、ドイツ軍は半数程度が前側の小尾根付近にたどり着き、機関銃部隊はイギリス右手の2つの木造建物から射撃します。その間互いに少しづつ損害が出ます。
第3ターン、イギリスは迫撃砲が故障し、修理に失敗して壊してしまいました。ドイツ軍はじわじわ大尾根に迫っています。
第4ターン、大尾根にいたイギリス鬼スタックは、復活したドイツ迫撃砲に撃たれ、皆混乱して潰走。イギリスは前進するドイツ軍を止めきれず、一部のドイツ部隊はついに小尾根頂上に登ります。
第5ターン、ここでドイツも迫撃砲が故障し壊れてしまいます。しかしその前に大分イギリス軍防衛力を減らしてくれたので、ドイツ鬼スタックは小尾根に前進。イギリス軍はドイツ軍と撃ち合いますが、互いに同数程度の損害を受けるばかりで、戦力比では徐々にイギリスに不利になっていきました。

第6ターン、ドイツは突撃で大尾根のレベル2に部隊を並べ、鬼スタックは小尾根の頂上に登りました。
弱体化したイギリス軍の火力では、一部を撃退できたのみ。
最終ターン、ドイツ軍は登れるだけの部隊を尾根の3へクスに登らせます。この時点でVPはドイツ19対イギリス7で、イギリスが後番で全部尾根に突撃させて倍にしても14VPしかなく、5足りません。イギリスはドイツ軍が大混乱する幸運に賭けて、一部の部隊で撃ってみますが、大して効かずドイツの勝利です。

アウトレンジの威力に隠蔽と僅かな高度の優位くらいでは対抗しきれず、イギリスはじわじわと確実に負けてしまいました。射程で不利なのは分かっていたのだから、それに対抗する方法をもっと考えるべきでした。
例えばイギリスはもっと分隊を展開し、強力な射撃を受けない位置に隠蔽された半個分隊を並べ、危なくなったらすぐ逃げること。そして機関銃や迫撃砲は、最初は撃たれない高台の奥などに置いておいて、ドイツ軍が丘を登ったり脇に回り込んできた時だけ撃てるようにすること、などが考えられます。
インデックスへ