パンターで分断できれば
今日のASLは、G29 Shoot-N-Scoot 撃って走り去る。1944年アルデンヌ反攻の序盤、SS装甲はアメリカ歩兵の防衛線突破を図っていた。ドイツは8.5ターン終了時、ボード12の複数へクス建物4つを支配しているか、西に70VP突破していたら勝利です。靄がかかっており、森の小道は森林道になり、建物は全て石造で12U5以外階段ヘクスはありません。
守るアメリカは13個分隊と地雷24戦力、狐穴6、155ミリ盤外砲無線機、57L対戦車砲1門、ジープ2台、ハーフトラック1台、6火力機銃の装甲車1台、37LLの装甲車1両、76Lの4号駆逐戦車4両を初期配置します。車両は砲のように、撃っても隠蔽を維持できる可能性があり、9−2と8−1の戦車指揮官がいます。そして3か4ターン(選択)に、3個分隊とハーフトラック1台、8−1戦車指揮官と76Lシャーマン2両が出て来ます。
対して攻めるドイツは、SS14個分隊と9−2指揮官に、輸送ハーフトラック4台、37Lハーフトラック1台、75Lの4号駆逐戦車2両、75LLのパンター6両と9−1戦車指揮官が、第1ターンに半分の移動力で入って来ます。
戦力評価では、ドイツの37Lハーフトラックを計算から除外した方が、ドイツは戦車が全く倒され得ない扱いになって評価が高くなります。そのように計算してもなおドイツの予想勝率は26%ですが、強力なパンターをうまく使ってなんとかならないか、そのままやってみることにしました。
子供がアメリカ、私がドイツです。
アメリカはやはり中央厚めの前進防御。戦車もフルにダミーを作って狙いを絞られないようにしています。
これに対してドイツ歩兵は、右側が平地で進撃に適さないので、左側から隠蔽を維持しつつ侵入。パンターは右側で互いに隣接しないよう侵入し(盤外砲対策)、無線機と思われる建物3階と、アメリカ戦車を狙います。そして4号駆逐戦車は左側の矢面に立ち、ハーフトラックは隠れるように入りました。アメリカは盤外砲以外撃たずに隠ぺいを維持し、ドイツはパンター5両が建物3階を捕捉します。
ターン後半、パンターの近くにいたアメリカ駆逐戦車が撃ちますがAPCRは無く、走行不能の試みでもいきなり故障してしまい、あっさりパンターにやられてしまいました。実はこの駆逐戦車には2修正の戦車指揮官が乗っており、ROF2や隠蔽維持の可能性もあって、パンターが2両くらい破壊や意図的走行不能になってもおかしくない所でした。これは終わってから分かった事ですが、ドイツはかなりラッキー。ドイツは他にもう1台車両を撃破しました。
第2ターン、パンターズは一斉にアメリカ無線機を射撃。しかし隠蔽は剥がしたものの倒せず、1両が故障しました。これでは歩兵が中央で進むのは無理なので、4号駆逐戦車で装甲車を倒した森の左端と、2つの1へクス建物に進んだだけで、他は入り口から動けません。そしてアメリカ盤外砲は攪乱砲撃を仕掛け、森のシュレック半個分隊を除去しました。
ターン後半、盤外砲はさらにドイツハーフトラックも除去。パンターの射撃はまた無線機に効かず、捕捉されて危険になった彼は階下に逃れました。さらに森にいたアメリカ駆逐戦車も後方に下がり、移動してきた歩兵と共に森から中央にかけての守りを固めます。

(下が東)
第3ターン、アメリカ無線機が一旦隠れたので、ドイツ軍はこの隙に前進。森では歩兵とハーフトラックが進み、左中央の道路ではアメリカ50.calがファイアレインを敷いたので、手前にいたドイツ歩兵は皆右側に回りました。これを中央にいたアメリカ駆逐戦車が撃ちましたが外し、逆にパンターの前進射撃で仕留められます。これはもしかしてドイツ行けるんじゃない?
と思ったのも束の間。パンターが4つ出て来て並んだその隣の林に、きっちり対戦車砲が。側面を晒した2両が1両撃破、1両衝撃で、砲塔だけ側面を向けていたのも追加射撃で砲塔に当てられて炎上。ドイツ一気に終わった。アメリカは増援まで出て来て、もはやドイツはどうにもならなそうですが、一応もう1ターンやってみます。
第4ターン、さっきの防御射撃で混乱したアメリカ対戦車砲がいきなり回復。なんじゃそりゃ。ドイツの強力な歩兵2スタックが再度これを射撃したが、2回とも耐える。なんじゃそりゃ。それなら砲の故障したパンターでオーヴァーランだ。ボグチェックは成功したものの、対戦車砲はオーヴァーランにも耐え、対応射撃でパンターを撃破した。どうなってんだこの対戦車砲。
しかも防御射撃では盤外砲がさらにパンターを1両破壊し、残るパンターは2両のみ。はい、もう完全にアメリカの勝ちです。
G
町と左の突破ルートの境目に位置する生垣建物を厚く守り、戦車を広く散らした上で、盤外砲が後ろから狙うというのが、非常に良いアメリカの配置でした。ドイツはパンターで盤外砲を無力化した上で、アメリカ車両を撃破して行くという作戦でこれに対抗しようとしましたが、靄があって遠くの建物も隠蔽戦車も当てるのが容易ではありません。
やはりドイツの予想勝率26%は正しい評価でした。
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