降れば土砂降り
今日のASLは、AP6 サヴァンナの雨。シチリアに上陸したアメリカ軍に対し、イタリア歩兵とティーガーIが反撃してきたところへ、アメリカの巡洋艦サヴァンナの艦砲射撃が降り注ぐというシナリオです。枢軸は8ターンの終わりにアメリカより多くVPを稼いでいたら勝利です。VPは損害以外に、建物区域の支配ごとに1VP、さらに枢軸は沿岸側にたどり着いた部隊についてもVPを得ます。林は茂み、果樹園はオリーブ園に変わり、麦畑はなく、建物は全て石造です。
アメリカ軍はエリート14個分隊とイタリアから捕獲した75ミリ野砲3門、そして第4ターンにはトラックに曳かれた105ミリ野砲1門、第6ターンにはM4が2両出てきます。また150ミリ艦砲射撃支援が受けられますが、枢軸側のボードにしか効果がありません。イタリア軍は31個分隊で、第3ターンにはドイツのティーガーIが4両と75ミリ短砲身榴弾砲の3号N型2両が出てきます。
アーカイヴではアメリカの勝率65%、私の戦力評価ではアメリカ18%の優勢で予想勝率85%程度とアメリカ有利そうですが、勝敗は艦砲射撃の成否に大きく左右されそうです。
枢軸に中ほどまで入られてしまったら艦砲射撃を撃てなくなるので、アメリカは前進防御です。ただ右手の石造建物が並ぶ街に比べて、左手の茂みは手薄だったので、イタリアは全軍で左手に向けて突っ込みます。イタリアは薄くパラパラ攻めても勝ち目がないので、砲弾が降ってくる前に弱い所を集中突破し、できるだけ多くの部隊を砲撃の有効範囲外まで進める狙いです。
しかしそこは中機関銃のファイアレインに加え、3門の捕獲75ミリ野砲が全て待ち構えており、いくつかのイタリア部隊が崩れます。一方艦砲射撃のSRは離れた所に落ち、イタリア軍も前進射撃で前衛のアメリカ分隊1個を混乱させ、そしてさらに突撃。

(手前が浜辺)
アメリカ軍ターン、今ここで艦砲射撃を当てなければ止められくなるので、準備射撃でSRを動かし即FFEに変えます。そして砲撃はぴったり狙ったところに的中。攪乱砲撃で8へクスの隠れ場所のないイタリア軍が大損害を受けます。しかも中ほどの6へクスにいる部隊は弾幕に包まれて逃げることもできず、次にはFFE2にまた撃たれることになります。捕獲した75ミリ砲は壊れやすく2門が故障してしまいましたが、イタリア軍の損害は壊滅的で、ここで枢軸投了です。
枢軸はおそらくこの賭けが最も分の良い作戦だと思いますが、そうすると最初の艦砲射撃が躱せなければいきなり終わる残念なゲームになってしまいますね。
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