ライヒスタークの最後
今日のASLは、ネットで公開されていたTAC74 Red flag。ベルリンのドイツ帝国議会へのソ連最後の攻撃です。ソ連は8.5ターンの終了時に、ドイツの2倍以上のVPの統制状態歩兵をライヒスターク内に持っていれば勝利です。
火事にも瓦礫にもならないライヒスタークは、4階と地下があって全て要塞化されており、ドイツはSS5個、二戦級5個、徴募兵7個分隊で守ります。また2個の爆薬を隠匿で完全設置しておくことができ、他に50ミリ対戦車砲、88ミリ対空砲、105ミリ歩兵砲があります。
一方ソ連は6−2−8が8個、5−2−7が8個、4−5−8が4個分隊、火炎放射器3、爆薬3、120盤外砲があります。そして運河の向こうに76ミリと122ミリの野砲が2門づつあり、さらに122ミリ砲戦車2、152ミリ砲戦車2、85ミリ砲戦車3があります。
建物は全て石造で、林は弾痕に、1階建て建物は瓦礫に、麦畑はシーズン外になります。戦力評価はソ連9%の優勢で、勝率60%程度の良いバランスと思われます。子供がソ連、私がドイツです。
ドイツはライヒスタークの前面に1ユニットづつ配置し、他は奥に隠します。ソ連はライヒスタークの運河側に煙幕を2つ落とすと前進開始。途中ドイツ105ミリ砲がソ連歩兵を撃ちましたが効果なく、互いに損害は無し。
第2ターン、居並ぶソ連の戦車と機関銃が撃ち始めると、これがバンバン当たり、ライヒスターク前面の3へクスのドイツ軍は全て消滅。もっとも2つはダミーで、本物はSS1個分隊だけでしたが、これがKIAで除去されたのは痛い。さらにソ連は煙幕のある所へ爆薬で突破口を開け、3個分隊でなだれ込み、隠蔽されていたにも関わらずSS分隊がまた除去されてしまいます。ドイツ良い所なし。

しかし実はそこが仕掛け爆弾の罠の部屋。ドイツは庭を挟んで向かいの部屋から爆弾の起爆に成功し、2個分隊を吹っ飛ばします。しかし建物の反対側の部屋では起爆に失敗し、火炎放射器を吹っ飛ばすのには失敗してしまいました。ただこれも含めてドイツは2か所で36火力射撃を行い、侵入したソ連軍を混乱させて追い返します。さらにドイツは105ミリ砲正面にやってきた戦車に対しほとんど効かない射撃をしたら、これが走行不能になります。判定チェックに失敗したソ連戦車兵は脱出しましたが、105ミリ砲の追加射撃により除去されます。
とまあドイツが良かったのはここだけ。第3ターンにライヒスタークへ突入してきたソ連軍に対し、ドイツの優勢な射撃は全然効かず。逆にドイツ軍は大して強くない射撃にパタパタ倒れ、徴募兵は士気喪失で降伏、地下の重機関銃も周りを全て囲まれて混乱し降伏。早くも端の3へクスに追い詰められます。ドイツもうだめ。降参です。
ドイツはSSの回復力を生かして持ちこたえようと思っていたのに、回復の間もなくどんどん消えていき、どうにもなりませんでした。こういうほとんど建物内部だけでの戦いは、布陣も何もなくサイの目勝負になりやすいようです。ただドイツはどんな砲でも要塞建物に入れられるのを忘れていて、中に入れていたらもっと長く持っていたでしょう。
インデックスへ