霊峰
ASLマスターyagiさんとの2度目のvassal対戦。今回はシナリオ51The taking of Takrounaで、私は攻撃側のニュージーランド軍、yagiさんが防御側のイタリア軍です。
このシナリオは、チュニジアにあるの崖の上の村タクロウナを13個分隊のイタリア軍が守っており、それをエリート7個分隊のニュージーランド軍が8ターン終了時に支配していたら勝ちです。ニュージーランド軍には10−2指揮官とヒーロー2人がいるものの、イタリア軍は防御側にも関わらず兵力が倍近くいて、支援火器もイタリア軍の方が中機関銃1個多くなっています。しかも砂塵によって射撃が当たりにくいとは言え、ニュージーランド軍はFFMOを受けながら平地の中を突っ切らなければならず、そのためアーカイブの勝率もダブルスコアでイタリア軍有利になっています。そこで今回はニュージーランド軍に8−1指揮官を与えるバランスを使いました。
さてマスターyagiの配置は、タクロウナの村を中心に守りながらも、他の正面もがら空きにしない堅実なもの。これをタクロウナから遠い左手から攻めれば時間が足りなくなり、中央から攻めれば三方から撃たれて撃退されるでしょう。そこで私はタクロウナを正面から攻める右手から侵入することにしました。
しかしここで気になるのが、侵入口に近い右端の小丘に、イタリア軍が4ユニットもスタックしていること。おそらくマスターyagiはこちらから侵入する可能性が最も高いと見て、重点配備しているのでしょう。これは迂闊なことはできません。
そこで私の第1ターンの作戦は、まず半個分隊4個が前進。その後ろから10−2指揮官、ヒーロー2人、軽機関銃3、分隊3の鬼スタックが、隠蔽を維持したまま茂みへ警戒移動。また指揮官、迫撃砲、分隊のセット2組も、平地へ警戒移動で侵入します。イタリア軍は試しに遠くから迫撃砲を撃ってみますが効果なし。
そしてニュージーランド軍は、鬼スタックでイタリアの小丘スタックに前進射撃。ここにいた分隊は2つとも混乱します。実はこの小丘には9−1指揮官と中機関銃という最強のユニットが置かれていました。鬼スタックが隠蔽を維持せず安易に前進したら、撃たれていきなり負けていたかもしれません。ひとまず第一関門突破。

しかし前回も有利な序盤をちょっとの油断でマスターyagiに軽くひっくり返されたので、油断は禁物です。ターン後半には、ニュージーランド鬼スタックが防御射撃するものの効果は無く、イタリア軍は丘の前面に効果的な防衛線を築きます。
第2ターン、イタリア軍は1個分隊が回復。ニュージーランド軍は、まだ動くのは早いと鬼スタックで準備射撃をし、イタリア1個分隊を混乱させます。そして前のターンに混乱したイタリア軍に向けて半個分隊を回り込ませますが、丘の上の軽機関銃分隊に撃たれ除去されてしまいます。ああ。ニュージーランド軍はもう無理をせず、残りの部隊を慎重に進ませ、半個分隊で小丘の中機関銃を拾います。そして混乱していたイタリア軍は、潰走中に阻止を受けて損耗しました。
ターン後半、イタリア軍は回復失敗でまた1個損耗。その後陣形を再編します。ニュージーランド軍は防御射撃時に、拾った中機関銃を壊してしまうものの、鬼スタックでまた一つイタリア分隊を損耗させました。
第3ターン、マスターyagiの巧みな防御陣は、丘の上から狙う部隊だけでなく、涸れ谷の底に隠れて隣接してきたら倍火力で撃つ部隊が組み合わさっています。敵に隣接して混乱してしまうと、隠れ場所の無いニュージーランド軍はいきなり降伏してしまうので、これに正面から突っ込むのは危険そうです。そこでニュージーランド軍は迫撃砲で煙幕を撃ってみますが、弾は無し。そこで今度は鬼スタックが準備射撃をしてみます。するとイタリア分隊はモラルチェックでピンゾロ。普通の国なら良い目ですが、これがイタリア軍となると、、やっぱり降伏。しかもこれによって狙撃兵が発動し、隣のイタリア分隊まで混乱。これで一気に前線が崩れます。

半個分隊が前進して降伏したイタリア兵を回収し、9−1指揮官と迫撃砲は小丘に登ります。突撃だけでじりじり進んでいた鬼スタックも、ようやく丘の裾を登り始めます。
ターン後半、イタリア9−1指揮官は臨機射撃をかわして、丘の陰の石造建築に入ります。これでイタリア軍は、そこに逃げた部隊の回復効率が上がるでしょう。そしてニュージーランド鬼スタックは、防御射撃でまた1個イタリア分隊を損耗させます。これでイタリア回復の家には、大量のイタリア兵がひしめき合うことになります。しかし意外や9−1指揮官はこれを回復させるのではなく、前線に突撃して自らニュージーランド軍の前進を食い止めに来ました。
第4ターン、イタリア軍は半個分隊が回復。ニュージーランド軍はイタリア兵一つに煙幕を置くのに成功しますが、9−1指揮官を狙った鬼スタックの射撃は外れます。火力を残しているイタリア軍に対し、正面からの突入はまだ危険と思われたので、残りのニュージーランド軍はイタリア軍の右側面に回り込むように移動し、鬼スタックは突撃で小丘に登ります。
ターン後半、イタリア軍は1個分隊が回復しますが、側面を守っていた9−1指揮官と分隊は混乱して潰走。イタリア軍は防衛線を維持しているものの、度重なる鬼スタックの攻撃に大分弱まってきました。
第5ターン、イタリア軍は半個分隊回復。ニュージーランド迫撃砲の煙幕は弾切れでしたが、鬼スタックはまた1個イタリア分隊を混乱させます。これでレベル2の丘を撃てるイタリア軍は、タクロウナ守備隊しかいなくなったので、ニュージーランド軍は迫撃砲を捨てて今混乱したイタリア分隊に向けて突進します。これ以上進まれてはならないイタリア軍は、タクロウナ守備隊で防御射撃。しかしただでさえここからは火力半減なのに、11を出して効果がないばかりか、機関銃も故障します。そして混乱したイタリア分隊は前進射撃により損耗。ニュージーランド軍は空いた塹壕に突撃で半個分隊を進ませ、分隊もそこに隣接します。ただ鬼スタックは小丘の方が撃ちやすいと考え動きません。

ターン後半、イタリア軍は9−1指揮官と1個分隊が回復します。射撃は互いに効果が無く、イタリア軍は隠ぺいした分隊で、ニュージーランドの半個分隊に白兵戦を掛けます。イタリア分隊は隠ぺいがあるものの鈍兵で、ニュージーランド軍の静粛に相殺されて、不意打ちは互角で発生せず。しかしイタリア軍は攻撃で12を出してしまい、ニュージーランド半個分隊は離脱に成功します。
第6ターン、回復しようとしたイタリア半個分隊がピンゾロを出し、またディスラプト。ニュージーランド軍は、まず隣接する部隊で先ほどの白兵戦に来たイタリア分隊をピンにすると、遂に鬼スタックたちが前進を始めます。イタリア軍はピンの分隊やタクロウナ守備隊で撃ちますが、10−2率いる鬼スタックには全く効きません。しかし前線のニュージーランド部隊が射撃を受けると、半個分隊がモラルチェックで12を出して除去。そして鬼スタックの前進射撃では、撃ってきたタクロウナ守備隊をみごと混乱させますが、マスターyagiは1分隊で撃って1分隊を隠蔽のままにするというテクニックを使っており、ここを空にすることはできませんでした。続いてニュージーランド軍は2か所で優勢な白兵戦に入り、半個分隊を除去しますが、分隊相手には互いに効果なく混戦となります。
ターン後半、前線に残るイタリア軍はタクロウナの陰に後退し、元々陰にいた部隊が崖を登ってタクロウナ入りを目指します。そして防御射撃。ここで鬼スタックの射撃が冴えわたり、タクロウナ守備隊は壊滅状態となりますが、マスターyagiが絶妙なタイミングで崖を登らせた部隊の救援で、タクロウナはきっちり保たれます。イタリア軍は下がっていた部隊を突撃で再び前に出し、最後の決戦態勢。そして混戦はニュージーランド軍が制し、ついにタクロウナへの最初の地歩を築きます。
さあ両者入り乱れて緊張感高まる第7ターン、まず隣接する石造建築に対するニュージーランド2個分隊半の射撃は効果なし。しかし鬼スタックによる隣への射撃はKIAで1分隊除去。そして白兵戦では2か所ともニュージーランド軍が勝利し、タクロウナに隣接するイタリア軍を一掃。鬼スタックもタクロウナに隣接します。

そしてターン後半、イタリア軍には有効な射撃が無く、混乱したイタリア軍をニュージーランド軍は防御射撃であらかた一掃します。しかしタクロウナの隠蔽された1個分隊だけは、頑強に耐え続けます。
そしてついに最終ターン、タクロウナは落ちるのか?まず鬼スタックは1個分隊を除いてタクロウナに準備射撃。これで隠ぺいされた守備隊を混乱させられれば、登攀路を撃てるイタリア軍はいなくなるので、ニュージーランドの勝ちですが、残念ながら外れ。後はもう進むしかないニュージーランド軍は、残りの1個分隊と隣のへクスにいた1個分隊+8−1指揮官で崖を登り始めます。
マスターyagiはこれを撃つかどうか悩みますが、危険な移動を放置する手は無いと射撃を決断。しかしこれは外れ。タクロウナ守備隊の隠蔽が消えます。これは撃たない方が良かったとはマスターyagiの後日談。
そして崖のぼりは1個分隊が失敗し、1個分隊対1個分隊の最終白兵決戦。ニュージーランド軍は疲労しているものの指揮官と相殺し、不意打ちは2個有利。でしたが目が悪く同時攻撃です。ニュージーランド軍の攻撃は3対2で5以下除去。そして目は、3!やった。しかしまだイタリア軍が4以下を出すかもしれない。イタリアの目は6!ニュージーランド軍のきわどい勝利です。
前回はyagiさんの手管にあっさりと負けてしまいましたが、今回は非常にいい勝負を制することができました。yagiさんは各所で危険な罠を仕掛けていましたが、フルスタックを組んでの慎重な前進が功を奏したようです。また今回は攻撃側の数が少ないので、神経質なまでに半個分隊で鬼スタックを囲んで狙撃を避けたのも、地味に効いたと思います。また今回もyagiさんには、「捕虜は指揮官が持て」などいろいろ教えていただきました。
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