再突入
 
 前回攻めるソ連が厳しいように思えたScroungin' ASL News 4「正に別の橋」ですが、なんとか方法はないかと、立場を変えてもう一度やってみることにしました。今度は私がソ連、子供がドイツになります。

 まず実は重要などの建物を瓦礫にするかです。ドイツはソ連側3階建て建物の中央寄り3へクスを瓦礫にし、高所からドイツの大きな建物を狙いにくいようにしました。ソ連はドイツ後方の4へクスの3階建て建物を全部と、中央手前から奥にかけての低い建物を瓦礫にし、後方まで見通せるようにしました。
 ドイツは初期配置で高台から見通せる所には置かないようにして、機関銃や盤外砲の攻撃を避けます。ソ連は砲やT-34のスモークディスチャージャーで煙幕を置き、その隙に工兵で鉄条網を除去してすばやく突入しようという目論見です。

 まずソ連の砲撃要請は、確認された敵がいないので2枚の黒チットを引かなければなりませんが、2枚目に赤が出て失敗。やはり敵を見つけてからでないと動きにくいです。
 続いて予定の煙幕配置ですが、三門の野砲と二門の迫撃砲が、全て煙幕が切れていて失敗!(8以下であるのに)しかたなくT-34が前進してスモークディスチャージャーを使ってみますが、やはり2両とも切れ・・。あきらめて2両目のT-34はそのまま橋向こうの鉄条網に突っ込みますが、ここでやはり正面の家にいたティーガーIIに撃たれて炎上します。
 しかしこれで火災による煙が発生し、次ターンには風で橋まで煙幕で覆われることになり、ようやく目的が達成できます。しかしこのターンはこれ以上は何もできず、ソ連軍の行動はこれだけで終わりになります。

 ターン後半からソ連は現れたティーガーIIを狙って砲撃支援を要請しますが、誤差が大きくすぐには撃てません。ドイツは大きな建物の中からも橋の出口を狙っており、支援なしではあまりに危険なので、ソ連は第2ターンも橋までエリート分隊が進むだけに終わります。
 第3ターン、ようやく狙いが定まってきたため、ソ連は橋向こうの一帯に煙幕弾を撃ち込みます。これで橋を渡ってもドイツの射撃をほぼ受けずに済むようになり、ソ連は総突入を開始します。そしてその途中で鉄条網に入ったT-34が、偶然その除去に成功します。これにより撤去作業に手間を取られることなく、工兵はさらに前進することができました。
 第4ターン、ソ連軍は右手のアパートに潜むドイツ軍に向けて進むとともに、3個分隊で煙幕に紛れてティーガーIIの籠る建物に隣接します。そして対戦車突撃チェックにも全員成功し、不意打ちにも成功して、白兵戦でティーガーIIもお陀仏かと思いきや、全員攻撃に失敗してしまいます。しかも反撃の近接兵器により2個分隊がモラルチェックで12を出し、壊滅的損害。ひどい。アパートの敵は追い払いますが、損害を与えたわけではなく、その後も戻ってこないよう監視が必要です。


 第5ターン、このままでは苦しいソ連軍は、砲撃を大きな建物にずらしてそのまま開始する賭けに出ます。そして運よく砲撃のずれが良い位置になって、建物内のドイツ軍を大混乱にします。(本当はこの時追加の要請チットを引かなければならなかったのですが、その時は気づきませんでした。)そして後ろに回り込んだT-34は、運良くAPCR弾を当ててティーガーIIを破壊。さらに付近の建物を捜索していた部隊が、意表をついて勝利条件外の建物に隠れていたハーフトラックをたまたま発見。駆け付けたT-34でこれを破壊します。
 そして第5ターン後半、砲撃で全て混乱しFFEに囲まれて逃げられずにいたSSが、何とその場で全回復。追加打撃を狙って森に前進してきていたソ連機関銃部隊に、重機関銃を含む猛射撃を加え、逆にそれらを全て混乱させてしまいます。もっともそのSSもFFE2により再び混乱します。
 そしてここで登場したドイツのパンサーは侵入した最初の盤の隅で停止します。ここは建物と森の陰になり、角なので正面からしか近づけません。第6ターンにソ連軍はここに向かって歩兵を進めますが、隣に対空砲があって一時食い止められます。
 第7ターン、ソ連軍にはあと2ターンしかありません。その間に大きな建物の奥に潜むドイツ歩兵を一人残らず無力化し(指揮官1人残ってもダメ)、パンサーを正面から倒し、反対側に残っているドイツ軍が戻ってくるのを阻止しなければなりません。なんとかなるのか?
 まず番外砲撃を移動し大きな建物の奥を狙います。黒チットが2枚引けなければなりませんが無事成功し、ずれも良い位置に行ってドイツ軍の大半を混乱させます。そして右手の部隊は地域内に戻ってこようとするドイツ軍を阻止する位置に移動し、IS2が2両でパンサーの前に進みます。しかし1両は撃破され、IS2の砲撃は外れ。さらにパンサーに白兵戦を仕掛けますが移動不能にしたのみで、近接防御により損害を受けます。そしてターン後半には、もう一両のIS2もパンサーに破壊され、火線をくぐりぬけてドイツ半個分隊がアパートに戻ってきます。
 後がない最終ターン。ターン後半はありません。大きな建物に残ったドイツ軍指揮官は白兵戦で仕留め、アパートに戻ったドイツ軍も近くの部隊が周りから囲んでやはり白兵戦で倒します。そして最後に残るパンサーには、大きな建物から突っ走ってきたのも含めて3個分隊と指揮官2人が迫り、1個分隊(疲労中)と8−0指揮官1人が突撃に成功します。
 白兵戦では移動不能のパンサーに対して、もし5以下ならこれを破壊してソ連の勝利でしたが、破壊は失敗しドイツの勝利となりました。


 煙幕を使った突入作戦が図に当たり、非常にいい勝負となりました。思ったほどバランスは悪くなかったようです。ソ連は瓦礫の場所を選ぶ時、奥の建物は手前に2へクスだけにして、大きな建物手前橋寄り2へクスを崩した方が良かったかもしれません。
 
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