振り下ろされた大鎌
今日のSword & Fire: Manilaはまた元の順番に戻って、SF3 The Grim Reaper's Lair 死神の隠れ家。マニラへの足掛かりを確保したアメリカ軍は、次の目標である警察署を攻める前に、日本軍が物資を貯蔵しているパコ墓地に探りを入れた。アメリカは7.5ターン終了時に、次のどちらかを満たせば勝利です。1.日本の2倍以上のCVPを持ち、3Y68と4E64の建物を両方支配している。2.統制状態の3個分隊相当以上を、パコ墓地内に持っている。
守る日本は、一線級2個二線級7個分隊と軽機関銃3、地雷12戦力、75ミリ野砲3門、鉄条網2、塹壕6と、次の2つから1つをランダムに受け取って配置します。A.10-2,9-0,HMG*2,LMG,MTR B.10-0,9-1,.50cal,MMG,FT
攻めるアメリカは、一線級10.5個分隊と9−2指揮官に、機関銃重1中2、バズーカ1、軽迫撃砲1、火炎放射器1、爆薬2を東に初期配置。そして第3ターンには4.5個分隊と.50cal1、バズーカ1、軽迫撃砲1、火炎放射器1が、東か南から入って来ます。
戦力評価では日本の予想勝率が107か112%(増援による)の必勝。勝負にならないので、アメリカを2個分隊増やし、日本は1個分隊と砲1門を減らして、55か62%にしました。若干日本の有利を残したのは、日本の二線級が新兵に近いくらい弱いと思われるからです。
子供がアメリカ、私が日本です。
勝利条件と防御の有利さからして、普通なら日本軍はパコ墓地と地下室付きレンガ建物に籠って守ることになるでしょう。(元の日本必勝のままなら、バランスを取るためにわざと悪い分散配置をして、手加減する人もいるかもしれませんが。)そして今回日本は10−2指揮官の方を引いたので、これと操作班、指揮官2人、重機関銃2を尖塔に隠匿し、アメリカが後方で迂闊な移動をしたら、予想外の火力で撃てるようにしてみました。
第1ターン、日本の期待に反してアメリカスタックは安全なルートで進み、レンガと森の二重地形に入ります。日本は1個分隊を砲で撃って混乱させたにとどまりました。
さてターン後半、良く見たらアメリカスタックの入った二重地形は固いだけでなく、日本の建物へクスが両方見えるなあ。これはまずいぞ。そこで日本は煙幕や白燐弾を撃ち、アメリカの射撃を妨害します。すると二重に煙が掛かったアメリカ鬼スタックは射撃を諦めますが、多材建物からは24火力+5で林の塹壕を撃ち、目は3。軽迫撃砲二線級は減少クラス低下します。

(下が北)
第2ターン、アメリカ鬼スタックは煙を避けて石造瓦礫まで前進。正面のアメリカスタックも、弾痕で日本砲と対峙します。ターン後半、当然日本砲はそれを撃ちますが、故障。しかもその後そのまま修理に失敗してガラクタに。鬼スタックに隠蔽無しで撃たれたら終わるので、林の砲操作班は塹壕を通って地下室に逃げました。するとアメリカ鬼スタックはROFバーストして、別の日本隠蔽操作班が消滅。うーん。
第3ターン、アメリカ正面スタックは、軽迫撃砲を引き継いだ日本二線級にまた3を出して、また減少クラス低下。アメリカの軽迫撃砲も当たって、二線級がまた減少。アメリカの射撃効き過ぎ。そしてアメリカ鬼スタックはまた二重地形に戻って、日本建物を狙います。
ターン後半、軽迫撃砲にやられた二線級は逃げられず、鬼スタックにまたROFバーストされて消滅。もう建物の地上部に顔を出す余裕は無く、地下室で隠蔽を付け直した操作班が砲を拾いに戻るだけ。もう勝負はほぼ決している。
第4ターン、日本砲は隠蔽を付け直したにもかかわらず、前に出て来たアメリカ軍の目が良かった上、MCが箱車でいきなり消えた。これで誰も見るものはいなくなったので、多分火炎放射器の隠蔽付きが出て来て、鉄条網の所に突撃。
ターン後半、結局今までチャンスの無かった重機関銃を、最後に撃って終わりにさせてくれ。これがROFバーストして、弾痕に出て来た鬼スタックを始めとして、アメリカ軍を壊滅させたりすれば、もしかすると可能性があるかもしれん。11、故障、やっぱこれか。林に来たアメリカ兵を、後ろの塹壕にいた部隊全部で撃ちましたが、これも効かない。日本負け。

子供とやると私の目が悪いことがやたら多い気がするのですが、今回は死神級に酷かった。ただそういうことが無ければ、日本は隠匿奇襲射撃戦、地下室からの格闘戦や、うまく先制損害を与えたら全員墓地に引き籠るなど、いろいろ作戦があり得ます。そしてアメリカもそういう様々な可能性を考えながら、最善の作戦を組み立てて攻めるという、なかなか良いシナリオだと思います。(もちろん戦力バランスは別として)
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