レーアの青菜に塩
 
 今日のASLはアニュアル'91よりデラックスシナリオA7「レーアの制裁」、初めてのデラックスASLです。ノルマンディー上陸後のイギリス軍に、ドイツ教導師団レーアが反撃します。
 守るイギリス軍は、シャーマン76ミリ超長砲身1両と同75ミリ短砲身2両に10個分隊、そして4ターンからは80ミリ砲兵支援、5ターンには超長砲身シャーマンがもう一両出てきます。ドイツはパンサーG型2両と12個分隊と、2ターンにはパンサーと4号突撃戦車1両づつ、5ターンにはさらにパンサーが1両出てきます。
 特別ルールで建物は全て3階が無くて石造、生け垣はボカージュでかなり見通しが悪くなっています。勝利条件はゲーム終了時にイギリス側の盤の過半数の建物をドイツが支配すれば勝ちです。子供がイギリス、私がドイツです。

 イギリス軍は村の中央の3つの建物に戦力を集中し、両脇の建物は放置します。右側の建物との間には涸れ谷があり、左側の建物はアパートで、どちらも守りにくいからです。これに対しドイツは唯一接近路に建物のある中央左から攻撃します。
 ドイツはまず9−2指揮官、8−0指揮官×2、3個分隊、重機関銃、中機関銃×2、軽機関銃の鬼スタックを建物に前進させます。分隊はエリートで指揮官は強力、これで撃ち合って負けるはずはないと思いこんでいました。
 ところがイギリスはこれに対して最強スタックで先制攻撃。これが当たりに当たって、8−0指揮官死亡、3個分隊が半個分隊2個になった上、もう一つの8−0指揮官が狂暴化して残った分隊も全員狂暴化。9−2指揮官1人と転がった機関銃を残して鬼スタックは消滅してしまいました(TT)。ドイツ軍の攻撃は無謀過ぎ、あっさり投了です。


 2回目、イギリス軍は同じような配置。反省したドイツ軍は、イギリス軍から見えない位置なのを利用して、まず果樹園等に置いて隠ぺいを付け、見えないコースを進んで突撃で敵の前に出て、隠ぺいが取れないようにしました。
 しかし視界の悪いこの地形。遠距離から機関銃で崩していくこともできず、下手に前進すると集中射撃を受けます。戦車で支援しようにも、至近距離に近づかなければ見えず、そうするとPIATに側面を狙われます。弱そうに思っていたPIATですが、後方噴射が無いので建物から制限なく撃つことができ、実は非常に怖い存在です。
 ドイツ軍は少しずつ鬼スタックで威嚇して前面からイギリス軍を後退させ、第4ターンようやくパンサーを前進させます。そしてこれを超長砲身シャーマンの前にオーヴァースタックして2両置き、一両破壊一両移動不能になりながら、なんとかこのシャーマンを倒します。しかし右手ボカージュに囲まれた麦畑に回り込んだスタックは、短砲身シャーマンからの攻撃で全て混乱して潰走してしまいました。

 第5ターンには側面から登場したパンサーが、短砲身シャーマンを2両とも破壊します。さらにドイツ軍は歩兵を大々的に右翼にシフトして、空いている地域を目指します。しかしその最中に左翼から支援していたドイツの重機関銃が故障。
 これをみたイギリス軍は、手薄になったドイツ軍左翼に向けて前進し攻撃してきます。もう左翼は後退するしかない状況です。また登場した最後のシャーマンは、側面からのパンサーを止める位置に回り込んで待ち受け、その上で80ミリ砲がパンサーを砲撃して、パンサーの乗員は衝撃状態になります。
 そのためドイツ軍は戦車や機関銃の支援を受けられず、歩兵だけで右手から建物を占領していきます。しかし戦力不足の上、無力化したと思った右手最後の混乱した残存部隊が、指揮官クラス上昇&ヒーロー化して復活して反撃してきたりして手間取り、結局ドイツは勝利条件には間に合いませんでした。

 予想プレイ時間は(22+7×3)×8÷60+1=約6.75時間ですが、2回目の実プレイ時間は約6時間。デラックスASLでマップが狭い分短かくすんだようです。
 慣れてきたらタブレットに入れたルールブックは使いやすいです。必要な時はネットに繋いで調べたり、電卓で予想時間を計算したりにも使えます。うちのに付いているカメラはおまけ程度で周りがぼやけるので(2枚目の写真)、詳細な記録写真には向きませんが、近接写真に使えば逆にそれが良い雰囲気になるかもしれません。
 
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