すぐさま突入×2
今日のASLは2本。まずはシナリオ81のFratricidal Fighting同胞相争う。シリアに侵攻した自由フランス師団とインド旅団は、ダマスカス郊外の岩だらけの丘で、ヴィシーフランス軍と衝突しました。連合軍は8.5ターン以内に、30CVP以上をヴィシーフランスに稼がれることなく、25CVP以上を稼いだ上で、ヴィシー側の丘の脇(25Y2/BB8)のどちらかと頂上を占領したら勝利です。丘以外は崩壊地形に変わります。
攻める連合軍はエリート17.5個分隊と37*のオチキスH39が4両。守るヴィシーは16.5個分隊、サンガー8、狐穴4と、25LLの対戦車砲2門、37*小型歩兵砲1門で、隠蔽8個を地形にかかわらず置けます。
戦力評価はヴィシーが9%と少し優勢ですが、H39戦車が固くてヴィシーの対戦車砲では歯が立ちません。この辺りでバランスがどうなるか。子供が連合軍、私がヴィシーです。
ヴィシーはいつものように丘の上でサンガーと狐穴を敷き詰めて守ります。連合軍は丘の上に中機関銃と軽迫撃砲を置き、うまく煙幕が置けたので、他はそれに隠れて一団となって進み、第2ターンには丘の麓にたどり着きました。
第3ターン、戦車は丘を登り始め、両軍は射撃戦で少しずつ損害が出てきます。
第4ターン、戦車は上段に登りヴィシー軍を踏み始めました。しかしヴィシーの豆鉄砲は全然効きません。こうやってヴィシーの反撃を封じた上で、連合軍歩兵はヴィシー軍を倒しながら接近して行きます。

第5ターンにはオチキスが頂上に到達しますが、ヴィシー軍の対戦車砲はいくら撃っても全然効きません。ヴィシーはもう何もできないのでゲームを投げました。
ヴィシーには敵戦車を倒し得る対戦車兵器も、戦車から身を隠す場所も無く、4両もの戦車に踏まれまくって手も足も出ません。これはもしかすると麓の石造集落にも兵を置いていれば、もう少し何とかなったのでしょうか?
攻撃側の全戦車が側面でもどの敵兵器にも倒され得ず(修正前TK#−装甲が4以下)、防御側に戦車がおらず、勝利条件ヘクスとその近辺に林、建物がほとんど無い状況では、攻撃側戦車の威力が大きくなるようなので、戦力評価では数を1.5倍として計算することにします。そうするとこのシナリオは0%台の互角となり、以前やったシナリオ53でも7%のやや優勢どおりとなって、サンプルは少ないですがひとまずこのくらいで良さそうです。
それから今まで走行不能やボグになると即停止するものと思っていましたが、スタンや衝撃では止まるものの、走行不能やボグだと自動的には止まらないことに、このシナリオをやっていて気づきました。
次のシナリオは、To the Bridge!からAP86、Milling About右往左往。ビルマでグルカ兵たちは日本軍に不意を突かれて一旦散り散りになったが、すぐに態勢を立て直して真っ向から立ち向かった。日本は5.5ターンの終了時に、イギリスより6VP以上多く稼いでいたら勝利です。VPは通常の損害ポイントに加え、日本は北への突破で2倍のポイントが入り、捕虜は計算に入りません。
イギリス軍はエリート7個分隊がグルカ兵で、他に一線級2個、二線級2個分隊です。
日本軍は一線級12個分隊とパルチザン2個分隊。パルチザンは最初自由に展開でき、これと一緒に移動すると、ジャングル、クナイ、茂みを1.5MPで通れます。日本軍は隠匿配置ができず、初期配置では1へクスに2MMCまでで、第1ターンにバンザイ突撃できません。
太平洋地形ですが、縦に走る道路は有り、建物は全て小屋になり、生垣はサボテンになって、茂みはそのままです。お互いの配置範囲は至近距離にあって同時に配置します。先後はランダムで、日本軍は先攻だったら第1ターンに駆け足できません。あと左右の半ヘクスはプレイ対象外だったのですが、今回は見落として使ってしまいました。
戦力評価はイギリス9%の優勢で、さらに過半数を占めるグルカ兵がかなり強いので、日本軍に3個分隊と9−0指揮官1人を加えることにしました。その結果日本が1%だけの優勢となります。子供がイギリス、私が日本です。
イギリス軍は日本軍から一番遠い所にフルスタック、日本軍は配置エリア全体に散らして初期配置です。先攻は日本でした。
真正面からイギリス軍に突っ込んで行くのは、サボテン垣もあって無理なので、日本軍は左右に分かれます。そしてイギリス軍も左右に分かれて守りに着きました。
第2ターン、日本軍は広がってイギリス軍に接近し、イギリス軍もやはり広がって対応します。そして第3ターン、日本軍がイギリス軍にすばやく撃ち勝つのは望み薄で、全く戦わずに迂回して突破するのも難しそう。そこで煙幕を撒いて突進し、2か所で白兵戦を仕掛けることにしました。
しかし不意打ちは2か所とも、日本が指揮官と忍びやかで−2修正なのに対し、イギリスは隠蔽、忍びやか、ジャングルで−4修正あり、イギリスが2有利。日本これはきつい。
そして1戦目はイギリスが不意打ちを取り、先手で格闘戦。ところがグルカ兵は10を出して外し、後手の日本兵に討ち取られてしまいます。そして2戦目は同時。しかしこれもイギリスは目が悪く、日本が一方的に2個分隊を除去しました。
これで日本はいきなり6VPの優位を獲得します。ここからイギリスの方が攻めて、より多くの損害を日本に与えるのは無理だと思われるので、日本の勝ちとして終了。日本は白兵戦のサイの目だけで勝ちました。

このごろASLをやると、やたら運の振れ幅が大きいように感じます。(特に不運の方が強く感じやすいものですが。)考えてみると、最近ではかなり正確にシナリオの戦力バランスを取れるようになり、どこへどのように戦力を配置すれば戦闘で有利かも大体決まってきました。これにより戦力の差や戦術の差が小さくなり、相対的に勝敗に占める運の割合が大きくなって、それで運の影響を強く感じるのかもしれません。
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