森に隠れて奇襲
今日のASLは、OAF Pack 1よりOAF4 朝食前に射撃戦。メッツに向かうアメリカ軍にSSが逆襲しましたが、東部では無敵のSSも西部では勝手が違いました。ドイツは6ターンの終了時に、真ん中のボード10にある7つの複数へクス建物の内、5つを支配していたら勝利です。10Z6の大きめの建物は工場になります。
守るアメリカ軍は、エリート9個分隊と105ミリ榴弾型シャーマン2両、76LのM10駆逐戦車1両。攻めるドイツ軍は、SS10個分隊と75Lの4号H型3両、ハーフトラック2台です。
戦力評価では、アメリカが18%とかなり優勢なので、戦力を調整します。しかし守りの要となる工場がドイツ軍に近く、前に森があってドイツ軍が隠蔽のまま接近でき、アメリカ軍は隠蔽マーカーをもらえないので、完全に互角にするとアメリカが不利になりそうです。そこでアメリカはシャーマンを1両減らし、ドイツに1個分隊を加えて、アメリカの優勢を8%まで減らすに留めました。
子供がドイツ、私がアメリカです。
アメリカは前方の工場で固く守るしかないのだろうけど、奇襲的な攻撃を受ける状況でどう守ればいいんだろう。ドイツの配置位置から見える所に置くと、いきなり隠蔽も無しに高火力で撃たれるので、それはまず避けないと。そうすると工場の右側には置けず、これで正面攻撃を支えられるのか?またドイツは左右を駆け抜けて後ろに回り込むかもしれないので、それも防がなければならない。難しい。
アメリカはかなり考えた末、工場内に重中機関銃を含む5個分隊と駆逐戦車、工場右隣の建物に3個分隊、工場後方のセンターサークルにシャーマンとバズーカ、左端のアパートにバズーカを置きました。これで何とか全ての問題を解決できたのでは?
これに対してドイツは、右手に戦車を進め、左手では森・建物に隠れて進んだ歩兵が、突撃で隠蔽のまま出てきます。うーん、こうされると、工場左端のアメリカ駆逐戦車とフルスタックが、ドイツのフルスタック3個から撃たれてしまう。
だめだ、これでは戦えない。でもどう動けばいいんだ?アメリカはまたかなり考えて工場左側から後退し、工場右隣にいた部隊は右後方の建物に下がりました。そして駆逐戦車もドイツ戦車に対抗するため右後方に下がり、代わりにシャーマンが工場入り口に入って、ドイツ軍の突入に備えます。また左にいたバズーカ半個分隊は、手前の丘に向かって全速で逃げました。
第2ターン、まずドイツ戦車が動こうとしますが、それを狙って前に出て来ていたバズーカに撃たれて鉄くずに。ただ操作班は脱出に成功して、隣の建物を占領します。残った戦車とハーフトラック1台は、工場に肉薄。さらに左手からもドイツ歩兵とハーフトラックが、全軍で工場を襲います。これで工場前側で守っていたアメリカ分隊が混乱しました。

むむむ、本来工場は守りやすい場所なのだが、半数だけがドイツ全軍と対峙する形にされては勝ち目は薄い。アメリカは退くしかないだろう。しかし歩兵はいいが、シャーマンは起動する時に撃たれてしまう。どうすればいい?
そこでアメリカは考え、まず工場内の2へクスから1個分隊ずつで工場前側のドイツ軍を撃ちます。ここは隠蔽が無いので火力は倍の24。その上でシャーマンは煙幕迫撃砲を工場左側へ。これでかなり安全性が確保できるのでは。
その結果歩兵の射撃はある程度効きましたが、ドイツ分隊1個がバーサークで残ります。さらにシャーマンは煙幕迫撃砲発射に成功し、これで抜けられるか?ところかここでドイツバーサーク分隊が、味方の損害を顧みずパンツァーファウストを命中させて、シャーマン炎上。ああ、シャーマンはセンターサークルに残しておけば良かった。
その後他の歩兵は抜け出したものの、撃った歩兵はドイツの反撃で混乱。また駆逐戦車は右側で少し前に進んでドイツ戦車に備え、前ターンに退いていた歩兵スタックは二階に上がって、平地に出たドイツスタックを丁度6へクスの有利な距離で睨みます。
第3ターン、ドイツは工場の右側建物に潰走したアメリカ兵を降伏させに来ます。ハーフトラックを駆逐戦車の後ろに回り込ませ、戦車と歩兵は工場側から隣接。アメリカは助かる僅かな可能性に賭けて、駆逐戦車で壁向こうの4号戦車を射撃してみました。するとこれが致命的命中して炎上!煙に助けられ、アメリカ兵は奇跡の脱出に成功です。
さらに平地のドイツスタックが、戦車のスモークディスチャージャー援護を受けられたにもかかわらず、射撃戦で一方的にやられて1個混乱1個ピン。これでアメリカにも可能性が出てきましたが、駆逐戦車の前面に突撃して来た工場内のドイツスタックが厄介です。これを討ち損じれば、駆逐戦車とそこの重機関銃分隊は、まとめてやられるかもしれません。

しかし第3ターン後半、重機関銃分隊はこの前面のドイツスタックを全員混乱させることに成功。またしても難を逃れました。そして逃げに逃げていたアメリカ混乱部隊もようやく回復に成功します。
こうしてアメリカも行けそうに思えてきた第4ターンでしたが、ここで9−2指揮官率いるドイツ中機関銃スタックが、遠くから撃って駆逐戦車をスタンさせてしまいました。ドイツはこの隙を突いて4号戦車を隣接させ、駆逐戦車を撃破。さらにハーフトラックをアメリカ重機関銃に迂回で突っ込ませ、スタンリコールを食らったのに白兵戦では生き残ってしまい、重機関銃は次もさらに撃てません。これでドイツ軍は右端の建物への安全なルート確保に成功です。
第4ターン後半、アメリカは苦しくなってしまいましたが、まず中機関銃のスタックで正面にいるドイツスタックを撃ってみて、運良く一部を混乱させました。そして可能性に賭けて、煙幕を撒きながら歩兵を次々と右端の建物に渡らせてみます。すると8−1指揮官と1個分隊が突入成功。まだ行けるぞ。

が、第5ターン、彼らは遠くからの9−2中機関銃に撃たれてあっさり混乱。しまった、手前側の区画に居た方がもう少し安全だった。ドイツはそのまま右端の建物を占領してしまいます。
ターン後半にアメリカ軍は撃ちまくりましたが、ほとんど効果無し。もう運も尽きたかな。
第6ターンには、ドイツは確保した建物をしっかり固め、アメリカによる最後の奪還を防ぎます。ほぼ勝負はついた感じ。
「いいや、まだだ!」ここでアメリカは諦めず、まず中機関銃で右の建物の分隊を撃ち、これを混乱させます。そして後は残った部隊が、煙幕を投げながらあらゆる方向から右建物に突進!ドイツは前後から軽機関銃のファイアレイン、歩兵、戦車で撃ちまくりましたが、なんと半個分隊2個が建物に到達。建物に残っているのは1戦力の操作班で、3戦力のアメリカ半個分隊には白兵戦で敵いません。
「やった!取り返してアメリカ大逆転勝利!」

とはいきません。この建物は2階があるので、混乱したドイツ分隊はそこに逃げることができました。混乱した部隊でも建物の支配を維持できるので、アメリカはここですぐに支配を取り戻すことはできないのです。残念、やっぱりアメリカ負け。
アメリカにはミスがあったものの、それを目の良さで埋め合わせて最後までは行きました。しかし唯一の防御拠点である工場は、いきなり隠蔽された敵に奇襲を受ける形で守り切れず、そこを失うと縦向きのアパートしかなくて守りにくくなります。そこで防御不全として攻撃側を1.5倍で評価すると、アメリカは元々3%優勢だっただけとなるので、戦力調整はしないかドイツ分隊を1つ増やす程度で良かったのかもしれません。
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