すすめません北朝鮮
今日のASLはTAC50のTask Force Smith。朝鮮戦争における烏山の戦いで、アメリカの先遣隊タスクフォース・スミスは、T34を先頭とする北朝鮮軍の攻撃を受けた。北朝鮮はレベル3以上の丘30へクスの内、20へクス以上を8ターン半の終了時に支配していれば勝ち。
北朝鮮軍はソ連のエリートを使って、第1ターンに15個分隊とT−34が3両、第4ターンに6個分隊、第6ターンに6個分隊がそれぞれ侵入して来ます。アメリカ軍は2戦級を中心に20個分隊とバズーカ4、75ミリ無反動砲2、105ミリ迫撃砲2門、弾薬欠乏の100ミリ盤外砲で、部隊はそれぞれ適切な狐穴に入ることができます。ただし左右にそれぞれ少なくとも8個分隊ずつ置くことを強制されています。また大雨が降っています。
さて奇妙なことに、なぜか侵入してくる北朝鮮軍の方が先に配置して後番です。なのでアメリカは最初の移動を使って、分けられた部隊を合流することが可能で、左右に分けることを強要したルールの意味があまりありません。また防御側の方が最終ターンに奪還のチャンスがあってゲームが終わるという、あまり見かけない攻撃側に厳しい条件です。
史実では北朝鮮軍が勝っており、アーカイヴでも北朝鮮が4戦全勝していますが、また戦力評価をしてみましょう。そしたら丘に攻め登る困難地形で戦力も不十分、北朝鮮26%の劣勢で予想勝率0割なんですが。史実ではバズーカの炸薬が劣化していたのか、後ろから22発も撃ちこんでT−34には全く効かなかったという話もありますが、このシナリオにはそんな特別ルールはありません。史実では接触できなかった盤外砲も、だいたいは撃ってきます。ほんとに北朝鮮勝ち目有るんでしょうか。
第1ターン、アメリカ軍は小丘を捨て、配置制限ギリギリに置いた部隊を大丘に合流させます。北朝鮮はT−34を前に出し石垣に付けます。北朝鮮の歩兵は盤外砲を避けるため横に広がって進みますが、丘の上から撃って来るアメリカのキャリバー50の2丁や重軽迫撃砲は厳しく、どんどん損害を出していきます。
第2ターン、運良くアメリカ軽迫撃砲が効いてT−34が1両走行不能になります。T−34もまた運良くキャリバー50を捉え、スタックごと混乱させます。しかしこのターンも迫撃砲や盤外砲に撃たれて、北朝鮮歩兵の損害は嵩んでいきます。

第3ターン、当然ながらこのターンも北朝鮮の歩兵は損害が増すばかりで、20個分隊もいる丘に近づけているのは僅か。重いくせに弱い重機関銃なんか、怖くて近寄れません。ぱらぱら増援が来たところで劣勢を覆せるはずも無く、戦車が突っ込んでみても雨で登りにくく、壕でオーヴァーランは効きにくく、あちこちからバズーカや無反動砲で撃たれる。まあどうしようもないですね。
当たり前ですがやっぱり北朝鮮無理でした。実は2回やってみたんですが。一度でもテストプレイしたんでしょうか、これ?史実ではアメリカが包囲されかけてどうにも防げなくて潰走した戦いですよ。
アーカイヴも良く見るとROAR Dataの攻撃側と防御側が逆になっていたので(なぜかこのサイトこれが多い)、おそらく本当は北朝鮮全敗なんじゃないでしょうか。
やる前はT−34が正面からは倒せないから、何かやりようがあるんじゃないかとも思ったのですが、どうやっても歩兵は近づくことすらできません。やはり戦力評価は嘘をつきませんね。
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