チトー再び
 
 今日のASLはTAC36空からの死。以前やったFF14のレッセルシュプルング作戦と同じ戦いを扱ったシナリオです。このシナリオはFF14と比べて広さも時間も半分程度になって、やりやすくなっています。果たして今度はチトーを倒せるのか。勝利条件は9ターン終了時に、ドイツが真ん中のボードの複数へクス建物を全て占領していることです。
 ドイツの戦力は、第1ターンにグライダーで侵入するのが、SS10個分隊、10−2指揮官と、75ミリ無反動砲、第2ターンにSSパラシュート降下兵10個分隊に9−2指揮官です。
 チトーのパルチザンは、真ん中のボードに6−2−8が4個分隊とパルチザンが10で、これがチトーなのか10−0コミサールが登場します。そして丘のボードには、パルチザン8個と81ミリ迫撃砲、65ミリ短砲身歩兵砲。そして第4ターンには丘の反対側から、5−2−7が4個分隊とパルチザン8個が出てきます。パルチザン側は、2個分隊が隠匿配置でき、イタリアの捕獲兵器をペナルティなしで使えますが、展開はできません。
 真ん中のボードの低地は無く、建物には階段へクスがありません。また無慈悲が適用されます。
 戦力バランスを計算してみます。パルチザンの評価が難しいですが、その火力射程から強さはイタリアと同じ−0.4としました。するとそれでも防御側12%の優勢で、防御側の予想勝率は7割程度。ただドイツはSSだし、パルチザンは分かれていて各個撃破できるので、ドイツも十分勝てると、子供はドイツを選びます。


 パルチザンは、町と大丘に部隊を配置し、ドイツはグライダーを大丘を挟むように着陸させますが、その際ロケット砲を積んだグライダーが損傷し、ロケット砲は実質使用不能になってしまいます。それ以外は無事に着陸し、丘の両横から迫るドイツ軍。この丘は細長く、細い横から攻められると弱くなっているので、丘のパルチザンはじきに制圧されるだろうと思われました。
 第2ターンにはパラシュート部隊も降下。空挺降下は半分の確率でとんでもない位置に輸送機が降ろしてしまうのですが、今回は2グループとも予定通りの位置に到着します。そして降下中を狙った射撃も遠くてあまり効かず、ほとんどが無事降り立ちます。これはパルチザン、増援が来る前に三方から攻められて壊滅してしまうのでは?


 しかしここで丘のパルチザンは、ドイツの攻撃を耐えまくり、反撃で相当の損害を与えて持ちこたえます。そして町を守るパルチザンですが、このまま道路の内側に閉じこもっても、周りから良いように撃たれてどうにもならなくなりそうなので、最初に南から来るドイツパラシュート部隊と対決するべく、そちら側の森の手前端に建物を利用した戦列を敷きます。しかし狙撃兵で戦列の1つが混乱し、ドイツ軍はこれに乗じて接敵。

 ここでまず、大丘でドイツの厳しい射撃を生き延びた迫撃砲が、パルチザン戦列の退路を断とうと脇に出て来ていたドイツ分隊に当てまくって、これを除去。さらに町でも戦列部隊や後ろの重機関銃が当てまくって、大損害を与えてドイツ軍第一波を撃退します。
 しかしドイツも東側からのパラシュート部隊が到着すると、これで鬼スタックを作り、町中央の建物のパルチザン重機関銃に狙いをつけます。またさすがにドイツパラシュート全軍が来ては持ちこたえられないと、後退を始めていたパルチザン戦列に対し、南のドイツ軍は端の石造建築を攻めて占領します。さらに遅れていた大丘の制圧も終盤を迎え、パルチザンは逆用されないよう迫撃砲を自ら破壊しました。ドイツは相当な損害を受けているものの、これでなんとかなるか?

 そしてパルチザンの準備射撃。パルチザンは鬼スタックに平地で撃たれるリスクを取ってまで、南の建物に入ったドイツ軍に対して、隣接する部隊で36火力射撃を加えます。しかしなんとこのSS降下兵は、これを耐えてしまいます。しかし続く中央の大建物からのグループ射撃では、16火力でしたがSS降下兵は混乱。そしてさらにパルチザンはドイツ軍の射撃をすり抜けて、混乱ドイツ兵を囲み退路を断つのに成功。これでSS降下兵は建物の2階に逃げるしかなくなり、パルチザンはそれを追って建物に突撃したので、次ターンには退却不能で除去されるでしょう。なんとパルチザンはSSに逆襲し、石造建築の奪還まで成功させてしまいました。恐るべしチトー。
 しかもやっと丘の上を制圧して、そこから支援するはずだった10−2指揮の重機関銃が、ここで修理に失敗して完全に除去。これで撃たれる心配がなくなったパルチザンの増援は、急速に町に迫って、残る東側のドイツパラシュート部隊を逆に包囲しようとする形勢。まだ時間は半ばでしたが、これではもうドイツ勝ち目無いと投了になりました。



 ドイツの作戦が非常に上手く行って勝ったかと思われましたが、パルチザンの対決戦列戦術と、今までのサイの目の悪さを取り返すような私の目の良さで、結局パルチザンが勝ちました。



 
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