無抵抗の渡河
 
 今日のSword & Fire: ManilaはSF17 Assault Across the Pasig パシグ川を越えた強襲。マニラの古い要塞イントラムロスの周りに拠点を確保し終えたアメリカは、北岸からの渡河上陸で要塞内への攻撃を開始した。日本が35CVP以下なのを条件に、アメリカは11.5ターン終了時イントラムロスとサンチャゴ砦内で、日本より多くトーチカと非木造の建物/瓦礫ヘクスを支配していたら勝利です。
 守る日本は、18個分隊と10−2指揮官に、火炎放射器1、爆薬2(隠匿完全設置可)、70ミリ盤外砲電話、地雷18戦力、75ミリ野砲2門、20L(4)対空砲3門、12.7ミリ(12)対空砲2門、トーチカ5、鉄条網2、塹壕3、埋設爆弾1、要塞化4です。
 ここへ河を渡って攻めるアメリカは、エリート7個一線級17個分隊、余剰操作班2と10−2、9−2指揮官に、火炎放射器4、爆薬6、80ミリ盤外砲無線機、航空観測150ミリ盤外砲、75*野砲2門、75*水陸両用戦車3両、装甲水陸両用輸送車5両、モーターボート10艘、ラフト6艘です。さらに1回きりの登録煙弾幕があります。
 さて過去に例の無い渡河による市街攻撃をどう戦力評価するか?アメリカ軍は高火力ですが、渡河なので高火力市街戦ではないとみれば、アメリカの予想勝率は33%です。しかし渡河はほとんど妨害を受けないので市街戦とし、さらにSF地下室もほとんどないので普通の高火力市街戦と見れば、アメリカ歩兵2倍で予想勝率は127%。あるいはもし地下室が無くてもSword & Fireの日本軍は高火力を軽減できるのならば、アメリカ1.5倍で80%になります。
 良く分からないのでそのままやり、子供がアメリカ、私が日本です。


 日本は配置制限があり、イントラムロスの一番前には置けません。そのため街路に沿ったきれいな防衛線を引くこともできず、狭い範囲で集中防御することも勝利条件上できません。そこで日本は放火に頼るしかなさそうです。しかしSF特別ルールで、放火は日本のみが1ターンに1回しかできません。果たしてそれで足りるのか?
 第1ターン、アメリカは煙弾幕を張り、それに隠れてモーターボートが河を渡り切りました。そして日本は中央部で放火を試みますが失敗。えっ?
 第2ターン、アメリカ軍は日本から見て右手に大挙上陸。モーターボートと両用輸送車のせいか、思ったより早いな。放火無しに勝てるとは思えないので、日本軍は煙越しに撃たれますが、放火して成功しました。しかしここでなんとアメリカ短砲身野砲が遠距離から大当たりし、電話誘導していた指揮官が死亡。ゲロマズ。

 第3ターン、日本盤外砲の脅威が無くなったアメリカ軍は、軽迫撃砲3つを変換した盤外砲で白燐弾を撒いて、沿岸地域から一気に市街へ突入します。こんなに速く進まれたら、日本はシフトも火事も間に合わないぞ。日本は左側の門に置いていた12.7ミリで迎撃したものの、ROFも維持せずほとんど止められない。アメリカは無線機が2つとも故障したことなど今更関係なく、アメリカ歩兵が強大な火力で日本の右側防衛線をあっさり崩して、日本投了。



 盤外砲がいきなり無力化されたこともあって、日本は手も足も出ず負けてしまいました。煙弾幕の効果と日本の配置制限のせいで、アメリカ軍はあまり妨害されずに市街地に入れるので、高火力市街戦で計算して良いようです。
 ただ不運が無ければ日本にも2割ほどは勝ち目があったのか、全く無かったのかは、今回の結果だけでは良く分かりません。そのため地下室が無くてもSword & Fireでは、高火力市街戦の軽減効果があるかについては、次回以降に持ち越しです。

 
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