紙一重の東奔西走
 
 今日のASLは、Aussie `97 PackよりPBP13 Marked for Death 死の標的。フランスでの第一段作戦を終えたドイツ軍は、セーヌ川を越えるため、フランス軍の妨害を撥ね退けて橋を確保する必要があった。ドイツは6.5ターンの終了時に、橋の両方の出口を支配していたら勝利です。切り通し道路は普通の道路になります。
 一応攻撃側となるドイツは、エリート8個分隊と9−2指揮官、ヒーロー、爆薬1で、橋の近くに初期配置します。半数いる5−4−8は突撃工兵です。
 そして形式的に防御側となるフランスは、6個分隊がドイツ軍と近接した橋から遠い側に置かれます。また中機関銃を持って狐穴に入った半個分隊が、橋の対岸側にいます。さらに6個分隊と装甲車2台が、第4ターンに橋の対岸側から入って来ます。
 変わった状況で戦力評価が難しいですが、ドイツ軍が初期配置のフランス軍をぎりぎり撃破した後に橋を先に占領し、フランス軍が増援で反撃する展開が予想されます。そこで攻防不明により防御効果を無視した上に、分割防御(各個撃破)としてドイツ軍を1.5倍で計算します。すると予想勝率はドイツ36%になりました。十分勝負になるバランスですし、未知の状況でどうなるか分からないので、調整せずこのままやります。
 子供がフランス、私がドイツです。


 フランスは戦力の温存よりも、ドイツ軍が橋を取るのを妨害するのが優先と考え、近い側の唯一の大きな建物に全軍を配置しました。ドイツはこれを全軍で攻撃し、1個分隊を混乱させて突撃工兵が隣接。フランスは大半の部隊が建物の後ろ側に隠れます。
 第2ターン、ドイツは前面の分隊を混乱させた後、可能な全部隊が突撃で敵に隣接していきました。勝負だ。しかしフランスは勝ち目が無いと見て、殿分隊だけ残し、機関銃フルスタックを隣の建物に下げます。


 第3ターン、フランス軍を追い詰めるドイツ。特に9−2の中機関銃スタックは、フランス最後のスタックからは石垣で守られ、対岸の中機関銃に対しては有利な射程で撃てる良い位置に陣取りました。ところが窮鼠猫をかみ、フランススタックの射撃によって、ドイツ9−2スタックは1個分隊を残して指揮官ごと混乱してしまいます。ここまで来て。しかも突撃工兵の混戦はまだ勝てない。
 第4ターン、フランス増援が来る前に戦闘を片付け、このターンに橋を取っておきたかったのに、ドイツは当てが外れて苦しそう。このターンにドイツ軍は、混乱した部隊が一発回復し、フランススタックの残りを混乱させて、再び射撃位置に着きましたが一歩遅い。フランスの増援が出て来て橋の出口に狙いを付けてきます。
 第5ターン、ドイツ機関銃スタックはフランス中機関銃に準備射撃しましたが、混乱させられず、ひとまず突撃工兵は橋に近づくだけ。ターン後半にやっと黙らせたものの、近づいた突撃工兵もまた装甲車に混乱させられました。


 第6ターン、ようやく橋を渡りかけたドイツ軍に、フランス装甲車は蓋をして来ます。白兵戦ではこれを倒すことができず、次にドイツはこれを破れるのか?
 最終ターン、ATRから軽機関銃まで装甲車を撃ちますが、威力が低く全然効かない。そして最後の軽機関銃、破壊は2のみ。しかしなんとこれが2、奇跡の破壊。これで行ける。先に来ていた突撃工兵が煙幕を焚き、そこに橋を渡って9−2指揮官を含む援軍が続々と駆け付けます。これで防御射撃を耐えれば、相当な確率で戦車を倒して勝てる。
 そして防御射撃。戦車の機関銃射撃。2、KIA。奇跡には奇跡で返して、フランス勝ちました。



 終わって後になってからドイツは気付きました。「機動中の戦車は移動を拘束しないから、奥の戦車を狙っていたら、破壊した所に突撃工兵が移動して入って勝ててたな。」大失敗。
 あと予想勝率については、かなり変わった状況にもかかわらず、意外と良い線だったのではないでしょうか。

 
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