トレンチヒル
今日のASLは、FF-13 Death Ride。1943年クルスク戦でのドイツSSトーテンコップによる攻撃です。ドイツの目的は、8ターン終了時に、ソ連側中央の丘に統制状態のソ連軍がいないこと、あるいはソ連側左の低い丘にソ連軍がおらずなおかつ右側の塀に囲まれた屋敷を全て支配していること。
守るソ連軍はエリート、一線級分隊が6個づつ、45ミリ超長砲身対戦車砲が1、76ミリ長砲身対戦車砲が3、82ミリと120ミリの迫撃砲が各1、T-34M43が1、埋め込んだT-34M41が4、対戦車壕が4、塹壕が8、狐穴が6、対人地雷60戦力、対戦車地雷12戦力。さらに第3ターンにはT-34M43が6両(どちら側の端から侵入するかあらかじめ指定しておく)もやってきて、周到な備えがされています。
一方ドイツは、SS8-3-8が5、6-5-8が9.5で中重機関銃はありませんが、ティーガーIが6両、4号F2型が2両、鹵獲T-34M43が2両で、戦車指揮官3人。さらに150ミリロケット砲の計画砲撃が4ターン以後に1回、200ミリ砲相当の爆撃機が通常どおりのターン数未満drで2機と第6ターンに2機。歩兵は少なめですが支援が強力です。
子供がドイツ、私がソ連です。
ドイツの勝利条件の内、両脇への攻撃は難しそうなので、メインの攻撃は中央の丘でしょう。そこでソ連は全ての塹壕を中央の丘の上に置きます。ただロケット砲の計画砲撃はここが狙われている可能性が高いので、歩兵の半数と戦車は他に散らしておきます。
第1ターン、一面の麦畑を戦車に隠れながら前進するドイツ兵。ソ連はこれを丘の前面に置いた重迫撃砲で砲撃し、1スタックに混乱を与えます。そしてソ連は、丘の後ろの林で隠ぺいを付けた部隊を丘の上に上げます。塹壕は隠ぺいを付けたまま中で動けるので便利です。そして迫撃砲はまたドイツ軍に混乱を与えます。
第2ターン、ドイツは引き続き戦車に隠れながら前進し、一部の部隊は丘の麓にたどり着き、ソ連の迫撃砲を沈黙させます。しかし後ろに現れた76ミリ砲によりティーガーIが1両炎上。ドイツ歩兵もあちこちで混乱して、丘の前面にたどり着いたのは半分程度。
第3ターン、ドイツ軍は後方で回復しようとしていたスタックが迫撃砲と狙撃兵で壊滅状態になり、鹵獲T−34が迫撃砲で走行不能になったり、ティーガーも1両始動に失敗して走行不能になるなど、あちこちで被害が増えていきます。もはやドイツの頼みは10−2指揮官の前進のみ。ドイツ精鋭たちは丘の脇に回り込みます。待ち構えていた丘の上のソ連兵はこれに射撃を加えますが11を出して失敗。「ふはは、この俺様にびびったか?」10−2指揮官は平然と進みます。このまま進まれたらまずいソ連は、連続臨機射撃。しかしただのモラルチェックで、10−2指揮官とエリートには効きそうもありません。ところが指揮官はここで11を出してしまい、2個分隊と共に混乱します。
とは言っても近くの森に逃げ込み、駆け付けた8−1指揮官に助けてもらえば、8以下で回復して何てことはないはず。しかし何とこれまた失敗!敵地付近に危険な状況で取り残されます。そしてここでソ連のT−34が登場。侵入方向はまさにこちら、北側。実はこれ、最初の方向を決め忘れていて、ランダムに決定したものでした。
北側にはティーガー一両が守っていましたが、疾走するT−34に当てることはできず、10−2指揮官を近くで援護するはずだった別のティーガーも折り悪く主砲故障中。10−2指揮官らは忽ち包囲され、退却不能で除去。北側のティーガーも後ろに回り込まれて炎上し、故障中のティーガーまでも破壊されます。

ドイツは歩兵の損害が大きすぎ、頼みの10−2指揮官も死んで無傷の指揮官は1人しかおらず、T−34が全車無傷の7両に対してティーガーはもう6両中2両しか残っていません。次のターンにロケット砲を撃っても、ソ連軍は+4の付く塹壕に守られているのに、半分くらいの確率で平地や森で丸裸のドイツ軍にも降ってくる状態。あまりの状況にドイツはここで投了です。
このところ子供の目が良いのが続いていましたが、今回は取り戻すかのように私に良い目ばかり出ました。たださいの目に救われて結果的に問題にはならなかったものの、ソ連はロケット砲を避けて地雷原をもう少し丘から離すとか、埋め込み戦車を塹壕に入れてしまう(+4が付くので盤外砲はほとんど効かない)などした方が良かったかもしれません。一方ドイツも4号で重迫撃砲に煙幕を撃ってから進むべきだったようです。
インデックスへ