つっこみタンクス
 
 今日のASLは、ジャーナル2よりJ32 戦車墓場。1943年12月からドイツ軍はイタリアのミントゥルノで戦っていましたが、何度か連合軍の攻撃を撃退した後、翌年1月に歩兵と戦車共同で街への反撃を開始しました。ドイツは6ターンの終わりに、イギリス配置地域内の建物20以上を支配していたら勝利です(アパートは全体で1つ)。第6ターンは日暮れで+1LVとなります。
 街を守るイギリス軍はELR4で、10個分隊と57Lの対戦車砲1門、57LのチャーチルIV1両、75ミリのシャーマンIII1両です。他に車両操作班2個がそれぞれPIATを持っています。
 一方攻めるドイツ軍はELR2で、1・2・Cの混じっただらしない分隊12個と、75Lの4号H型4両、そして丘の上に75ミリ榴弾の3号N型4両です。
 戦力バランスは良くて、ドイツが3%優勢なだけ。ですがドイツ軍はELRが低い上に二線級や徴募兵が多いので、戦っている内にどんどん弱くなっていきます。そして戦車もドイツは半数が対戦車能力の低い榴弾型なので、その数ほどには強くないでしょう。子供がイギリス、私がドイツです。


 イギリスは戦車と大きなスタックを街中に隠し、前面を1ユニットずつで守ります。これに対するドイツ歩兵には、市街戦なのに火力密度の優越も無く、数的優位も無いので、攻めるのに難儀するでしょう。しかも時間は6ターンしかありません。
 ドイツはまず戦車優勢を生かして戦車戦を挑む手を考えましたが、相手は街の奥に隠蔽されたお家戦車です。入り組んでいて集中攻撃が難しく、対戦車砲やPIATの待ち構える街中に突っ込んでこれを攻撃するのは、無謀に思えます。
 だからと言って離れてゆっくり砲撃支援している時間も無いので、多少煙幕を置いたら残りの戦車は建物に突っ込むのか。タイトル通り戦車墓場になりそうな危険な賭けですが、これでやってみます。

 ドイツは少しでも早く突入できるよう、全ての部隊を街に近い墓場付近に配置します。そして2両の3号は煙幕を間近の建物に落とし、鬼スタックは射撃待機して、他の部隊は前進開始。まずは徴募兵半個分隊をあちこちに送り込み、砲が隠れていないことを確認すると共に、歩兵の隠蔽を剥がしました。すると煙幕を置いた建物の後ろに隠れていたのは、予想通りPIAT班であることが判明します。
 ではいよいよ戦車出撃。両脇を煙幕で守られた道路を越え、向かいブロック中央の建物に4号が突っ込みます。隣のPIAT2つから撃たれる位置ですが、移動目標と建物の修正が付くので、そう簡単には当たらないでしょう。後は地下室ですが、、やっぱりハマったよ、6分の1。
 うまく行けばオーヴァーランを掛けるつもりだったのに。ここには代わりに3号を突っ込ませ、今度は無事入れましたが、移動力が足りずオーヴァーランまではできません。そしてPIATは、、当たっちゃいました。早くも2両が墓場行き。
 何があろうと行くしかないドイツは、残骸を乗り越えて他の戦車も歩兵もどんどん前進させます。そして防御射撃。このイギリス鬼スタック、隙間を通して見えるのかよ。撃たれたドイツ鬼スタックは指揮官と1個分隊が混乱。残りもピンになったので、反撃も効きません。平地に出た部隊も、シャーマンに撃たれて一部が潰走します。クラス低下も起きてます。ドイツ厳しそう。
 ターン後半イギリス鬼スタックは、残ったドイツの重中機関銃に24火力射撃。もう終わりか?しかしこれが12!ドイツ、大チャンス、20火力で反撃。ところがこれも12、機関銃両方故障!やっぱりドイツだめすぎる。左側のイギリス軍は無理せず一歩後退しました。

 第2ターン、イギリスの軽機関銃は直らず、ドイツの重中機関銃修理ですが。両方修理成功!そしてドイツは今度こそチャンスを逃さず、イギリス鬼スタックは故障した軽機関銃分隊を残して混乱しました。
 よし、ドイツ軍はこれに乗じて前進だ。特に左の長いアパートでは、隣の部屋にフルスタックを積んで、2個分隊の籠る部屋に白兵戦を仕掛けるつもり。いくらだらしない兵とはいえ、数で勝ればなんとかなるだろう。
 ところがこれにイギリス生き残り分隊が4火力で撃ったら、なんと3を出してドイツ軍2個分隊が混乱。これでは白兵戦を仕掛けるなんてもう無理です。しかも中央で少し前に出た3号が、奥のチャーチルに撃たれてまた墓場行き。そうかここも見えてたのか。
 さらにターン後半、右手に進んだドイツ軽機関銃フルスタックに、シャーマンが移動前射撃を加えます。5以下でしか当たらない所でしたが、これが致命的命中し、ドイツスタックは、損耗、混乱、クラス低下の阿鼻叫喚。混乱した徴募兵だらけになって、もうまともに戦える状態ではなく、ドイツ投了です。



 戦車の運やLOSの不注意があったとはいえ、質、ELRが低くだらしない兵で市街を攻めるのは、想像以上にきつかったです。戦車を突っ込ませるのではだめでした。こういう時はどう攻めればいいのでしょう?

 
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