鯛河の包み焼き
 
 今日は以前にもやったNQNG6 One Eye to the Westをまたやってみました。
 前回は橋を渡る攻め方が良く分かっていなかったこともあって、ソ連が完敗しました。そのためその後に計算した戦力評価でも、橋を攻撃側歩兵0.5倍で計算して防御側8割の勝率は、特に違和感を感じないものでした。
 しかし最近の対戦によって、3本以上の橋ではほとんど防御効果がないことが分かってきました。それならば2本の橋のこのシナリオも、0.5倍にするほど攻撃側不利ではないのではと思ったものです。仮に間を取って2本の橋の攻撃補正を0.75倍として戦力評価を計算してみると、防御側のドイツが4%の優勢で互角との予想になります。
 前回と同じく子供が防御側のドイツ、私がソ連です。


 ドイツは配置を考えますが、前回良いと思った館の庭から両方の橋を睨む位置は、実はIS-2m2両に狙われる隙間があり、歩兵も2階と3階の2グループから撃たれることに気づきます。前回同様ここにティーガーIIと対空砲を置くのは、非常に危険です。
 それではどう置くか。ドイツはいろいろ考えますが、少ない初期戦力だけで戦っても各個撃破されるだけと、市街地に下がって守ることにしました。中央の部分的に石壁のある道路に、ティーガーIIと対空砲をスタックさせ、左右の平地列を盤端まで撃てるようにします。そしてソ連から見て左側には歩兵を置き、2階には機関銃を置いて左の橋を狙います。

 これに対しドイツ第1ターン、まずシャーマン3両で2階の機関銃に煙幕を撃ちます。これがエリートで9以下なのに、いきなり2両とも弾薬無し。なんとか3両目が持っていて置けますが、今後2両で煙幕を撃って駆け抜けるという戦法は使えなくなります。
 ソ連はその後左右に分かれて橋を渡り、ドイツは2階から降りて付近に布陣します。


 第2ターン、ここで中央に立ち塞がるティーガーIIと20ミリ対空砲(IFE20火力)のスタックは、戦車で攻めるにも歩兵で攻めるにも難しい強敵です。しかしこれをなんとかしなければ、ソ連は先に進めません。
 ひとまずこのターンは、彼らに見つからないよう町の中を進んで近づきます。そして左手のライフル兵は、ドイツ歩兵を射程に収めます。それに対してドイツも前面の建物いっぱいに広がり、防御の構え。次ターンのドイツ増援が来る前に、ソ連はこれを破れるのか?

 第3ターン、もうソ連に猶予は無し。まず右からシャーマンで、ティーガーII側面に近づきます。ティーガーIIは砲を回してこれを撃ち、致命的命中でシャーマンを炎上させて、砲は射撃可能状態を維持。
 なんという強さ。しかしソ連はひるまず、続いて今度は左から別のシャーマンが接近し、隣まで接近します。ティーガーIIはさらに振り返ってこれを撃ちますが、今回ははずれ。ただ正面を向かれては撃っても効果が無いので、シャーマンはさらに進んで側面から撃とうとします。しかしこれも隣の建物内から撃たれたパンツァーファウストで炎上。
 もちろんソ連はあるだけの戦車をぶつけ、何が何でもティーガーIIを倒すつもりです。3両目のシャーマンが再び右から接近し、今度はティーガーIIの追加射撃もパンツァーファウストも外れ。さらに両側からIS-2mが挟み、もうティーガーIIは側面を守りきれなくなりました。
 そして前進射撃。側面に隣接するIS-2mの122ミリ砲弾に撃ち抜かれ、さしものティーガーIIも炎上です。


 ターン後半、バルクマンが到着しますが、いくら彼でもパンターでIS-2mに突っ込むのは分が悪い。ソ連軍に回り込まれないよう、後方を守ることにします。
 第4ターン、ここで風が吹き始め、次には煙がドイツ軍を覆うことになります。ソ連は歩兵を右側にシフトし、ドイツに守られていない所から奥に進むとともに、端のドイツ兵と対空砲に白兵戦を仕掛けます。そして対空砲操作班は倒れ、もう一つは混戦になりました。
 ターン後半、このままでは数が少なすぎるドイツは負けてしまいます。そこでもうパンターを石壁頼みでIS-2mの前に進める賭けに出ました。また歩兵部隊はドイツ軍に向かって移動し、対空砲の所には爆薬を仕掛けてソ連2個分隊を混乱させます。

 そして第5ターン、IS-2mはパンターに準備射撃。これでもしパンターが勝てばドイツにもまだ勝機はあるかも。ですが、ドイツの願いも虚しく122ミリはパンターの砲塔を撃ち抜き、ドイツは投了です。

 いくらティーガーIIが強いと言っても、IS-2m2両を含む5両の戦車に包囲攻撃をされては、さすがに耐えきれませんでした。せめてパンターが来るまで粘れるよう、ティーガーIIは後方から館の反対側の橋を狙ったり、対空砲が奥から家の隙間を通して館側の橋の出口を狙う、といった手も考えられます。
 これでこのシナリオは1勝1敗のタイとなり、予想勝率5割とも一応合ったので、2本の橋の補正率は0.75倍でだいたい良さそうです。

 
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