ティーガー強く守るとこ広すぎ
今日のASLは、GRE7 Block by Bloody Block。SS装甲師団「帝国」は、ハリコフへの攻撃を開始した。なお街の中に包囲されているドイツ軍がいますが、これが何なのか私には分かりません。ドイツは14ブロックを支配するか、6ターン終了時に100VPある内80VP分以上のブロックを支配していたら勝利です。ブロックは全体が1つの建物であるかのように支配を決定し、ブロック内の建物へクス数(瓦礫は含まない)がVPになります。建物に二階はありません。
守るソ連は9−2指揮官付き14個分隊と火炎放射器1、両方76LのKV-1が1両T-34が3両です。歩兵は建物か瓦礫に置きます。
そして攻めるドイツは、20X4か45W7のブロックにSS3個分隊を初期配置。第1ターンに、SS13個分隊と10−2、9−2、爆薬1に、ティーガーI2両、75Lの4号戦車4両が、北から入って来ます。
戦力評価では普通に計算するとソ連3%優勢の勝率6割です。しかしソ連は、7ブロック以上かつ建物21へクス以上という広大な範囲を守り切らなければならず、しかもティーガーを倒し得る兵器は火炎放射器1個しかないので、かなり難しいように思えます。実際にどうなるか良く分からないので、今回はバランス調整無しでやってみることにします。
子供がドイツ、私がソ連です。
ソ連は最初の防御射撃で初期配置のドイツ軍を潰す構えで、左側の密集市街地に集中配置。
しかし9−2指揮官の乗ったティーガーが、蓋をしていたT−34を倒してしまいます。ここに火炎放射器置いとくべきだった。さらに前線でもドイツ軍が大挙して攻めて来て、ソ連軍は混乱したり退路を失う前に自己潰走したり。なんか早くもソ連は守り切れそうにない雰囲気です。
ターン後半には建物に隠れていたKV−1まで倒され、右前のブロックは退路も無く、もうソ連全く守りようが無いので投了です。

(下が南)
うーん、やっぱり守る場所が広すぎて、これは分割防御案件なのか?ソ連今度は全軍を侵入側に置いて、ドイツ軍が入って来た瞬間殲滅する作戦を試してみます。
するとドイツは左端を中心に侵入。まず4号戦車がスモークディスチャージャーを試みながら、左端の建物を包囲します。ただし煙は失敗。そしてティーガーが1へクスだけ侵入し、一緒に来た歩兵は警戒移動。えっ?こうすると平地でも隠ぺい解けないのか。ルールを確認しても間違いないようです。ドイツ歩兵はそのまま爆薬を建物に配置。むむむ。ドイツ鬼スタックも同じように侵入。むむむむ、これでは全然ドイツ軍を倒せないぞ。
中央付近でもドイツ軍は散発的に侵入し、ソ連は一部を撃退しますが、ここは大勢に影響無い。白兵戦も混戦。
第1ターン後半、ソ連は可能なもの全てで準備射撃しますが、分散していて大した損害は与えられません。そして包囲された分隊は逃げようとしましたが、逃げ切れませんでした。右側の戦車も移動したい所ですが、ティーガーに狙われているので隠蔽を取ったら死にます。もう分散し切った部隊が左端から順に潰される運命を、避けようがありません。ソ連投了。

やっぱりソ連どうしようもないみたいです。ソ連は広い範囲を守り切る必要があるのに、ドイツにはほとんど倒しようの無いティーガーがいるため、ソ連は一方的に移動を妨げられて決戦のための集中ができません。
このような場合も分割防御として戦力評価するべきのようです。そうするとこのシナリオではドイツが11%台の優勢で、予想勝率は8割5分ということになります。
もしかしてこのシナリオは、集中決戦戦術ではなく分散防御が有効になる極めて珍しいシナリオだったりするのか?と思い立ち、ソロで試してみました。
第1ターン、ドイツ軍はダミー多めのソ連軍をガシガシ潰しながら侵入。
第2ターン、ドイツは2列目のブロックをあらかた制圧。
第3ターン、ドイツは全く危なげなく右側2列左側3列のブロック制圧を完了。まだ残り3ターンもあるのに、1個分隊ずつしか守備隊のいないブロックを、あと2つ取るだけでドイツは勝ちです。ドイツの損害は1個分隊だけなのに、ソ連は歩兵も戦車も半数を喪失。ドイツ圧勝です。

まあ当たり前です。突撃火力を持つ相手に分散してもほとんど時間稼ぎにならず、わずかな勝ちのチャンスさえ失って確実に負けるだけです。やはり分散防御の方が有利なシナリオなど、よほど奇想天外な条件でなければありえないようです。
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