戦わずに撤退
 
 今日の子供とASLはFighting withdrawalです。ソ連軍が戦いながら後退し、それを追うフィンランド軍がソ連軍以上に突破すれば勝利というシナリオです。子供が今度は攻撃側をやりたいというのでフィンランド軍、私がソ連軍です。今回は一応全ルールを適用ということでやりましたが、20年ほど前からろくにルールを読み返していないので、精度はそれなりです。
 さて始めようとしてからが大変。歩兵だけなので簡単かと思ったら、火事が起きているわ、ダミーや隠匿配置はあるわ、思ったよりも複雑で、追加のルール説明にかなり時間をとられました。火事から煙幕がでるなんて最後まで気づきませんでした。ただ昔やった時フィンランド軍が難しかった気がして、やっていて実際そうだったので、途中で時間を8ターンに伸ばしました。

 ソ連軍の配置は中央の建物群にはダミーも含めた小さなスタックをぱらぱら置き、左右手前の建物に大きなスタックを1つづつです。(本来置けないところまで隠蔽を置いていたことに後日気づきました。)フィンランド軍の配置は、ソ連軍に一番近いところにずらっと並べ、ど真ん中に鬼スタックを置きます。
 攻撃を開始するフィンランド軍。鬼スタックは射撃待機、両端のスタックが準備射撃した後、他の部隊は前進します。フィンランド軍は多少の混乱を被りながら、最前線のソ連軍を概ね制圧します。

 ここで左右後方の建物にいた大きなソ連軍スタックが、後ろに向かって突っ走り真ん中のアパートを越えていきます。そう、半数が足止めしている間に、半数が一番奥の建物に後退して陣取り、最終ターンに後番で脱出する作戦です。
 第2ターン、フィンランド軍は中央の建物群を概ね制圧。生き残ったソ連軍は火事を背にした石壁に後退し、脱出部隊は移動を続けます。
 第3ターン、石壁部隊も一部狂暴化して、事実上前半のソ連軍は壊滅します。第4ターンにはフィンランド軍は全力で前進を始め、一部はアパートに隠れていた部隊に足止めされるものの、急速歩移動で急ぎます。

 第5、6ターンとフィンランド軍は前進を続けますが、森に隠れて道路を見張っていた中機関銃と8−1指揮官付きの隠匿部隊の射撃がよく当たり、相当数の分隊が足止めを食らいます。結局突破できたフィンランド軍は2個分隊だけで、6個分隊と2指揮官が退出できるソ連軍の完勝です。

 間違えて隠蔽を余計に置いていたとはいえ、1ターン延ばしてこの結果です。このシナリオやっぱりフィンランド軍は難しいです。後方に控えた6個分隊と指揮官が盤端まで逃げるのは止められないでしょう。足止め部隊を乗り越えて最終防衛線にたどり着いても、隠蔽された脱出部隊を混乱させない限り、いや混乱させてもコミサールがかなりの確率で回復させて(今回はコミサールを出せることに気づきませんでしたが)、最終手番でそれらは自分達だけ脱出できます。
 何かいい手があるのかとネットのリプレイをいくつか見ましたが、なぜか皆ソ連が戦いにお付き合いしており、最初から下がって待っている例が見つかりません。

 
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