混沌を極める熱帯雨林
今日のASLは、Critical Hit # 5.2からCH97 ブラックプール最後の危機。1944年5月、ビルマのイギリス拠点「ブラックプール」は日本軍の激しい攻撃を受けた。日本は7ターン終了時、ジャングル丘の向こうにある39S10の池を、4火力以上(隣接倍火力は無視)で撃てる状態なら勝利します。深いジャングルの太平洋地形で、止まない雨が降っています。
守るイギリスは、飛行場の丘側に二線級1.5個分隊、弾の少ない76ミリ盤外砲無線機、狐穴2、75*野砲1門、40L(8)対空砲1門を配置し、MMC・砲は隣接して置けません。また丘の真ん中には一線級3個二線級3個分隊、池の近くには6−4−8エリートグルカ兵2個二線級2個分隊と9−2指揮官がいます。
これを攻める日本は、イギリス軍に挟まれたレベル1の所に、爆薬2を持った9個分隊をスタックさせないように配置。そして飛行場に6個分隊を隣接しないように配置します。
戦力評価ではこの特殊な配置状況をどう判断するか難しいですが、挟まれたイギリス軍が最初日本軍に近接奇襲を受けるとみなしても、日本はなお10%の劣勢で予想勝率2割になります。そこで日本分隊を2個増やしイギリス操作班を2個減らして、さらにバランスルールで日本軍に重機関銃と操作班を加え、丁度0%の互角にしました。
子供がイギリス、私が日本です。
イギリスは、どうせ挟まれた部隊が攻撃を受けるなら、できるだけ多く撃ち合いに参加した方が良いと考え、丘の真ん中の部隊をジャングルの前面に出しました。となれば日本も徹底的に撃ち合うしかありません。
そうしたら射撃もモラルチェックも、異様なくらいにイギリスは6以下の目ばかり日本は8以上の目ばかり。日本軍は先制攻撃をしたとは思えないくらい一方的な大損害を受けて、いきなり投了です。
二回目は配置を少し変えたものの、イギリスの撃ち合う姿勢は変わらず。今度は適度な損害で日本軍は飛行場側でも前進できました。イギリスは一戦終えた前面の部隊を下げて隠蔽を付け、若干の居残り部隊と奥から出て来た9−2指揮官付きエリートグルカで前線を守ります。日本側には地形修正が無いのに、グルカ兵は隠蔽と深いジャングル+2修正、−2指揮修正、エリートで、これを倒すのはかなり大変そうです。

(グライダーは残骸)
第2ターン、日本は効かない迫撃砲の後、前面の歩兵火力を集めてグルカに射撃。なんとこれが大当たりして、グルカスタックは指揮官共々全員混乱し、重中機関銃を残して後退しました。日本軍はこのチャンスを生かし、ジャングル内に突入して機関銃を奪います。
2ターン後半、日本兵は拾った機関銃を破壊し、イギリス軍は入り込んで来た日本軍を囲むように戦線を組みなおして、隠蔽部隊で白兵戦を仕掛けました。そしてイギリスヒーロー付き分隊は不意打ちを取り、8以下を出せば日本兵を倒して爆薬を奪えます。ところがなんとこれを外してしまい、しかも日本の方は2のみでしか倒せないのに2を出して、一方的にイギリスヒーロー分隊を殲滅。日本軍に超人いた。
第3ターン、正面の日本軍はさらに入り込み、左を迂回した部隊も丘の裏側に到達しました。ここでイギリスは起死回生の攪乱砲撃を試みますが、最悪の方向にずれて指揮官1人死亡を含め味方に大損害。森で味方の誤爆は良く効くのです。しかもさっき生き延びた爆薬がグルカスタックに炸裂し、9−2指揮官まで死亡。これでイギリスは指揮官が全滅して投了です。

2回やった同じシナリオの運が両極端に振れて、完敗と完勝になりました。結果的には互角に調整したバランス通りとなりましたが、実感としてはまだ日本が不利に感じられました。このシナリオはジャングル戦の場所と近接奇襲の場所に分かれている特殊な状況なので、片方の条件だけでは正確に評価できないようです。
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