別れたままじゃ生きていけない
今日のASLは、シナリオ70のKP 167。1942年1月のフィリピン、日本軍がキロメートルポスト167付近に出現し、アメリカ軍の補給を切ってしまった。そこでアメリカ軍は翌朝ロードブロックの両端から反撃を開始した。アメリカは11ターン以内に、3つのロードブロック全てを破壊したら勝利です。太平洋地形ですがボード39の道路はあります。
守る日本はエリートと一線級の16個分隊に、37L対戦車砲2門、AT地雷12戦力、狐穴10、ロードブロック3です。ロードブロックは道路上に置き、互いに7へクス以上離れていなければなりません。
一方攻めるアメリカは、北にフィリピン軍二線級と新兵の14個分隊を配置し、南も同じく11個分隊と37LLのM3軽戦車4両ですが、この戦車は榴弾も散弾も撃てません。そして第1ターンには北からエリート5.5個分隊と牽引された75*野砲2門、第2ターンには南からエリート6.5個分隊が入ってきます。さらに第3ターンには、北から75ミリ砲を積んだハーフトラック2台、南からフィリピンの二線級と新兵7個分隊が入ってきます。
アメリカの軽戦車は歩兵に砲を撃てず、多くのAT地雷でオーヴァーランも困難なので、これらは戦力評価の計算から除外します。それでもアメリカは12%の優勢なので、日本軍を6個分隊増やしてアメリカ1%だけの優勢に調整しました。子供が日本、私がアメリカです。
日本は射撃グループが組めるよう平地で守るかと思いましたが、丘や川、沼の配置が悪く回復もしにくいので、ジャングルの中で守ることにしました。これに対しアメリカは、南北から侵入する部隊で日本軍を包囲するように進みます。
その後もアメリカ軍は前進。しかしジャングルは移動に時間が掛かり、道路沿いのルートも隠匿兵や地雷を索敵したり、ロードブロックを破壊したりに手間取って、やっと4ターンころ日本軍に近づきました。その際75ミリ砲ハーフトラックが、隠れていた対戦車砲に撃たれて壊れます。

(下が西)
第5ターン、アメリカ軍は三方から攻撃を始めます。しかし西の丘を攻撃した部隊は、37ミリしかない対戦車砲に先陣が撃退される始末。
第6ターン、アメリカ軍がジャングルの南の入り口を索敵すると、やはりここにはAT地雷があって戦車は進めません。そこでアメリカ軍は南でも隣接して歩兵で激しく攻撃。しかしここでは日本の隠匿半個分隊の不意打ちにより、アメリカは1個分隊を除去されます。また西では相変わらず対戦車砲すら倒せない。
そして北ではやっとジャングルを抜けて来た75ミリハーフトラックが、目の前に隠れていた対戦車砲に撃たれて昇天。さらに歩兵戦でも全く目が振るわず、アメリカ兵の主力は皆撃退されて重機関銃まで奪われ、生き残った分隊もバーサークして突っ込んで死亡。残ったフィリピン新兵ではどうにもならない。アメリカ投了です。

確かにアメリカは目が悪かったのですが、南北に分かれて出てくることに惑わされて、ジャングルの日本軍相手に包囲したのがそもそも間違いでした。ここで包囲したところでメリットは何も無く、ただ戦力が分散されるだけです。しかも隣接射撃グループの組めない密生ジャングルでは、フィリピン部隊の火力が低くて射撃戦ではあまり役に立ちません。
それよりもアメリカは東側の丘で南北の部隊を合流させ、そこからエリートを前面に戦列を組んで攻撃するべきでした。二線級は二列目や側面に置いてエリートの補助に使い、火力が低すぎる新兵は主にロードブロック除去や索敵に使うと良いでしょう。突然湧いてくる日本兵は危険で、混乱した部隊がいきなり退却不能で除去されたりするので、後方を索敵しておくのも大切です。
シナリオ通りのアメリカ過剰な戦力であれば、南北別々に攻撃してもなんとかなったかもしれませんが、タイトな戦力で集中せずに勝つのは難しいでしょう。
インデックスへ