脇腹にあいた隙
今日のASLは、AP174 Forest Gumm 森のガム軍曹。北風作戦の後半、ドイツは行き詰まりを打開しようとアメリカ軍に攻撃を開始した。命令の混乱によりアメリカ軍は崩れかけたが、ガム軍曹の命と引き換えの突撃により持ちこたえた。ドイツは5.5ターンの終了時に、4つ以上の複数へクス建物と4つ以上の1へクス石造建物を、アメリカ配置エリア内で支配していたら勝利です。積雪があり、小川は乾いていて、全ての建物は平屋建てで、アパートは区切りが無く、生垣は石垣になります。
守るアメリカは、11個分隊と狐穴4、81ミリ迫撃砲1門、75*榴弾オープントップ2両を初期配置しますが、戦車1両を隠匿できます。そして第2ターンには2個分隊、第3ターンには76Lシャーマン2両と75ミリシャーマン2両がやって来ます。
これを攻めるドイツは、通常SS7個5−4−8SS5個分隊と9−2指揮官に、75Lの4号戦車2両、81*迫撃砲ハーフトラック1台、75*榴弾ハーフトラック1両を初期配置。第2ターンには、通常SS2個分隊と爆薬1、パンター2両、ハーフトラック2台が入って来ます。歩兵は冬季迷彩があります。
戦力評価ではドイツの75*ハーフトラックを除いた方が、ドイツ戦車が全く倒され得ないことになって、逆にドイツの評価が上がります。それて計算すると、ドイツの予想勝率は34%とまあ良いバランスですが、ドイツバランスでSS1個分隊を増やし、ドイツ41%のさらに良いバランスとしました。
子供がドイツ、私がアメリカです。
アメリカは石壁・建物群で防衛線を敷き、戦車はダミーを作って本物を悟られないようにします。ドイツは2両の4号と若干の歩兵が左端から進む以外は、ほとんどの部隊がまっすぐ防衛線に向かいます。主戦線では順調に煙幕を配置して、全軍が急速に接近しましたが、防御射撃で一部が混乱しました。一方迂回ルートでは、半個分隊が2つとも混乱しましたが、4号戦車は撃たれずに建物付近まで到達します。
ターン後半、あれ?そうか。側面にやって来た4号が、アメリカ戦線の隙間を狙っていて、こんなんじゃこの戦線では戦えない。途中に75*が隠れていたので、せめて防御射撃で振り向いておくべきだった。仕方なくアメリカは第一線を早々に捨て、第二線に後退します。しかしこんなに早く下がって、時間まで耐え切れるのか?
第2ターン、4号はさらに後ろに回り込んで来ます。後方に控えていた75*がこれを迎撃しましたが、まさかのいきなりHEAT弾切れ。また回復したドイツ半個分隊が隠匿の75*に隣接し、狙いのパンターは見えない正面側から進んでしまったので、仕方なく75*はこれを撃ちましたが、一発目は外れ追加射撃で砲を壊してリコール。主戦線で混乱していたアメリカ兵も後ろから4号に撃たれ、どうにも参った。アメリカかなりまずい感じ。
ターン後半、アメリカはもう1ターン持ちこたえれば、ガンデュエルに有利な中砲身シャーマン含む4両がやって来て、後方の4号に対して有利な戦車戦ができるはず。もう少し頑張れ、歩兵!しかし準備射撃はSSに全く損害を与えられず、モラルの低いアメリカ兵では防御射撃に耐えられない。アメリカ投了。

アメリカは運も悪かったですが、そもそも側面から隙間を狙う4号戦車に対応した配置・運用ができていませんでした。狐穴は隙間を埋めるように置くべきでしたし、隠匿の迫撃砲と戦車の位置ももっと良い場所があったかもしれません。調整した後のバランスは、評価通り良いと思います。
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