刃交える白虎と黒猫
今日のASLはAussie '98 PackのPBP24 グルカス&グランツ。インパール作戦でインド国境に到達した白虎師団は、多大な損害を受けながら一部の部隊がイギリスの陣地に浸透していた。そこでここを守る黒猫師団は、グルカ兵とM3戦車を派遣して反撃する。英連邦は5.5ターン終了時に、石造建物・瓦礫を19へクス以上支配していたら勝利です。太平洋地形ですが、建物は小屋にならず、田んぼは水か無く、丘、稜線、有刺鉄線もありません。
守る日本は、5個分隊と爆薬1に、40L(捕獲)と47L対戦車砲各1門、鉄条網4が初期配置。対戦車砲に捕獲ペナルティは無く、鉄条網は隠匿できません。そして第4ターンには3個分隊がやってきます。
一方攻める英連邦は、エリートグルカ兵12個分隊と9−2指揮官に、10以下でキャニスター弾を撃てる37LL主砲と75*副砲を持つM3中戦車、グラント1両とリー2両です。2個分隊が突撃工兵になり、戦車の自主放棄はできません。
戦力評価は日本が4%の優勢で若干有利になっていますが、相手は日本の格闘戦の有利を打ち消してしまうグルカ兵なので、多分互角の勝負になるでしょう。子供が英黒猫、私が日白虎です。
英連邦はM3と軽迫撃砲の豊富な煙幕で前線の日本軍に蓋をし、歩兵が田んぼを通って一気に市街へ接近します。日本軍は煙で覆われていない所へシフト。
第2ターン、英連邦軍は隙間にも煙幕を撃ってさらに前進。日本軍は森の陰に隠していた中機関銃のファイアレインで迎撃しましたが、全く損害を与えられないまま4回撃っただけで故障してしまいました。グルカ兵は街の目前まで迫ります。
しかしここでクナイに隠れていた日本半個分隊が、グルカ分隊を不意打ちで切り倒し、その後周り中から撃たれて全滅。血なまぐさい戦いの幕開けです。またグルカ兵は怪しい村を調べ、日本の砲が隠れていないことを確認しました。

第3ターン、グルカ兵たちは街に侵入を開始し、手始めに日本分隊をククリで切り刻みます。一方離れて捜索していたグルカ1個分隊半は、林で砲を発見しましたが、日本操作班が一方的に半個分隊を倒して混戦に。
日本は機関銃が直らなくてあっさり街に侵入され、これ以上前線で戦ったら増援が来る前に全滅してしまいそうなので、一気に戦線を後退させました。そして砲の所の混戦は、日本操作班が奮戦して分隊と相打ち。うーん、血みどろ。でもこんなものはほんの始まりに過ぎない。
第4ターン、日本の増援が来る前に片を付けようと、奥の日本兵に襲い掛かるグルカ兵たち。さらにM3も街への進入を開始します。すると左端のジャングルに隠れていた対戦車砲が、M3の側面に火を吹いた。ところが追加射撃までしても外れ。一方一番奥の爆薬を狙って無理に進んだ9−2指揮官は、撃たれて混乱し潰走不能で除去されてしまいました。
そして5か所に及ぶ大白兵血祭では、グルカ兵たちが不意打ちの目で1を連発します。1か所だけは日本が損耗を与えて離脱したものの、2か所でグルカ兵が勝ち2か所で混戦。残った日本歩兵は2個分隊半だけとなってしまいました。これは日本厳しい。
そしてここで待望の増援が到着し、日本は総反撃に賭けるしかない。まず離脱に成功した分隊が、戦車狩りで隣にいたM3の撃破に成功し、さらに隣のグルカ兵に突撃。また隠匿の半個分隊も出て来て、後から進んでいたグルカ半個分隊と指揮官に突撃。さらに盤外で待機していた増援が、隠蔽のまま2か所のグルカ兵に突撃して、血池肉林格闘祭!日本はこれで逆転できるのか?

しかし結果は2勝2敗1相打ち。日本は一番大きい所では勝ったものの、隠蔽が2か所あった割には平凡な戦果に留まりました。只々お互いバタバタ殺されていく地獄絵図。これは数に勝る英連邦に有利なはずで、日本はもう無理かも。
第5ターン、英連邦は日本に止めを刺すべく、田んぼに残るM3を起動。しかし履帯を狙った対戦車砲により、走行不能となってしまいました。さらに日本軍の爆薬を奪った半個分隊が配置に向かうも、これまた混乱。
ならばM3で迂回して日本の9−1指揮官と分隊の射撃を封じ、軽機関銃分隊でこれに隣接射撃を加える。ところがこれも途中で他から撃たれて混乱。英連邦の攻撃は意外とうまく行きませんでしたが、それでも既にかなり街を支配しているので、あとは2か所で白兵戦を仕掛けていきます。
そして結果は、街の外れでグルカ兵が勝ち、街中では相打ちとなって、戦車からは日本軍が逃げ出しました。確かに白兵戦は英連邦が勝ったんだけど、あれ?なんか英連邦、勝ってるようでそれほど勝ってなくない?
ターン後半、離脱した日本分隊と指揮官は展開して二手に分かれ、指揮官付きが右に進んで街の支配を取り返していきます。そしてもう一つは反対側の半個分隊と協力して、付近を奪還しながら混乱したグルカ兵を包囲して除去。さらに砲の操作班も出て来て、街に侵入していた英戦車操作班を討ち取りました。
こっ、これは?街を占領できるグルカ兵は、もう1個分隊しか残っていない。指揮官もスタックしていないから展開もできない。戦車操作班は自主放棄が禁止。混乱分隊も自己回復に失敗。英連邦はもう必要数を再占領できません。何か良く分からないけど、大乱戦の中でいつの間にか日本が逆転していて勝利です。

(N15にあるのは武器の山と多数の死体だけ)
予想通り良いバランスでしたが、互いに格闘戦のエキスパート、日本兵とグルカ兵が戦った密集市街地は、死屍累々の凄惨な戦場となりました。また市街で守る日本軍が常に強い訳ではないのも確認できました。
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