やられても、やり返すな!
今日のASLは初めての日本軍です。シナリオはAP10「網を閉じる」。ガダルカナルで海兵隊が日本軍最後の抵抗を粉砕できるかというシナリオです。
日本軍は22個分隊と75ミリ歩兵砲1門とトーチカ2、配置指定の重機関銃2丁入りのトーチカ1です。アメリカ海兵隊は2つに分かれた21分隊が東と南から攻めます。
勝利条件はアメリカが日本より多くのVPを稼ぐことで、損害VP(捕虜は2倍にならない)に加えて北西部にいる部隊がVPになり、アメリカ軍はさらにそこから北に突破すると1.5倍のVPになります。地形は太平洋の浅めのジャングルです。
子供は海兵隊、私は日本軍です。
まず全然勝手の分からない日本軍のため、初期配置にかなり時間がかかってしまいます。いろいろ考えた末、10%とトーチカの隠匿配置はもちろんですが、1線級部隊で最大数の展開をして東側の前面に並べます。2線級部隊はトーチカの背後を守るため南の丘の尾根沿いに並べます。エリートは勝利条件エリアにまとめて予備部隊とします。
アメリカ軍は南側のグループで重機関銃トーチカの攻略に向かいます。さらに東側のグループも一目散に進むと脇から重機関銃の攻撃に会うので、ぎりぎり最大射程に入れられる小さな丘に登って、数を頼みに撃ち合いを狙います。ここで無理して進み過ぎた部隊が重機関銃に撃たれ、指揮官が損耗で死亡してしまいます。
2線級の防衛線は役に立ちそうもなく、このままでは丘の日本軍は壊滅しそうなので、トーチカからはトンネルで脱出し、そこに2個分隊を加えてフルスタックにします。これに隣接すると36火力になるので、海兵隊と言えどもそう簡単には倒せないでしょう。残りの2線級は勝利条件エリアに向けて全力で逃げ出します。また海兵隊が西側を迂回するのに備えていた隠匿配置の日本軍中機関銃部隊も、もう不要になったのでやはり戻っていきます。
邪魔する重機関銃がいなくなったので、東側の海兵隊は前進を開始します。南側の部隊は全軍で接敵して重機関銃を倒しに行こうとしますが、日本軍も逃げて長い鬼ごっこになりそうなので、東側のグループが安全な森に入った後は、丘を越えて勝利条件エリアに向かいます。
東側の戦線では、「海兵隊が前進射撃で撃つ、混乱した半個分隊スタックは後退する、コミサール能力で回復する。」を繰り返しながら日本軍は整然と後退して行きます。そして第5ターンには少数の部隊が犠牲になって、多くの日本軍部隊は東側の森を脱出し北西部の勝利条件エリアに入ります。
第6ターンからは最後のジャングルでの攻防になります。南側のアメリカ軍は川を挟んで対峙しており、ここが踏ん張りどころと思った日本軍は、軽機関銃を持った全エリートを前面の小屋に並べて撃ち合いを選びます。しかしやはり日本軍が海兵隊と撃ち合うなど所詮無理な話でした。海兵隊は少々混乱しただけで、日本軍はどんどん損害を受けていきます。日本分隊は混乱の代わりに2段階損耗するので、回復もできません。日本軍は耐えきれずに1ターンで撤退しますが、小屋は後ろに死角を作らないのでここでもまた損害を出してしまいます。

第7ターンには、東側のアメリカ軍は準備射撃でジャングル前面を守る日本軍の無力化に成功し、別のスタックで一気に突破を図ります。しかしこれは急ぎ過ぎでした。アメリカ軍がこの急所にきっと来ると踏んでいた日本軍は、その手前に歩兵砲とトーチカを隠匿配置し、見える部隊はわざと薄めにしていたのです。さすがの海兵隊も平地で隣から連続で撃たれて全て混乱してしまいます。そして平地を2へクス突っ切って来たため安全な退路が無く、1スタックが皆降伏してしまいました。
さて後が無くなったアメリカ軍。南側の部隊は川を越えて突破しようとしますが、ここは少し開けていて遥か後ろから日本軍の重機関銃に撃たれて混乱し失敗。最後の頼みは10−3指揮官率いるスタックで、野砲を黙らせた後、平地を行くのは無謀なので、細いジャングルを通って勝利条件エリアを守る日本軍戦線に突入し、損害ポイントも合わせて獲得しようとします。しかし日本軍の防御射撃は全ての分隊を混乱・ピンにしてしまい、最後の攻勢も潰えて日本軍の勝利となりました。
日本軍の能力は非常に特殊で、なかなか難儀しました。一度やってみて少しわかったことは、まず分隊で撃ち合いをするのは最後の最後ということです。日本軍の指揮官は全てコミサール能力があり、混乱したユニットをすぐ回復して返してくれますが、分隊ではその前に損害を受けるのでそれを生かせません。そこで今回のプレイでは1線級をできるだけ展開して東の戦線を支えるようにし、これはうまく行きました。しかし南ではせっかくの軽機関銃4丁を生かしたいと思い、エリートを展開させませんでしたが、これは大損害を受けて失敗しました。
日本軍のエリートと1線級は、展開しても火力や混乱時の士気は変わりません。しかし2線級は展開するとどちらも下がってしまいます。そこでエリートと1線級はどんどん展開して前線に置き、繰り返し回復させて前線を支え、2線級は分隊のまま軽機関銃や迫撃砲を持たせて後方の森に隠し、最後の抵抗に使った方が良かったようです。今回は後半運良く狙いの場所へ一気に来てくれたので勝てましたが、手堅く攻められたら負けていた可能性が高いです。
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