これだけの条件があれば近接奇襲
 
 今日のASLは、J237 Commandos at Kaiapit カイアピットのコマンドー。オーストラリア軍がニューギニア北岸のカイアピット飛行場占領を目指す中、敵は少ないと見てその独立中隊は付近の掃討を始めた。しかし丁度その時新手の日本軍が現れた。5.5ターン終了時オーストラリアは、ボード62の村を見下ろす丘の頂上のジャングル2ヘクスを支配し、さらにその村の小屋5つ以上を支配していたら勝利です。浅いジャングルの太平洋地形で、最初2ターンは+1LVがあります。
 守る日本は、軽機関銃1、分解中機関銃1、分解擲弾筒1を持つ一線級6個分隊相当を、村を見下ろす丘から道路にかけてスタックせずに配置します。そして一線級3個二線級3個分隊と軽機関銃1、分解中機関銃1が半数ずつ、第2と第3ターンに2MP消費した状態で入って来ます。
 一方攻めるオーストラリアは全てエリートで、5個分隊と軽機関銃2、軽迫撃砲1を日本軍の近くに初期配置。そして第1ターンに南から4個分隊と軽機関銃2、軽迫撃砲1が、第2ターンにも南から4個分隊と軽機関銃2がやって来ます。
 さらにこのシナリオは、これでもかというほどオーストラリア有利日本不利のルールだらけです。
・オーストラリアは、標準ルール通り隠密、指揮官無しで展開可、モラルは下線付き、軽迫撃砲は初回煙幕9以下、選択で格闘可
・日本は、隠密でない、HIP不可、展開不可、築壕不可、増援含め初期隠蔽は得られない
 これに加えて初期配置条件が日本に不利なので、戦力評価では近接奇襲としてオーストラリアを1.5倍します。そうするとオーストラリアの予想勝率は95%になりますが、今までに例の無い形の近接奇襲なので、1.5倍が妥当かどうか分かりません。そのためバランス調整はせずにやってみます。
 子供がオーストラリア、私が日本です。


 第1ターン、オーストラリアは先制射撃を選ばず、回り込んで日本軍が村に戻れないようにしました。日本の目が良く、オーストラリア軍は一部追い返されましたが、それでも日本軍を不安定な形に追い込みます。
 ターン後半、日本軍はじわりと後退。そして本当は2、3ターンである増援を、間違えて1、2ターンに入れてしまいました。


 第2ターン、オーストラリアはさらに日本軍を締め付けてきます。ここでも日本は目が良くて、あちこちで追い返しますが、形はさらに守りにくくなってきました。日本は増援を加えて村に布陣するものの、道路を狙われているため、縦長のあまり良くない形にしかできません。
 第3ターン、オーストラリア軍はジャングルに布陣する日本軍に肉薄していきます。日本はまたまた目が良く、オーストラリア軍を一部食い止めますが、3個いるオーストラリア軍の6−4−8が射撃にも白兵戦にも強く、それくらいでは止め切れません。日本は戦線を下げて何とか持ちこたえようとしますが、あと2.5ターンは耐え難そう。


 第4ターン、さらに6−4−8を中心とした部隊が隣接し白兵戦を仕掛けますが、2か所で混戦止まり。これは後半格闘で相打ちとなります。
 とは言え第5ターン、日本はもう守る戦力もろくに無くなり、オーストラリアは勝利条件に届きました。残った日本軍は空いている所を取りに行きましたが、全て止められてオーストラリアの勝利です。



 今回オーストラリアが射撃せずにまず村へ向かったのは、とても良い作戦でした。日本は5以下を連発する信じられないほど良い目だった上、間違えて増援を1ターン早く出したにもかかわらず、オーストラリアが安全に勝てたことからすると、近接奇襲1.5倍でオーストラリアの予想勝率95%は妥当だったと思われます。
 ジャングル戦についてはアンディさんも、必ずしもバランスが良いものばかりではありませんが、通常の戦力評価では測りきれないものが多く興味深いです。

 
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