絶対的優越をただ証明するだけ
 
 今日のASLは、J225 At the Feet of Zeus ゼウスの足元で。ギリシャに侵攻したドイツ軍を、マオリ族大隊は山岳地帯で陣地を築いて待ち受けた。6.5ターンの終了時に、ドイツは4つ以上の塹壕を支配していたら勝利です。ただしニュージーランド軍の稼いだCVPは14以下でなければならず、余剰の塹壕支配ごとに3ずつ、ドイツの稼いだ3CVPごとに1ずつ、この条件は緩和されます。靄があり、麦畑は繁みに、果樹園は岩場に、林は針葉樹になります。
 守るニュージーランドはどこでも隠蔽を貰えて、エリート9.5個一線級1個分隊と余剰操作班2個、ヒーロー1人、機関銃中2軽3、軽迫撃砲2、81*迫撃砲1門、鉄条網4、狐穴4、塹壕9を丘に配置します。塹壕はレベル2に1個以上、レベル3に5個以上置かなければなりません。白兵戦ではグルカとして扱われ、塹壕に潰走できます。
 これを攻めるドイツは、エリート12.5個一線級5個分隊と機関銃中2軽3、軽迫撃砲3です。
 戦力評価では丘攻めなのでドイツ軍が0.5倍され、ドイツの予想勝率はマイナス99%です。???なんですかこれ?過去最悪のアンバランスです。これだけひどいと、逆に私の方が何か間違えているのではないかと不安になります。アーカイヴではドイツの勝率44%。おかしい。どう見てもこれは丘攻めだし、仮に丘攻めでなかったとしてもやはりドイツは予想勝率マイナス10%の必敗だし、ニュージーランドの配置制限も戦力集中を妨げるようなものではないし、むしろニュージーランドは塹壕が多くドイツにはろくな地形が無く、全然ドイツに勝てる要素が見当たりません。
 こんな狂ったバランスのものを自信満々で出版する図太さに敬意を表し、バランス調整はドイツ+1個分隊ニュージーランド−1個分隊だけに留めて、予想勝率ドイツマイナス79%の焼け石に水でやってみます。子供がニュージーランド、私がドイツです。


 ニュージーランドは当然一番大きい尾根に集中配置。アーカイヴの記録では塹壕を3等分して配置とか言ってますが、そんな愚かな守り方をする意味はありません。
 第1ターン、丘の上から全火力で撃ち下ろされる所を突っ込んでも、バタバタ混乱し回復する場所も無く、ただの自殺行為。ここでドイツの最善の布陣は、やはりウミガメ戦術しかありません。ニュージーランド軍は全員隠蔽なので、ドイツ軍は射撃待機し、あまり効かなかったニュージーランドの防御射撃後に、36火力射撃!2個分隊の内の半個分隊混乱させただけ。しょぼすぎる。
 ターン後半にニュージーランド軍は、ウミガメ隊列の真ん中に煙幕を落としてドイツ軍の射撃力を削ぎ、準備射撃でドイツ軍を削ります。撃ち合いで勝てなければドイツ軍は進めないのに、逆に撃ち負けてるぞ。

 しかし第2ターン、ドイツは幸運にも軽迫撃砲を致命的命中させ、ニュージーランドの大きい迫撃砲にKの結果を与えました。もっとも操作班の予備がいるので、ニュージーランド軍はまた拾って修理できます。そしてドイツ軍は、また撃って突撃で一歩ずつ前進。
 するとニュージーランドはさらに煙幕を置いて、効きやすい所に射撃してきます。ドイツ軍は煙で火力を発揮できない、TEMは無い、回復場所も無い。ニュージーランド軍はTEMがある上、混乱しても塹壕沿いに逃げてすぐ回復できる。ドイツ軍はほぼ一方的に減るばかりで、どうにもならんよこれ。
 第3ターンもやってみましたが、当然ドイツ軍の状況はさらに悪化するだけ。だめです。マイナス79%の予想勝率通り、ドイツには最初からこれっぽっちも勝ち目がありません。終了。



 あまりにもひどいバランスのシナリオで、戦力評価と集中決戦戦術の絶対的優越をただ証明するだけのものでした。まあゲームとしてはあれでも、非主竜派の人に竜派の違いを見せてあげる教材としては、最適かもです。

 
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