守るには適さない町
 
 今日のASLは、U28 Sowchos 79 ソフホーズ79。スターリングラードで包囲された第6軍を救出するため、ドイツ軍は包囲の要であるソフホーズ79を攻撃した。ドイツは10ターン終了時、ボード3のLからV列の間で12個以上の建物を支配していたら勝利です。道路の最低移動コストは1MPです。
 守るソ連はボード3の町に21個分隊を、ボード4の道路の町から遠い側に、機動状態のトラックに乗った8個分隊と57LL対戦車砲1門を、配置します。そして第4ターンにはT−34の41年型6両、第5ターンにはKV−1の76ミリ長砲身3両中砲身3両、第8ターンにT−34の43年型4両、KV−1の76L型1両が、ボード3の東端でQ10以南から入って来ます。
 これを攻めるドイツは、町のそばのボード5に12個分隊と9−2指揮官、100ミリ盤外砲無線機、75L対戦車砲1門、75LのマルダーII1両、トラック1台を置きます。そして第1ターンに75Lの4号戦車6両、50Lの3号戦車3両、75*榴弾の装甲車とハーフトラック各1両が、第2ターンに6個分隊と9−2指揮官、100ミリ盤外砲無線機、76L対戦車砲1門、ハーフトラック6台、トラック1台が、町のはす向かいの遠い側から入って来ます。
 戦力評価では分離されて移動中に奇襲を受けるソ連別働部隊があるので、分割防御としてドイツ歩兵1.5倍で計算します。またソ連戦車は、完全にドイツ戦車より後に着くので、0.25倍します。すると予想勝率はドイツ62%とまあまあのバランスなので、そのままやってみます。
 子供がドイツ、私がソ連です。


 ソ連が配置を考えていると、いろいろ悪い条件が見えてきます。まずソ連軍は隠蔽が無いのに、ドイツ軍が近距離から始まるので、ドイツ軍から見える近い所には置いていられません。そして攻防の要になる3階建て建物が、ドイツ側に近くて守り切れず、そこから撃たれると町は脆弱です。さらに町の周りの丘は、ドイツに盤外砲もあって守る術が無く、そこにドイツが戦車や砲を持って来て囲まれると、町は守りようがありません。
 これはソ連の戦車が先着できれば、先に丘へ登らせればいいのですが、このシナリオではあまりにも遅く着くので無理です。しかもドイツには100ミリの盤外砲があり、丘や隠れ場所の少ない町には効果的でしょう。その上来援中のソ連歩兵はトラックに乗って丸裸で、先着するドイツ戦車に阻止され、町までたどり着けるとは思えません。
 ということで前途は多難と思われますが、ソ連は最善を尽くしてみます。しかしトラックは場所が決まっていてどうしようもないので、なんとかできるのは町だけです。これもばらして町の外に置いても、ほとんど防御に貢献できないので、町の中のドイツ軍から見えない所で隠蔽を付け、1個分隊だけ3階建て建物の1階に置いて、いきなり上階から狙われるのを阻止することにしました。

 第1ターン、ドイツは町で砲と戦車を丘に進め、歩兵は3階建て建物を制圧します。さらに隠蔽にもかかわらず前進射撃が効いて、ソ連1個分隊を混乱させました。一方大丘方面では、戦車2両がトラックの車列に直接向かい、1個分隊を混乱させますが、戦車の方も故障します。他は丘の裏を南に向かいました。
 ターン後半、町ではソ連の隠蔽分隊がびっしりと並んで広がります。救援部隊はどうしようもないような。
 第2ターン、町側のドイツ砲と戦車は丘の上の好位置に着き、鬼スタックと無線機は3階建て建物から町を狙います。そしてドイツ増援は3号戦車中心の4両でソ連救援部隊を囲み、それ以外は全力で町に向かいました。ソ連救援部隊はもうだめだ。

(下が東)

 第3ターン、ドイツ軍初期部隊による町への攻撃が本格的に始まり、その高火力によりソ連軍の損害が増えてきます。ドイツ増援戦車も町の外縁に到着し、北側の丘に登ったのが、遠くからソ連対戦車砲に撃たれましたが、当たらずそのまま町側に進みました。ソ連軍は町も救援も風前の灯火。早くT−34来てくれ。
 第4ターン、その前にドイツ軍の町への総攻撃。もう戦力が圧倒的過ぎて、ソ連守備隊は全滅寸前です。そしてやっとソ連増援戦車が到着しますが、ドイツ戦車や砲がたくさん待ち構えている所に突っ込んでも死ぬだけです。そこで丘の上に単独でいるマルダーに攻撃を集中し、一方的にこれを撃破しました。
 しかしソ連にできたのはこれくらいで、囲まれている町のソ連残存部隊は、頼みの綱の機関銃スタックが撃たれてバーサークし、防御能力喪失。その上に盤外砲も観測弾がぴったりの好位置に落ちて、最後の逃げ場も無くなり、当然救援部隊も封じ込められたままで、ソ連投了です。



 やはりソ連は形が悪すぎて守りようがありません。よほどドイツが手ぬるい攻撃をしてくれない限り、ソ連の勝ち目はほとんどないでしょう。

 
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