ARCHiSESSiON Inc.

一級建築士事務所 (有)アーキセッション
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◼︎ 妙見メモリアルパーク
竣工:2011
用途:公園
規模:378㎡
構造:
所在:新潟県小千谷市
設計監理:Team TERRA LLP ⊃ ARCHiSESSiON Inc.
構造設計:監修 江尻建築構造設計事務所 
撮影:佐武浩一

 2004年10月23日に新潟県中越地震は起こりました。「妙見メモリアルパーク」は、母子2名が犠牲になった崩落現場を中越大震災の象徴としてとらえ、震災で犠牲になられた方々の慰霊の場・災害の記憶を次世代へ伝えるための場として整備しました。ここは、信濃川に近接し自然と密接な環境にあります。公園には、「祈り」・「災害の記憶」と共に「人と自然・宇宙の深い関わり」を表す三つの軸線を配置しています。
■祈りの軸線
この軸線は、崩落現場を象徴する「祈りの岩」の方向を示し、慰霊・鎮魂の意を表しています。「祈りの道」・「献花台」・「祈りの岩」が、一本の線でつながります。 
■風景・記憶・再生の軸線
この軸線は、10月23日に日が沈む方向を示し、風景・記憶・再生を象徴しています。その夕刻には「大地のくさび」が軸線上に影を落とします。信濃川の雄大な風景を望むこの地は、時間を遡ると、「海=生命の源」でした。その彼方に沈む夕陽は、夜明けへとつながる再生の象徴です。
■未来と希望の軸線
この軸線は、10月23日に日が昇る方向を示し、未来と希望(夜明け)を象徴しています。その早朝には「大地のくさび」が軸線上に影を落とします。軸線上の「祈りのプレート」は献花台であると共に、「大地と一体のフォルム=自然との共生」を表すモニュメントでもあります。