◼︎ 四郎丸のマチヤ
竣工:2012
用途:住宅
規模:166㎡
構造:鉄骨造
高気密高断熱、2m耐雪
所在:新潟県長岡市
設計監理:ARCHiSESSiON Inc.
構造設計:稲田設計事務所
撮影:小林圭介、小川峰夫
2009年、2010年と新潟県の8集落、16民家を調査しました。その中に塩谷、寺泊、筒石、高田、小須戸と町家型の集落がありました。間口の狭い鰻の寝床のような敷地に密集して住まう町家には先人の知恵と工夫が詰め込まれていました。
「地方都市におけるまちなかの衰退が問題となって久しいが、住まいの作り手である私たちは、まちなかの密集市街地に快適に住まうための提案をしてきたのでしょうか?」
NPO法人 まちなか考房で長岡のまちなか再生をめざして活動しながら、頭の片隅にいつも引っ掛かっていた問題です。四郎丸のマチヤ はそんな時に取り組んだ計画です。利便性には申し分のないまちなかで町家の知恵と工夫を活かし、光と風を取込んだ快適な住まいを提案することがミッションでした。