Prologue(a long time ago?)
"Strike while the iron is hot."ってどういう意味だ?
- 準備段階 -
僕のサイトの常連さん(米国人)とメールを遣り取りしていた昨年(2003年)暮れ、ふと米国へ行きたくなっちゃった。本当に突然の閃きだったんだけれども、小さな波紋が大きな輪へ広がるように、この想いはいつしか脳裏から消えなくなっていたね。欲しいモノを見つけたら3日は通ってそれでも気持ちが変わってなければ手に入れるって性格の持ち主にしてみれば、これはかなりの“重傷な部類”に入る訳なんだが、今から振り返れば、それまでに幾つかのトリガを受けていたように思う。例えば、
- 勤続XX年の権利としてX日の休暇を取れるが、今年使わないと次は5年後だという損得勘定が働いていた。
- 会社の仲間(ワイ氏)が昨年夏から米国法人勤務となり、遊びに来いと呼ばれていた。
- 健康診断で昨年までの異常が消え、体力・気力に自信が回復していた。
などだけど、これまでの中で何か欠けているのではないかと言う満たされない想いを解消するためには、彼*1が存命なうちにCornish(コーニッシュ)を訪問し、逢える逢えないは別にしても、一度同じ空気を吸ってみたい、と言う欲望があったからだと思うんだ。「な〜んだ、そんなミーハだったのか!」って声が聞こえそうだけど、表面的にはその通りかも知れない。でも、「同じ空気」には格別の想いって言うか、ヤムニヤマレヌナントヤラ的意味があり、これからの中でそのことを汲み取って貰えれば嬉しいね。
後日、この話しを件(くだん)の米国人へ伝えたところ、即座に"Strike while the iron is hot."と言うシンプルな返事が来たもんだ。直訳すると「鉄は熱いうちに打て」なんだけど、意図としては「思い立ったが吉日*2」の方が近そうだなぁ〜って思案していたら、もう行くしかないって決めていた。
2004年春、準備を始めて感じたのは、以前に比べて海外へ行くのも随分と“楽*3”になったと言う事か。ツアー・カタログ的には「8泊10日」って短い旅だったけど、僕にとってのEpoch-makingとなった10日間の顛末をどうぞ。
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*1:ここで「彼」が誰であるかは、取り敢ず伏せておく。
*2:「思い立ったが吉日」の英訳には、"There is no time like the present."や"Make hay while the sun shines."が知られている。こうして山裾を流れ落ちる雪解水の如く、抽象的な想いはここから一気に具体的な計画へと現実化し、それに付随した行動が加速する訳で、スケジュール、チケット、アポ、荷物確保、仕事の調整、家族への説明(説得)etc.大小の準備が始まったんだけど、出発までの半年近くはすごく充実した毎日だったように思う。それにしても、一連の準備をしながら感じたのは、本当に今の時代で良かった、と言うことだね。殆どの手配や連絡なんかは、インターネット(メール)で済ませることができたお陰で時間と経費の大いなる節約になった。地球はドンドン小さくなっているような気分だったな。
*3:ED Card(ビザ不要の米国本土用は「I-94W」ってグリーンのヤツだ)や税関申告書なんかは飛行機に乗ってから貰って書いてもいいけど、色んなサイトに見本が出ているから事前に用意できた。そう言えば、日本人出・帰国記録は3年前の7月から廃止されていたし、自販機で空港使用料券を購入しなくてもいい(航空券の発券時に徴収済みだから要らなくなった訳ではない)のは知らなかった。