HIDの改造 Hi/Lo切り替え

けいたさんからバナーが壊れたHi/Lo切り替え方のH4を貰いました。
前回取り付けたLo専用にバナーと交換することが出来ればHi/Lo切り替え型になる〜
ということで早速交換作業を行いました。
わざわざ危ない橋を渡ってバナー交換しなくても 買えばいいんだけどね〜
要するにやってみたかっただけ・・・・・・・

今回の使用は
1.Hi/Lo切り替え可能なこと。
2.ヘッドライトON/OFFスイッチ対応
3.パッシングスイッチ対応。
4.小型化しバラストと一体型にすること。
5.防水型とすること
だいたいこんなところです。


これはHi/Lo切り替え付きのバナー部
Hi/Lo切り替え駆動部ははずしてしまったので
バナーだけ

ヒビが入ってしまったので点灯しない

今回はこれを交換してみる。

























バナー(放電管)の付け根部

樹脂で固定されている。

が〜突っつくと柔らかい!
たぶんシリコン樹脂

後ろ側から押したらスポっと抜けた






























バナーの電極(銅線)とシリコン被服電線は圧着端子で
カシメられていた。???

試しに半田付けしてみたら半田が乗らずにダメだった。

再接続には圧着するしかない。


























これが従来使っていたLo固定のバナー
極めてシンプル。

今回はこのバナーを取り出して移植します。

これもシリコン樹脂で固定されていたので
スポっと抜けた

























新旧バナーを並べたところ

上がHi/LoのNGバナー

下がLo固定のOKバナー



























2x3の裸圧着端子のカシメ部だけを切り出して
圧着ました。

この後組み立ててバナー交換完了




























組み立てたバナーをW650のヘッドライトに
取り付けたところ。

ここまでは順調だった。

が〜 バナーの奥行きが長すぎて
ライトケースに収まらないことが判明。

























仕方なくライトケースの背部を切り取りました。

このライトケースは以前ヤフオクで落として
ブラック塗装したもの。

泣く泣く切ってしまいました。

ついでに今回シルバー→ブラックへと
変更することにしました。

これでなんとかバナーが装着出来ました。

交換用バナーはメーカーによって長さが違うみたいです。
後で調べたら短いものもありました。

今回のは後部長が42mm
2mmほどオーバー

36mmのタイプを購入すれば切らずに
すみそうです。












バナーが付いたのでHi/Lo切り替えリレーと
ON/OFFリレーの製作です。

HIDキットの付属品はデカイ!
のでW650には収まりきりません。
(カウル付きなら内側に隠せそうですが・・・)

ということで小型品を作ることにしました。

これは今回使用するケースです。
(前回のLo専用と同じケース)

タカチのTB−4です。



















ケースの裏側 アルミのフタ付き































内側の出っ張りをニッパーで切断
(左側を切りました)






























バラストを入れるとチョウド良いサイズ































これがHi/Lo切り替えリレーと
ON/OFFリレーを一体化して薄型にしたものです。

回路図および配線図は後ろの方に載せておきます。

今回は薄く作る必要があったので
基板サイズを大きくして全部品を横に寝かせて
作りました。


























同裏側の配線

部品のリード線と スズメッキ線で配線したので
ジャンバー線は少なくなっています。





























これは電線を取り出す部分の拡大。

スズメッキ線を曲げて端子を作ります。

こうすると後で電線を付けるときに
端子に直接半田付け出来るので楽になります。


























バラストとリレーユニットを重ねたところ。

なんとかケースに収まりそうです。

もう一回り大きいケースを使えば
もっと楽なのですが・・・・

W650装着時に不格好になるので
このケースに押し込むことにしました。























電線を取り付けた所です。
薄くするために電線は横方向に
引き出しています。





























次にモールド型を作ります。

薄いプラスチック板
(おまけ付きタバコの外箱を使用)

折り曲げ部はカッターで軽く切れ目を入れます。


























君立て後

離型剤として内側にシリコンスプレーをします。





























これは電線引き出し部から樹脂が漏れるのを
防ぐために使った粘土

が〜 むぎ粘土はスカスカであまり役に立たなかった。

やっぱりオーソドックスにプラ粘土は油粘土の方が
いいみたいです。

百均で購入























モールド用ポリエステル樹脂と
硬化剤

ホームセンターで売ってます。

硬化剤の混合比は約1%

ポリエステルはハカリで計った(重量ベース)
硬化剤は少量すぎてハカリで計れないので
ビンに記入されているメモリで計った
(体積ベース)

比重が違うはずだから混合比は狂う

まあいいか・・・・

















電線引き出し部を粘土で固めてから
ポリエステル樹脂を充填したところ

この状態で24時間放置




























ポリエステルが硬化した後に型をはずすと・・・・

なかなかきれい!!

夏場の水菓子みたい。

これで防水もバッチり。

























プラスチックケースの補強板の制作

2mm圧のアルミ板をカットして使用





























W650取り付け用L金具の制作

ホームセンターで買ってきたL板を適当なサイズにカット

このあたりは2回目なのでサクサクと作成



























プラスチックケース内にバラスト、リレーを入れて
組み立てたところ






























W650に装着

ライト下の取り付けビスを流用して取り付け。

これで完成!! ウレシー


























ここからが電子工作の本番なのですが〜〜〜
図面の整理が出来てないので次回に続きます。

ちなみに今回自分で作ったのは薄型仕様ですが けいたさん用に小型版も設計しましたので両方載せる予定。

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’08.08.25 回路図追加


当初Hi/Loの切り替えは電磁石をON/OFFすると切り替わる位に軽く考えてました。
現物を動作させてみたら 全然違ってた。

このタイプはモーターにギアを付けて前後にスライドさせてました。
モーターは5V駆動で50mS間のみ電流を流しています。
プラス・マイナスを逆にして電流を50mS流すと逆の動作をします。
その際に流れる電流は約0.7Aでした。

基本的にはエクスクルーシブORを使用したワンショットマルチで50mSパルスを作っています。
それとHi/Lo信号のANDをとって FETブリッジを駆動しています。


    パッシング機能なしのシンプル版です。
HIDは点灯直後は暗くて徐々に明るくなるのでハッシングは不要(?)


   パッシング付きです。
      当然のことながらパッシングスイッチが必要です。


   薄型版の回路図です。


   薄型版の配線図です。