冬場用バッテリー充電器

雪国の冬は長い。 → 当然ながらその間バイクに乗れない → バッテリーが上がる。
バッテリーは放電状態で放置すると急速に劣化が進行する → 寿命が短くなる。
それを防ぐために時々エンジンをかける → 回転が低いと充電しない → 回転を上げるとエキパイが焦げる
またバッテリーをはずして保管しても自己放電するのでやっぱり劣化する。

というわけでバッテリーに接続しっぱなしでOKな充電器を作ってみました。
充電電流は少ないですが過充電しないのでバッテリーに優しい充電器です。


仕様
充電電圧は可変で普通の鉛場バッテリーとメンテナンスフリー両方に使えるようにする。
充電電流は0.8A定電流充電とする
要するに定電圧、低電流電源とする。

使用法

鉛バッテリーの場合
ボリュームを反時計方向に回しきる(12.6V位になる)
またはテスターで12.8V程度に設定する。その後充電する。充電電圧に達すると電流が減少して最終的には0Aになります(満充電)
そのまま放置しても過充電にはならないので安心。

メンテナンスフリーバッテリーの場合
ボリュームを真ん中(13.5V)に設定 以下同文

またボリュームを時計方法に回し切ると14.5V程度になります。
この状態で一晩位充電すると満満充電状態(?)になります。

ただしその状態で放置するとバッテリーは過充電になります。
鉛バッテリーはバッテリー液が減少するだけなので補充液を入れればOKですが
メンテナンスフリーは液補充が出来ないので要注意です。

ちなみにオラのW650はバッテリーから直接電線を引っ張り出してコネクターを付けてますので充電器の接続は簡単です。
(安伝のため+側電線には5Aのヒューズを入れています)

これで春先バッチリ!!(の予定)



そもそも事の起こりは秋月電子にいったらこんなものが売っていたこと

16V 1Aのアダプターが200円!

ウッ! 安い!!

これならなんかに使える という事でget
















表示の拡大図


ついでに出力電圧可変型の3端子レギュレータ(実際には5端子)が
4ヶ/100円 これも安い!!

で〜 このアダプターのプラグは2.5φ(2.6φ?)
秋月では2.1φしか売っていない。

隣の千石通商でプラグの受け側をget

まあプラグをぶった切って直接接続してしまえば不要なのですが・・・・









これが回路です。

充電電流は1W0.82Ωで決定されます
0.82Ω=0.8A
1Ωだと0.5Aになります。

バッテリに接続するとバッテリー側のLEDが点灯します。
次に電源を入れると+16V側のLEDが点灯します。
これにより電源の入れ忘れを防げます。

また1Aのショットキーダイオードは
なくても可です。
その分電源電圧が低くてすみます
(15Vで電源が使えます)

2Kのボリュームは充電電圧可変用です。
反時計方向に回すと12.6V
真ん中で13.5V
時計方向に回しきると14.5V程度になります。

またLEDも不要です。
(若干不便ですが・・・)

 '090520 修正しました(配置図と違っていたため配置図に合わせました)




部品配置図です。






























    ← は回路図、配膳図のPDFファイルです。
   



組み立てたところ




















ケースに入れるとこんな感じ

左側のケースにはプラグの受けコネクターが取り付けてあります。

まとめて2セット作っちゃいました。

















最後に樹脂充填

これは必ず必要です。
理由はICが発熱するので樹脂を通して放熱させるためです。

樹脂を充填しない場合はマッチ箱2ヶ分以上の放熱版を付けて下さい
タバコサイズ以上のアルミ放熱器ならバッチリです。


この後フタに穴を開けてボリュームとLEDが見えるようにしました。

チャンチャン