FIRE WIRE TOUR 2001 -BURN SEVEN CITIES BURN-   2001.07.28 東京ベイNKホール


 

死にに行って参りました。チケを入手できてなかったなこしゃの分も無事に会場の外で確保したはいいが、譲ってもらったそのチケは、俺のBブロックに対してAブロック(汗)。万一のことを考えて俺のチケと交換して、俺が最前ブロックに突っ込むこと決定。
入ってみたらAブロックとBブロックの間がかなり開いてたので、これなら後ろのブロックから攻撃されることもないと安心して、上手スピーカー寄りのわりかし空いてる辺りに陣取る。

オープニングがなにしろ豪華。五月にも出てた彼じゃなかろうかと思うがリングアナウンサーが登場して、煽るだけ煽っておいて、Jとレイのメッセージの配達人はなんと野人・岡野。でも近くで見た感じ、野人ってほどじゃないんだけどね。笑うとかわいいし(笑)。で、Jのメッセージが問題。
「ふぁいやぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」
そんだけかよ(笑)。しかも、その後に一言コメントを、と言われた岡野までもがヤケになって「ふぁいやぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」。楽しいぞ、岡野(笑)。
そんな煽りにのって登場したのは三月まで高校生だったという横浜の三人編成バンド。名前は恐らくダイス(よく聞こえなかった)。ベース君が壊れたがりなくせに物販の宣伝とかしてて不釣り合いだったので五十点減点。ボーカル君の声量不足で三十点減点。でも音の重さで十点加点。そんな感じ。足らんなぁ。

再びリングアナウンサーが登場し、いきなり昨年十二月に同じNKホールでライヴをやったバンドの話を持ち出した。今月十八日の日記に解散の報を書いたOBLIVION DUSTである。十二月の時点でODを去った男と言えば、ベースの増田力司。その彼の現在進行形バンドであるMEGA 8 BALLが登場。なんだかな。ZilchともJとも交流のある力司のこと、当然のことのようにだぶってるファンも多く、いきなりの登場に会場騒然。
二曲終わったところだったか、力司がMCを取る。最初に、ギター君が刑務所から出てきましたー! なんつうヤバいだろ、なネタ(無論ギャグ。でも合わせて拳を突き上げたギターさんも楽しいぜ/笑)を披露。ついでに「あのー、べつにJと友達だからとかっていうことでここに出てるんじゃないんで。ちゃんとBLOOD BROS. INC.にデモテープ送ったんで。まぁ受かるとは思ってたけどね」と余裕のコメント。
でも、ジャンルはヒップホップとラウドミュージックを足して二で割った感じだけど、音の重さ的には間違いなくFIRE WIRE向きだし、クオリティもそこら辺の高校生バンドとはやはり桁違いなので、交流関係抜きにしても気に入られるのは必定かと。MC後にやった曲なんかは重さ的にもえらくツボだった。
この後もう二ヶ所、FIRE WIREツアー参戦するんだそうで。いいなー。

Youjeenの出番前に、セットチェンジを隠すべく白い幕が降りて、リングアナウンサーが選手入場と称して、Jと、たぶんレイであろうマスク野郎を紹介。アリーナ後方のお立ち台で二人でなにすんのかと思ったら、ステージの幕にいきなり映し出される「PS」のロゴマーク。それに続いたのはなんと「スト2」のオープニング(爆笑)。3ラウンド対決は2-1でJの勝利。そこで偉そうに喜んでんじゃねぇよ、J(笑)。これのためだけにJがスト2やりこんでたら楽しいなーと思ったのは俺だけか?
ちなみにこの後もう二回、セットチェンジ時に降ろされた白幕でそれぞれ「スト2」と「鉄拳3」で対決(大爆笑)。やってたのはどうやらファンらしくてね。そう言えばJが遊んでた時にリングアナウンサーが「参加者を募ります」なんつーてたからそれかと思われる。三人勝ち抜きした人には記念品を贈呈なんつってた記憶もおぼろげにあるんだが、どうなったんだろうな(笑)。

で、そんなアホ騒ぎが終わった後にお待ちかねYoujeen。セクシーなシルバーのトップスに、なんでアディダスのジャージ穿いてんだか(笑)。でも最初っからすげぇ元気で楽しげに走り回っててかわいかったよぉう。
曲はアルバムでもトップを飾る「Apple fo your thoughts」から入って「HAPPY HAPPY DOLL」「HEY JERKS」「Beautiful Days」「Imitation,....you」「ANOTHER」「Someday」。曲順もたぶんこれでいいと思う。
なんかこう……すげぇアッパーになって、もう一曲アッパーなの来たら完全にヒートアップすんぜー、ってとこで落とされる感じのセットリストなのよ、これ。特に二曲目に「HAPPY〜」てのがちょいと難点。でもアルバムではそんなにインパクト強くなかったこの曲も、それから「Imitation〜」と「ANOTHER」も、かなり違って聴こえてね。重いわ、やっぱ。アルバムだと重量級の曲が他にもあるからだいぶ軽く聴こえちゃうんだけど。
かわいかったのは「HEY〜」ね。一回目のサビだけEnglish ver.で、あとは日本語。日本語の歌詞飛んだか(笑)? MCでも一度、英語でがーっと喋ったその後、言葉に詰まって思わず「あのー、」(笑)。妙なところで日本語が出てくるYoujeenは、そういう時に照れ笑いしちゃうのね。かわいいぜ。
一月はYoujeen以外全員男で四人編成のバンド形態だったんだが、今回はギターが一人増えて五人編成。そのうち、下手側のギターさんがなんと、FIRE WIRE組の中ではミニマムサイズのYoujeenより更にミニマムなお姉さん。ただでさえハイトーンのYoujeenの更に上をいくコーラスをとりつつ、ギターソロなんかもがっつり弾いてて、えれぇかっこよかったっす。
本日最初のトリハダはやはりコレでした。「Someday」。これだけはオーケストラを同期で鳴らしてたけども、そんなの気にならないんだよ。ラストのサビ繰り返してる辺りは案の定、Youjeenが半ばアドリブで歌ってて。そういうことするとこの子はほんとに強い。なまじ、前の2バンドのボーカルさんとは声量が桁違い(M8Bの方はそうでもないんだがなんせ声が低いから低音器に呑まれちゃっててね)なだけに、それでなくてもトリハダもんだったのに、やっぱり「Someday」で来ちゃいました。FIRE WIREみたいな対バン形式で持ち時間だいたい決まってるんでなければ、是非「Good-bye」の驚異的なファルセットも披露してほしいところ。

で、客が「スト2」で遊んだ後、白幕の向こうからいきなり「TOKYO、イクゾー!!!!!」と絶叫したのはなんとダフ(大喜び)。彼の新しいバンド・LOADEDの登場である。かっこいいよぉ、かっこいいよぉ(感涙)。
編成はダフがg.&vo.でその他にg.とb.とdr.と、ZilchやらDope HEADzにおけるI.N.A.ちゃん的ポジションが一人という五人編成。そのお兄さんだけがスーツだったんだよね。かっこいいんだが、妙な行動を取るのが気になった。いや、あのー……演奏中に手が空くと、上手のギターさんをカメラで撮影してるんだわ。なにしてたのかしら。気になる。
ダフの英語は早口気味なのでようわからんかったが、中盤にMCを挟んだ以外はほんとに曲ばっか。MC直後のちょっとゆっくりめテンポの曲がすげぇかっこよかった。
LOADED見てて思ったんだが、彼らはやっぱりアメリカのヒト。モロにアメリカ。それも、西海岸系と思われる。音の乾き具合と言い、コード進行と言い、ブレイクのタイミングとか全体のアレンジとかそういうのが全部、アメリカっぽいの。どう考えてもブリティッシュとかじゃなく。それに気づくくらいの余裕はこの時はまだあったんだよ。

で、客が今度は「鉄拳3」で遊んだ後、Zilch。これ、ベーシストさんがチェンジしてました。前回まではヘドバンっぷりが見事な男性だったんだが、今回はプラチナブロンドのお姉さん。せくしぃ。最初見た瞬間、俺もいたAブロックにいたはずのプラチナブロンドのお姉さんとそっくりだったので、まさかZilchのメンバー自ら最前ブロックで観戦してたのか!? とか思ったが、客席のお姉さんはそれはそれでいたので別人。びっくりした(笑)。vo.のレイがやたらお姉さんに絡みにいってたなぁ。女好きか、お前。女好きなのか(笑)。
編成はvo.とg.×2とb.とdr.とMCのシャバDとI.N.A.ちゃん。いつもの顔ぶれ。「INSIDE THE PERVERT MOUND」からスタートしたことくらいしか覚えてないよー(苦笑)。他にやったのはたぶん「PSYCHE」「FUCKTRACK#6」「EASY JESUS」「SPACE MONKEY PUNKS FROM JAPAN」「DOUBT」「チャーリーズ・チルドレン」「MIMIZUZERO」……で全部、かな? よう覚えとらん。まぁある意味で恒例のパターンで。
俺が見た限りでは毎度チャレンジしてる「PSYCHE」、レイが毎回「難しいから一緒に歌って助けてくれ」って言うんだよ。……ごめん、英語だから歌えない。(←そんな俺は倭人/笑)

そして、Jの出番前にはスプレーペイント。よって、白ではなく黒い幕が。今回は足場が脚立じゃなくて、天井からこう……クレーンで橋を一つ吊るしたような状態で。全員命綱つけてたけどね。誰も落ちなかったけどね。それから、空いてるステージにはDJブースをぽんと設置。いつの間にか登場したお姉さんDJが皿回してる間に、ステージ両サイドからストリートダンスの三人チームが二組、合計六人。みんなぐるぐる回ってたりして遊んでたんだけど、床で背中つかってくるくる回られても靴の先っぽしか見えない(苦笑)。でも彼らは三半規管バカになりそうなそういうダンスを、かれこれ二十分近くもやり続けた。偉いぜ。
それだけの時間をかけて完成したペイントは、「BLOOD BROS. 兄弟仁義」。漢字は前回なかっただけに、かなりかっこよく見えた。
それが引き上げられると、ステージの上にはなぜか藤田さんだけ。いきなりギター弾き始めた時に、スクラッチの奥で鳴らしてたらしい同期もんのリズムがまだ残ってて、それにギターが絡んでいく。なにしてんのかと思ったら、火のついた煙草片手にJ登場。そして、ベースを持たないままなにやらヒップホップ系の曲をいきなり。
これがね、えれぇ謎だったんだよ。Jの曲で初めてかもしれない。ヤツがなにをやりたいのか見えない曲だった。まぁ、Jの発音なのでロクに言葉が聞き取れなかったのと、よりによってJが一ヶ所リズムに乗りそこなったのも原因だろうが(笑)。途中から自分でベース持って、ギターのフランツ出てきて、ドラムのスコットも出てきて、曲の最後の方で「Wake up!」と繰り返してたのはわかるんだが、今一つ。
そこからなだれ込んだ「PYROMANIA」でようやく、戸惑ってた客席にも火が回る。中盤で客がライター掲げて遊ぶシーンでは、ステージでも火が焚かれててなかなか良い感じ。あとは新作マキシの二曲を含みつつ「I HATE YOU」「A FIT」「LOOP ON BLUE」「LIE-LIE-LIE」「BUT YOU SAID I'M USELESS」「CHAMPAGNE GOLD SUPER MARKET」「BURN OUT」。これまた恒例のパターンな感じで。
「CHANPAGNE〜」の間奏で、四年前に出たライヴビデオで見た光景が展開された。スポットライトで遊ぶんだよ、J。ライト一つつかんでうりゃあっっって客席照らして遊んで、しまいにはてめぇの顔に向けるっていう。ただし、ライト用のスタンドにセットされてたのを合計で三つか四つぶっ壊してたし(笑)。いや、それ点いてなくてね。照明さんに「なんでこれ点かねぇんだよ、点けろよ、おい!」って感じで怒って、短気のあまり蹴り飛ばすっていう……ガキだ(苦笑)。

そしてアンコール。この時点で午後十時を軽く回っていた。っていうか十時半過ぎてたはず。Jのライヴスタートが九時半くらいだったから。なので、前がどんどん空いていく。にもかかわらず、ダイバーは出るんだけどね。
演奏されたのは合計三曲。二曲目に「NEW ROSE」。メンバーはJバンド四人とダフとZilchからvo.レイとdr.ジョーイ。オーラスは出演者全員入り乱れ。
センターに立てられたマイクスタンド、片方はレイ用、もう一方はJ用だったはずなんだが、J用の方でダフが歌っちゃってて、JがLUNA SEA時代の定位置に入ってた。なんとなく既視感。そして違和感。まぁ遊んでたのでよし。
オーラスの時はドラマー勢が遊びまくってました。すごかったです。スコットとジョーイのドラムセットに、その二人を含め合計六人がタカって、全員スティック持ってなにかしら叩いてんのね。ちょっとすごかったよ、うん。
そしてなにより度肝を抜いてくれたのはレイ、あんただよ。だめだってば。Youjeenがいくらかわいいからって、拉致しちゃだめだってば(笑)! ほんとに女好きだな(苦笑)。
ちなみにそのYoujeen、ちょっと手持ち無沙汰な感じでした。しょうがないやな。首謀者ご一同が盛り上がれる選曲だと、俺と同い年のYoujeenにはちょっと古い曲がそろうから。「NEW ROSE」がいい例だ。あれ、ダムドが最初に出した頃に、ようやく俺らが生まれてるからね。一年浪人した後に大学入ってアメリカ留学した時にやっとロックに出会った彼女では、そんなとこまで遡って聴いちゃいねぇだろうと思われる。
でも楽しげに笑ってたから大丈夫だろうと思うんだけど。ツアー最後まで一緒に回るはずだから、毎回同じ曲やってたらたぶん、ファイナルの頃にはYoujeenも多少は暴れられるんじゃないかと。

なんでZilchとJとアンコールについてこんな程度しか書いてないかっつーとね。彼らの出番の頃にはもうセットチェンジ毎に座り込んでたからなんだよ。そのくらい体力的にきつかったんだよ。俺ばっかじゃなくてみんなね。アンコールかける声もちっちゃかったし。
真っ先に出てきたJ曰く「あれ、みんな疲れちゃってる(笑)?」

……出番前に「スト2」で遊んでたあんたと違うんだよ、こっちは全部ぶっ通しなんだよ(怒)! 鈴鹿の耐久レースだって八時間しかやんねぇんだよ。そこまであと二時間ないっていうところまで、あんたらはやってくれちゃったんだよ(怒)!
そんなことに怒る気力も、その時にはすでに残っておらず。いやはや大変だった。