蒲原鉄道 加茂〜村松編

 信越本線の加茂から磐越西線の五泉までを結んでいた蒲原鉄道の加茂〜村松間は昭和60年
3月31日限りで廃止となりました。この区間はローカルムード溢れる風景の中を旧型電車が走り、
また陣ヶ峰(じんがみね)・七谷(ななたに)・冬鳥越(ふゆどりごえ)といったきれいな響きを持った
駅名と相まってローカル私鉄の原点の様な風景が展開されていました。このページでは昭和57年
から廃止時にかけて撮影した画像を紹介します。

 加茂に停車中のモハ31です。信越本線加茂駅の下りホームに蒲原鉄道への乗換え口が有りました。加茂から蒲原鉄道を訪れた人が最初に撮影する写真はこんなアングルだったのかも知れませんね。

 加茂に停車中のモハ12です。前の写真と反対側からの撮影です。モハ12も元は旧西武色だったのでしょうが色あせて別塗装のような感じになっていました。

 加茂〜陣ヶ峰間、加茂川の鉄橋を渡るモハ61、蒲原鉄道では最も長い鉄橋で信越本線との共用でした。

 加茂〜陣ヶ峰間、信越本線と県道のオーバークロスを行くモハ41、左側に陣ヶ峰駅のホームが見えます。

 東加茂に停車中のモハ41、村松行きの電車です。東加茂は交換可能駅でしたが通常は交換は行われていませんでした。

 東加茂の駅舎です。蒲原鉄道の旅行センターも兼ねていました。この駅舎は廃止後も蒲原鉄道の営業所として残っていましたが現在では解体されています。

 東加茂〜駒岡間を行くモハ31、上方に東加茂のホームが見えます加茂〜村松間ではモハ31の姿が一番多く見られたように思います。

 駒岡〜狭口間のモハ41、この区間は山裾の田園地帯を大きなSカーブを描くような線形になっていました。

 狭口〜七谷間を行くモハ71、狭口を発車してしばらくすると加茂川沿いの区間を走ります。

 狭口〜七谷間、加茂川に沿って走るモハ31、山深い雰囲気もしますが対岸には県道が走っており撮影しやすいポイントでした。

 七谷で交換するモハ31とモハ61、通常の交換は全て七谷で行われていました。

 七谷を後に、加茂へと走り去るモハ31、昭和57年12月19日の撮影ですが、この日は朝雪が降り昼頃になっても所々雪が残っていました。

 七谷を後に、村松へと走り去るモハ61、七谷の冬鳥越方は線路のすぐ脇を砂利道が通りちょっと併用軌道のような雰囲気がありました。

 冬鳥越〜土倉間、国道290号線のオーバークロスを行くモハ31、土倉駅のホームからの撮影です。