バート・レッドフォード監督のリバー・ランズ・スルー・イット(92年)
ボイラー・メーカーは、変わっていた。
酒場にやってきた文学青年のノーマン(クレイグ・シェーファー)がボイラー・メーカーをオーダーした。
すると、ビールをなみなみと注いだジョッキとウイスキーの入ったショットグラスが別々に出てきた。
てっきりジョッキにウィスキーを入れると思っていたが、何とジョッキの中にショットグラスを
そのまま、落としたのである。ビールがあふれ出たが、まったく気にせず 「ハートに乾杯」
そういってグイとひと飲み。飲み干すと、ジョッキの底に沈んだグラスを口にくわえて笑っていた。


左党には必見のカクテル(88年)
酒飲みに欠かせないのがレッド・アイ?
    若きバーテンダー、ブライアン(トム・クルーズ)の兄貴分コグラン(ブライアン・ブラウン)が毎朝、
二日酔いとあって、きまって特製のレッド・アイをつくっていた。
    ビールをビンごと逆さまにして特大グラスに突っ込み、そこにトマトジュースをドバッと注ぎ薬(鎮痛剤?)と
    生卵を入れ、それをステアして一気に飲み干していた。


ジョン・ウー監督の刑事アクションハード・ボイルド新・男たちの挽歌(92年)
冒頭シーン、ラフな開襟シャツを着た男がショット・ガンのグラスをわしずかみにして一気に飲み干すと
   どこからともなくジャズ・ピアノの軽快な調べが流れてくる。すると男は笑みを浮かべ、
   クラリネットを吹き始める。カメラが引くと、そこはジャズ・バーであることがわかる。
   男は、香港警察のユン刑事(チョウ・ユンファ) ニックネームはテキーラ。


イタリア系住民の情熱的ラブ・ストーリー月の輝く夜に(87年)
夫と死に別れたロレッタ(シェール)が、夫の友人ジョニ-(ダニー・アイエロ)にプロポーズされ承諾
   ルンルン気分で帰宅、酒屋で買ったシャンパンで、一人祝杯をあげようとしたら、
   ガウン姿の父親(ヴィンセント・ガーディニア)が勝手にグラスのなかに角砂糖を落とした。
   泡立つグラスで二人は乾杯。ふたりで飲んでいたのがシャンパン・カクテル

  

映画にでてくるオサケ達


人生の浮き沈みをシニカルにつずったブライアン・デ・パルマ監督虚栄のかがり火
(90年)
ニューヨークのブルックリンで黒人少年がひき逃げされた事件を
追っていた新聞記者のピーター(ブルース・ウィリス)が
ユダヤ人の大富豪の老人ラスキン(アラン・キング)とマンハッタンの高級レストランで落ち合った。
   事件の背後にラスキンの若い美貌の妻マリア(メラニー・グリフィス)が絡んでいる情報をキャッチし、
探りを入れる狙いだった。
ピーターの横に坐っていたラスキンがウェーターに「君、クルボアジェのVSOPでサイドカーを作ってくれないか」
黄金色に輝くサイドカーがテーブルに置かれるとラスキン、「君、こんな話、知ってるかね」とグイグイ飲みながら
   一人で冗談話をはじめた。 あっと言う間に飲み干しもう一杯お代わりした。


アルコール地獄に苦しむ夫婦の哀しい姿を描いた
ブレーク・エドワーズ監督
酒とバラの日々(62年)
酒を一滴も飲めなかった妻をアルコール漬けにしたのはアレクサンダーだった。
   広告会社に勤めるジョー(ジャッ・クレモン)が、一目惚れした得意先の社長秘書カーステン(レー・レミック)を夕食に誘った。
   ジョーはすでにアル中気味で、人目を忍んでウィスキーを飲んでいたが、将来 妻になるカーステンは
   読書の好きな質素な女性で、酒とはまったく縁のない生活を送っていた。


ホテルを舞台のオムニバス クエンティン・タランティーノ監督フォー・ルームス
(95年)
第三話 かわいい無法者   ペルノをストレート飲んでた。
     メキシコギャングの父(アントニオ・バンデラス)と東洋系の母(タムリン・トミタ)が、大晦日の夜泊まっていた
          ロサンゼルスのホテルの、ベル・ボーイにサラと弟の子守をまかせて、遊びに出かけた。
               父親の前では、おとなしい妹弟だったが、ふたりっきりになると悪がきぶりをl発揮。


日本映画で社会現象にまでなった失楽園(97年)
出版社に勤務する久木(役所広司)と不倫関係の人妻凛子(黒木瞳)心中したふたりが、最後に味わったワイン
   メドック地区の高級赤ワイン シャトー・マルゴーだった。この映画でマルゴー人気が上昇


スティーブン・スピルバーグ監督のシンドラーのリスト(93年)
強力な、武器としてワインがでていました。
  オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は、チェコ系ドイツ人実業家で、豪華なディナーを催したときに、
  ウェーターが、気を利かせて、ドイツワインを薦めたが、それを頼まず、
         フランス(敵国)の最高級ワイン(ブルゴーニュとボルドーを代表する逸品)
  シャトー・ラトゥ-ル28年物とシャトー・マルゴー29年物とロマネ・コンティ37年物を頼んでい


大人の愛をしっとりと描いたマディソン郡の橋(95年)
キアヌ・リーブス主演フィーリング・ミネソタ(96年)
カメラマン役のクリント・イーストウッドがしょっちゅうこの飲みかただった。
             野外の結婚披露パーティーに出席した正装の人たちがこの飲みかただった
 共通点は、ビールのラッパ飲み


ニコール・キッドマンが悪女を演じた冷たい月を抱く女(93年)
この映画は、シングル・モルト・ウィスキーが、結構随所に、でてきていた。


今は亡き、松田優作が、危ないムードを漂わせていた処刑遊戯(79年)
村川透監督とコンビを組んだ、遊戯シリーズ第3弾にミディアム・ライトの切れの良い、オールド・クロウがあった。


互いに生きることの大切さ感じ取るセント・オブ・ウーマン夢の香り(92年)
目の不自由なアメリカ陸軍中佐フランク・スレ-ド(アル・パチーノ)を、高校生チャーリー(クリス・オドネル)が
    アルバイトで世話をすることになって、次第に年の差を超えた友情が芽生えていくヒューマンストーリー。
    フランクは、ある理由から、酒は、とにかくジャック・ダニエルそれもかならず、ストレートで味わう。




映画のお酒に絡んだ粋な台詞
カサブランカ(42年)
【君の瞳に乾杯】
カジノ(95年) 【酒はやめとけ、後悔のもとだ。ルックスを崩したいのか】
カクテル(88年) 【世の中どうなろうとも、酒の飲めないやつは、男じゃない
女は酒の強い男に男らしさを感じるんだ】
ハスラー2(86年) 【俺の時代は酒だった。酒は人間的だ。
聖書にも酒はちゃんと出てくるだが、ドラッグは出てこない。】
セント・オブウーマン夢の香り(92年) 【女の唇は砂漠を横切ったあとで、
初めて口に含んだワインのような味がする。】
めぐりあい(39年) 【人生は、シャンパンのように軽やかでなくては】
めぐり逢い(57年) 【人生は、シャンパンの泡のようなものだ】
めぐり逢い(94年) 【浮気は酒と同じもの。飲み過ぎるとよくないが、
少しなら薬になる。】




お酒を飲む場面では、酔っているのに酔っていないフリをする演技が必要なのだという。
そうすると、観客が歓心してくれる。なぜなら 人間は酔ってくると、酔っていないフリをするから。

俳優ジャック・ニコルソン
  


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