☆さ行★ 「さ」=・・・しか数、量がない、という意味で使われる、数、量の後につく 例>数が足らんすけ、一つずつさかんねえろ=数が足りないから、一つずつしか食えないよ 「ざいご」=田舎、僻地、辺境、在郷が語源? 例>おめえもざいごもんらねっかや=お前も田舎者じゃない 「さがねもん」=探しモノ 例>いっこさがねもんが出てこねえて=いっこうに探しモノが出てこないよ 「さがねる」「さがねてあく」=探す、捜す、探し回る、捜し回る 例>おめさん、そんげんどこで何さがねてがら=君、そんなところで何を探してるの/ おめさん、さっきなから何さがねてあいてがら=あなた、さっきから何を探し回ってるの 「さっきな」=さっき、先ほど 例>さっきなな〜しったがら=さっき何してたの 「さぶい」=寒い、ここではギャグがつまらなかった意味ではない 例>あしたさげこって〜さぶいげらろ=明日の朝、すごく寒いらしいよ 「さまざ」=様々、いろいろ、さまざま、の「ま」が取れた 例>人の考えなんてさまざらこてし=人の考えなんて様々でしょうよ 「さわぐ」=いろんなところに頻繁に出掛ける、旅行する、という意味をもつらしい 例>俺もわ〜けえどきは日本中さわいでみたっけやな= 俺も若いときは日本中いろんなところに旅行したもんだったなあ 「さんぱち」「さんぱちいち」=長岡市愛宕(あたご)で、毎月3と8がつく日に開かれる市のこと 三八市、国道8号愛宕地下道脇の側道で開かれる 例>今日はさんぱちらすけ、なんから買いにいごうねっか= 今日は三八市なんで、いろいろと買い物に行きましょうよ 「しかも」=かなり、ここでは、更に、の意味ではない 例>しかもいっぺぇらねっか=かなり多いじゃない 「じさ」「じさま」「じ〜じ」=お爺さん、祖父 例>おらこんじさま=ウチのお爺さん 「したらっぽい」=湿っぽい、十分乾いていない 例>このタオルしたらっぽいねっか=このタオル湿っぽいね 「しちこきたねえ」=すごく汚い様 例>おめえの部屋、しちこきたねえが〜な=お前の部屋、すごく汚いね 「しっちょ」=愚か者、人を罵るときによく使う 例>このしっちょ=この愚か者め 「しっぱね」=雨水などの飛沫、しぶき、また、飛沫を浴びる、という動詞としても使われる 例>クルマのしっぱね=クルマによる水しぶき/しっぱねらったっや〜=飛沫を浴びたよ 「してなす」=する、してあげる、という意味で使われる 例>おめさん代わりにしてなすんだて=あなた代わりにしてあげなさいよ 「しなぶける」=水分を含んでふやける状態、野菜や果物の鮮度が低下するという意味も持つ 例>へえこのみかんしなぶけたげらの=もうこのみかん鮮度が落ちたみたいだね 「しねる」「しねくる」=つねる 例>いてえすけしねくるないや〜=痛いからつねらないで 「しみる」=凍ること、凍みる、共通語かも?? 例>こって〜さぶいすけあしたさげしみるれ=とても寒いから明日の朝凍るよ 「しみわたり」=漢字で表すと凍み渡り、凍った雪の田圃を歩く長岡(雪国)の慣わし 例>しみわたりにいごうねっかや=凍った雪の田圃を歩きに行こうよ 「しゃがたむ」=しゃがむ、かがむ 例>脚がやめるけや、しゃがたむんだっや=脚が痛いのなら、しゃがみなさいよ 「しゃがん」「しゃがんや」=左官、左官屋、要するに壁塗り職人のこと 例>おめさん、どごのしゃがんやに頼まったがら= あなた、ドコの左官屋さんに頼んだんですか 「しゃぐ」「しゃぎつける」=たたく、なぐる 例>わ〜りいことしるとしゃぐろ〜=悪いことすると殴るぞ 「しゃっこい」「しゃっけ〜」=冷たい、ひゃっこいが変化したのか? 例>しゃっけ〜水らねっか=冷たい水だね 「しゃばぼっこし」=場の雰囲気を乱すこと、台無しにすること、またはその人 例>な〜らはしゃばぼっこしらんだんがな=お前たちは場の雰囲気を乱すからなあ 「しゃべくっちょ」「しゃべっちょ」=お喋りな人、チクリ魔 例>あいつしゃべっちょらって=あいつチクリ魔だって 「じゃみる」=子供が言うことを聞かないで、泣きわめくこと、お〜じゃみひっくりかえす、と 同義だが、こっちの方が、まだ手に負える? 例>おらこん子てや、ちっとんこんでじゃみるがらんだん、ど〜しょもね〜て= ウチの子って、ちょっとしたことで泣きわめくんだから、どうしょうもないよ 「しゃれこき」=お洒落な人、お洒落をすること 例>しゃれこきばさ=お洒落なお婆さん 「しゅ〜とじさ」=舅 例>おめさんどこのしゅ〜とじさてや、こってぇいんごうげらねっか お宅のお舅さんって、すごく頑固で融通が利かないらしいですね 「しゅ〜とばさ」=姑 例>おめさんもしゅ〜とばさに、こってぇなんぎしらったげらねっか あなたもお姑さんに、とても苦労されたみたいですね 「じょ〜さね〜」=造作もない、簡単な 例>こんばかちんこと、じょ〜さね〜こって=これくらいのこと、簡単だよ 「しょ〜しい」=恥ずかしい、照れくさい 例>しょ〜しいすけいがね=恥ずかしいから行かない 「しょ〜しげもねえ」=恥ずかしげもなく、強い皮肉が込められている 例>しょ〜しげもねえで行ったこてし=恥ずかしげもなく行ったもんだよ 「しょ〜たれ」「しょ〜たれこき」=だらしがない様、不潔な様 例>しょ〜たれこいてんなや=だらしなくしてるなよ 「しょ〜たれゆき」=気温が比較的高いときに降る、水気を多く含んだ雪 粉雪とは対照的、しまりのない、だらしない雪、ということでこう呼ぶ 例>しょ〜たれゆきらすけ、ばかおもたてど〜しょもね〜て= 水気を多く含んだ雪なんで、とても重たくてどうしょうもないですよ 「しょ〜ぱい」=消雪パイプの略語、消雪パイプは長岡が発祥の地 例>このしょ〜ぱい、水の出がわ〜りいねっか=この消雪パイプ、水の出が悪いね 「じょ〜もん」=十分、充分、満足 例>こんげんもんでじょ〜もんらろ=こんなもんで十分でしょう 「しょっかれ〜」=塩辛い 例>ばかしょっかれ〜ねっかや=とても塩辛いじゃないのよ 「しょっぱい」「しょっぺえ」=味付の程度、一般に使うしょっぱいとは、イントネーションが異なる 例>ちっとばかしょっぺえが足らんげらろ=少しばかり、味付が足りないみたいだよ 「しょっぱじょっぱ」=一般に使うしょっぱい、塩辛い、ひょっとしたら使ってるのウチだけ?? 例>何だかしょっぱじょっぱしたもんが食いて〜な=何だか塩辛いモノが食べたいな 「しょみる」〜染みる、味が染みるなどの意味 例>この漬け菜、よ〜しょみてら=この漬け菜、よく味が染みてるよ 「しる」=一般的な動詞「する」が変化したもの、英語で言う一般動詞、Doを意味する 例>何しるが〜て=何するの/どうしればいいが〜や=どうすればいいの 「しろ」〜田圃のしろかきのこと 例>へえしろの時期らか=もうしろかきの時期か 「しんば」=・・・しなければ、・・・しないと 例>おめさんがやらてが〜けや、おれがしんばならんこっつぁて= あなたが嫌だって言うのなら、私がしなければならないでしょう 「ずき」「ずっき」=すぐ、じきが変化したのか? 例>ずきいぐっけん=すぐ行くから 「すくだまる」=うずくまる、身を抱え込むようにしてかがんだ状態を意味する 例>なんだやらばかなんぎいげれ、あこん人すくだまってるろ= なんだかとてもつらいみたいで、あそこの人うずくまっているよ 「すけ」=・・・だから、・・・なので、けん、だん、と同義、理由を意味する、応用表現が多い 例>おらこは誰もいがんね〜すけ=ウチは誰も行けないから 「・・・ずらねえ」=・・・どころではない、・・・している余裕、時間はない、という意味、 そいずらねえ、に代表される 例>おめさん、ひんねずらねえこっつぁて=あなた、昼寝してる余裕なんてないでしょ 「ずる」=動く、移動する 例>いっこずらねいや〜=全然動かないよ/ずったずった=動いた動いた 「せ〜べえ」=狭い、 例>ばかせ〜べえウチらねっか=とても狭いウチだね 「せつながる」=せつなく思う、せつなく感じる、つらく思う、つらく感じる 例>おめさん、そんげんせつながらんたっていいねっか= あなた、そんなにせつなく思わなくたっていいじゃないの 「せったけ」=身長、背の高さ、背丈(せたけ)が変化したもの 例>せったけが低いすけ、つづかねいし=身長が低いから、とどかないよ 「せぼんこ」=背中を丸めること、歳を重ねて腰が曲がり、結果背中が丸まること 例>せぼんこになってるろ〜=背中が丸まってるぞ 「ぜん」=お金、現金、銭から変化したのか? 例>ぜんくっるすけ頼まさ=お金あげるから頼むよ 「そいが〜」「そいが〜て」「そいが〜や」「そいがって」 「そいがっつぁ」「そいがらて」=そうなんだ、そうなの、そうなんだってさ、が〜、の応用 肯定、断定、の意味を持つが、そいが〜、そいがって、は 疑問、質問の意味も含まれる、世代を超えて使われる そいが〜、は、長岡弁のエース!!まさしく代名詞的存在!! 例>そいがったが〜(肯定)=そうだったんだ/そいがって(質問)=そうなの 「そいずらねえ」=それどころではない、挨拶言葉として、どういたしまして、という意味も持つ 例>おめさん、そいずらねえて=君、それどころではないよ/どういたしまして 「そ〜いんですて〜」=そうなんですよ、そいが〜て、と同義、女性がよく使う日常会話表現 例>ほんにそ〜いんですて〜=まったくそうなんですよ〜 「ぞ〜せ」=雑炊 例>ぞ〜せ食いて〜すけ、こしょうてくんなせ=雑炊食べたいから、作ってください 「そ〜ろか」「そ〜ろっか」=そうかな、そうだろうか、疑問を意味するが、ちょっと相手を バカにした響きがあるので要注意!!、ろか、ろっかの応用 例>おめさんはそう言うろも、そ〜ろっかね=あなたはそう言うけど、そうだろうか 「そこったま」=底、底面 例>瓶のそこったまに残ってるが〜うんな飲めて=瓶の底に残ってるのを全部飲んで 「そっつぁらが〜」=そんなモノ、そんつぁんが〜、を更にひどくした、最悪な表現 例>そっつぁらが〜、へえいらねいや〜=そんなモノ、もういらないよ 「それくっさ」=それこそ、本当に、という意味 例>それくっさ、おめさんなんぎかったろうて=それこそ、あなた苦しかったでしょうよ 「ぞろびっこ」=ペアになっているモノが、不ぞろいな状態を意味する 例>おめさん靴下がぞろびっこらねっか=あなた靴下が片方ずつ違うよ 「・・・そんげ」=・・・しそうな、もう間もなく何かしそうな状態を意味する 例>泣きそんげ=泣きそうな/死にそんげ=死にそうな 「そんげっぺ」=そんなにいっぱい、そんげんいっぺえが短縮されたもの 例>へえそんげっぺかんねえてがんにな=もうそんなにいっぱい食べられないってば 「そんげん」「そんつぁん」=そんなの、馬鹿にした言い方、そんなに 例>そんつぁんことしらねいや〜=そんなこと知らないよ 「そんげんこんで」=そんなワケで、そんな理由で、そのくらいのことで、その程度のことで 例>まあそんげんこんでいがんねえすけ=まあそんなワケで行けないから 「そんばかち」=それくらい、その程度 例>そんばかちんことがな〜したってがら=その程度のことが何だって言うの 「そんま」=すぐにでも、もう間もなく、ちょっとのことで、すぐに、などを意味する 例>へえそんま来るこっつぁ=もうすぐにでも来るでしょう/ おめさんてや、そんまいぼるがらんだん=あなたって、すぐに怒るんだから |
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