2006・秋  1222キロ気まぐれドライブの巻 [前編]
北陸自動車道
杉津PA
敦賀湾(福井県)
国道161号
道の駅/マキノ追坂峠
琵琶湖遠景(滋賀県)
[後編]は、こちらからどうぞ!!


 猛暑も過ぎると、秋の爽やかさと、高い青空に誘われて、あてなきドライブに出たくなる。
 10月8〜9日、いつものように気まぐれなドライブに出ることにした。ちょい長距離で。

 それはまるで、絵の具がパレットの中で混ざり合うかのように、地域の文化圏・生活圏が
微妙に折り重なり、そして変化してゆく、どちらとも取れない此方と彼方の境界域。そんな
ところを走らせ、また車窓から楽しむ。例えば、今回のドライブは、色の混ざり合い地域、
北陸圏と関西圏(福井〜滋賀)、関西圏と中京圏(奈良〜三重)、中京圏と甲信越圏(岐阜
〜長野)の変化紀行である。少し距離をかけての緩やかな変化は、日本の風景・情趣の豊か
さを教えてくれる。関・越など急激な色彩変化も感じ入るものがあるが、今回は結果として、
そのような「緩やかさ」を十分に楽しめた。いわゆる観光地などに滞留せずとも俺は十分だ。

 観光しようとか、美味しいものを食べようとか、あんま考えない、ツマラン奴なんだよね。
とにかく、走って走って、適度に休んで、走りながら、いい景色を楽しんで・・・みたいな、
そういうのが大好きなんですよ、昔からね。クルマでも、鉄道でも。だからこそ一人がいい。
カネをかけずに・・・というのは、むしろ結果論であって、元々自分の好きな旅スタイルが
カネのかからないタイプだっただけなんです。人と同じような観光地に行って、ましてや混
んでる時期に、なんて絶対にヤダ!!ただの食わず嫌いでケチなんでしょうけど(笑)。一
般に、世の中では、ひねくれモンとか、社会不適合者とか言われる部類なのかもしれんね。
協調性がないというか・・・。鉄道旅行も、のんびり景色を楽しめる青春18きっぷが好き。
運転しながら風景に遊び、車窓に揺られながら、変化を楽しむ。変えようのない自分流だ。
観光地に行って、まったりしたり、美味しいモンを食うのは、会社の旅行でできるもん!!

 ということで(?)、正直休みの少ない今の会社(自動車学校)ですが、夏の怒濤の繁忙
期を終え、だいぶ暇になってきた、ということでなんと連休が!!これは出掛けずにはいら
れんわ。毎回のことなんですが、大まかな計画だけを立て、あとは気まぐれ風任せが好きな
んで、とりあえず、鉄道かクルマか??・・・もう1年も電車乗ってないんで、電車がいい
かな?でも、クルマなら好きなように移動できるしな・・・、台風も近いしな。やっぱクル
マだな!!我がスカイラインは、走りだけは調子がいいから(笑)!!ということでクルマ
に決定。土曜日、仕事の最中そんなことばかり考えていました。教習生のみんなゴメン!!

 以下、道路マニア的視点の駄文なんで、普通のドライブは期待しないでください・・・。
 ちなみに、我がR32スカイラインGTS−4は、現代的文明ツールはついてません。カ
ーナビはおろか、ETC車載器もキーレスもな〜んもついてませんぜ。別にいらんよ。エア
コンとパワーウィンドウくらいはありますがね(笑)。しかもマニュアル。MDプレーヤー
の調子が悪いんで、ただそれだけ直したい。ドライブに音楽は欠かせませんので・・・。
 
 最近はCMとか見ると、クルマの知能化技術を謳っているようだが、なんか違わない?身
体の不自由な人々のために、という目的は大歓迎だし全部は否定しないけど、そんなんじゃ、
健常者ドライバーの持ち前の身体能力はじめ、注意力、集中力、自発性が退化して失われ、
交通事故を起こしてもクルマに罪をなすりつける、バカらしい恐ろしい世の中になるだろう
と憂慮してるんよ。少しばかり不便なところに、気をつけようという安全意識と、上手くな
りたいという技能向上の創意工夫が加味されるんだと思うよ。鉄道でも難しい完璧な自動化
が、レールのないクルマ社会でできるはずがないし、科学技術の進歩のクルマへの応用は、
ドライバーの質の低下につながらないような施策が必要なんじゃないかな?なんてね・・・。


【2006年10月8日(日)】

 前日飲み会だったんだけど、行くと決めたら俺は行くぜ!!とりあえずは関西を目指す。
8:15ウチを出発。市内川崎の某24時間スーパーで飲み物とフリスク、眠気防止ガムを
買い込む。500のペットボトル7本買いましたよ。まぢで。その都度コンビニでとかサー
ビスエリアで、とかやってると、高くついてしょうがないんで、やっぱ安いスーパーで買い
溜め。・・・これが一番です。地元スーパーの売上に貢献しましょう(笑)。

 怪しい空のもと、国道8号をひたすら西進。柏崎・上越と進み、道中土砂降りに見舞われ
る。こんなんで大丈夫なのか??エアコンを作動させ、窓の曇りを取りながら、晴れること
を祈りつつ、ひたすら富山県境を目指す。まだ秋も半ばというに、荒れ狂う濁った日本海は
演歌そのものの世界だ。北の核実験は翌日帰ってきてから知ったが、あたかもそれの予兆だ
ったかのような荒れようでしたね。国道8号・糸魚川市能生の道の駅で休憩をとる。ここで
ネット友達にメールをして、もし会えたらな・・・って思ったんですが、お仕事だったんで
残念ながら今回は会えなかったです。ホント急なメールでごめんよ。また今度会おうね!!

 さて、下道高速代節約派(ただのケチ・かえって燃費悪し)の俺も、さすがに高速を使わ
ないわけには行かない。荒れ放題の濁った日本海を堪能し尽くしたんで、ワープするため高
速に入ることにする。富山県境・糸魚川市・親不知インターより、北陸自動車道に入る。雨
は相変わらずだ・・・。長いトンネルをいくつかくぐり抜け、富山県に突入。北陸新幹線の
高架橋はかなりできあがってきている。コイツができると上越新幹線は更に過疎新幹線にな
ってしまうんかな?越中境パーキングエリアを過ぎ、狭隘な地から富山平野へ脱出する。

 朝日・黒部・魚津・滑川・立山・富山・・・ドンドンとインターを過ぎていくが、雨は止
み始め、時折思い出したかのようにバラバラと降って、また止む。みたいな、局地的な雨だ
った。富山西インターは新しいインターでピカピカ。この辺の北陸道は、昭和50年前後に
に開通した、最も古い区間。標識の一部は、新しい高速によく見られる、角の丸い、緑鮮や
かな新しいタイプに取り替えられていた。キレイだが、古い標識の方が味があるよな(笑)。
小高い山を縫い、小杉を過ぎると、小矢部砺波ジャンクション。東海北陸自動車道と能越自
動車道が接続する要衝ではあるが、双方、超過疎路線なんで北陸道の需要には追いつく術も
ない(笑)!!しかし、東海北陸道は、白川郷〜飛騨清見の未供用区間が開通の暁には名神
直結で交通量が多少増えるのかも。もっとも暫定(永久)2車線なんだけどね(笑)!!

 小矢部を過ぎると、石川県境の山間地。常時80キロ規制がかかる。少しクラシカルな半
径400〜500メートル程度の、ちょいとばかキツめのクロソイド曲線が、勾配も手伝っ
て、走りに小気味よい刺激を与えてくれる。まるで仙台付近の東北自動車道のようだ。そし
て県境を越えると、お昼を食べるのにちょうどよい時間になった。下り勾配の道中の不動寺
パーキングエリアで休憩がてらお昼に。リニューアルされたエリアはとてもきれい。ラーメ
ンとん太があったんで、ラーメンを食べましたよ。コクがあって結構美味かった。話は変わ
るが、いわゆる平成の大合併で、自治体名が変更されているところが多いので、富山県・石
川県下も例外でなく、出口の案内は旧地名の上に新地名を貼り付けてる標識が目立つ。新湊
は射水に、松任は白山に・・・と、一般国道に負けじと、貼り付け節約型の手抜き標識が多
い。別に旧地名のままでもいいと思うんだけどね。新地名は味のないヤツとか、ふざけたの
が多いもんな(怒)。結構古風な考えのヤツなんで・・・自分。キツイカーブで残った勾配
を下って行くと、新しい金沢森本インター。自分が気付かないうちに、結構いろんなものが
できているんですね。金沢東・西インターと市街地を引き裂いて通過してゆくが、行楽の秋
なんで、名園・兼六園も観光客で相当混んでいるんでしょうね。

 さて、雨もさほど心配なくなってきたが、それでもなお曇天が続く。日本海沿いに踊り出
るがそれほどよく海が見えるわけでもなく、むしろ海岸の砂が強風に煽られて飛んできて、
窓ガラスが汚れる汚れる!!この区間雨も降らないんで、何度ウィンドゥウォッシャ使った
ことか・・・。徳光パーキングエリアからから尼御前サービスエリアにかけて、ひどい砂が
飛んできて、カナリ参りました。沿道の【美川・県一の町】のデカイ看板は健在。ずっと前
に、美川憲一がこの看板をネタにしてトークしてました。絶対にウケ狙ってるとしか思えん
よねぇ。ようやく砂地獄から解放され、加賀インター付近、牛ノ谷峠のカーブ区間、再び常
時80キロ規制区間に。福井県に入り、今度は山沿いに針路を取る。永平寺への福井北、福
井インターと通過してゆく。眼の前に、若狭敦賀を隔てる峻険な山々が迫ってきて、鯖江・
武生と越前地方都市を過ぎてゆく。福井県というのはおもしろい県だ。どう考えたって北陸
の雰囲気なんだが、どことなく関西の香が漂い始めるような気がするところなんですね。ま
あ、越前と若狭の交錯なんでしょうけど。コイツ、ナニ言ってるの?って思った方は気にし
ないでください(笑)!!序で書いたとおり、このようなところが実はハイライトなんッス
ねぇ!!微妙な変化。あてのない旅は、こういった地域圏の変わり目に大きな魅力を感じた
りするもんなんスよ(自己満足)。

 南条・今庄を過ぎると、山岳地ハイウェイ。急勾配・急カーブ・長大トンネル・・・日本
の土木技術って、やはりスゴイですね。敦賀トンネル内で上下線がねじれるという、その手
のマニア垂涎モノの高速です。しかも上下線で離れたコース取り。敦賀インター直前で再び
交差し、上下線が出会うのです。険しい山越えだった北陸本線旧線の昔を偲び、我がスカイ
ラインは、敦賀湾を一望できる、杉津(すいづ)パーキングエリアへ。大雨だった午前中と
は対照的に、空の青と日本海の青が交わる。入り組んだ敦賀湾、こころが和む素晴らしい風
景である。この杉津は、北陸本線旧線の駅があったところでもあり、今や北陸トンネルで知
らぬ間に通り過ぎてしまう敦賀湾の絶景が、かつては鉄道で味わえたんだな、と感慨にふけ
る・・・。トイレ休憩と写真撮影をして、すぐ先の敦賀インターに向かう。ここから先は一
般道路で琵琶湖を楽しもうという算段である。給油も、もう少ししたらしないとね。北陸3
県を縦走し、敦賀インターにて、北陸自動車道に別れを告げる。長い下りアプローチを通り、
国道8号敦賀バイパスに入った。快適に流れるが、まだ全線供用には至っていない様子だ。

 しばらく進むと、左折で現道に合流し少し流れが悪くなる。北陸本線、この辺りはループ
線で山を対処している。国道8号の頭上をループ高架が過ぎてゆく。小浜線が電化されたこ
とは話に聞いていたが、架線柱を見て、ホントビックリ。ウソじゃなかったんですね(笑)。
舞鶴線同様の、JR西日本仕様の安ッぽいやつですが、今や電車が走るようになったんです
もんね・・・。俺が乗ったときは、まだディーゼルカーだったのに。ってもう8年前の話ね。
針路は敦賀市疋田にて国道8号と別れ、湖西線に沿う国道161号に入る。マニアの撮影名
所・新疋田駅付近を通過。険しい山のたたずまいである。程なく近江・滋賀県のはずである
が、鉄道の如く近江塩津は経由せず、独自の山ルートで滋賀県へ。合併で誕生した高島市に
入る。峠を下り始めて、すぐに道の駅を発見。【マキノ追坂峠】の名を冠し、琵琶湖を望め
る超ナイスなポイントである。トイレ休憩と写真撮影。いや〜さすがに疲れたなぁ。連休・
しかも気候のよい秋とあって、バイクの姿が目立つ。京都ナンバーのおじさんライダーとト
ーク&写真を撮らせてもらった。今度はバイクで来たいもんですね。道の駅を出発!!

 秋は日も短く、早くも斜陽の琵琶湖の湖面。秋らしい雲が、風景に彩りを添える。湖西線
からの琵琶湖は何度も見ているが、運転しながら見るのは初めて。日本一の湖は、やはりデ
カ!比良山系が背後に迫り、湖西線と並行しながらの近江路、マキノ・近江今津・新旭・安
曇川・旧来の近江高島と、平成合併市・高島を足早に通過して、近江の都・大津を目指す。
んで、燃料計を見ると、ほとんどないよ〜!!さすがに厳しいし、湖西って意外とイナカな
んよね。この先、スタンドがなかったら困るんで、困らないうちに高島市内で湖岸のスタン
ドに入る。店員が訛ってるんで、関西に来たな〜って実感できる。ハイオク48L。現金で
7510円也!!高ぇな〜〜!!しょうがない。そういう御時世だから。それでも好きで走
ってるんだもんね。エコドライブ、経済速度でココまで走ってきたつもりですよ(笑)!!

 時折小規模な渋滞に遭遇しながら、夕闇迫る湖西路。途中で志賀バイパスの標識を発見。
でも、確かその先湖西道路って、有料だったよな・・・なんて思ってたら、ココ最近無料化
されたらしく、タダで通れることが判明!!ラッキーだ。当然の如く仕切らせてもらいます。
ということで、右折で現道と別れ、少し登って左折で志賀バイパス・延長の湖西道路と行く。
さて、どんな道なのか?と、まずは志賀バイパス。立体化片側1車線の立派な道路だ。こち
らは、元々無料道路なんで、湖西道路区間に入れば、当然片側2車線なんだろうな、なんて
期待していたら、何ら変わらず1車線。変わったのは、自動車専用道路なんで、標識の色が
緑になっただけ。なんか拍子抜けしたし、後で調べたことだが、不評で無料化されたという
のも、何となく頷ける気がした(怒)!!それでも、信号が全くないんで、快適でしたよ。

 大津市も合併でデカクなったらしく、市街地に至るだいぶ手前で大津市に突入。小高い位
置を縫って走っているんで、大津市街・草津辺りの夜景が湖岸の先に輝く。キレイでしたよ。
このまま順調に大津を抜けて、京都・山科に入れるものか、と安心していたが、クルマの旅
って、そう上手くいくもんじゃないですよね。夕暮れ時、大津・京都のすぐ手前とあらば、
当然渋滞が待ってるわけで・・・。とうとう大津市街・西大津バイパス区間に入り、程なく
して動かなくなってしまいました。マニュアル車なんで、左足がツライ!!発進のたび半ク
ラッチです。さすがに我慢できなくなり、途中のインターで降り、坂を下って現道161号
に出る。これが結構流れるんで、作戦成功!!と思いきや、県都をナメてはバチが当たりま
す。浜大津駅付近で激しい渋滞に見舞われました。複雑な道路と、京阪京津線の併用軌道が
渋滞に拍車を掛けて、とんでもないことに!!大津って、いつもこんななのか?と、青ざめ
てしまった(笑)。浜大津右折で、併用軌道区間を国道1号へ・・・、といっても動かない。
ユルユルと、京阪電車が往来する。ココ微妙な上り坂だし、マニュアル車には厳しすぎまし
た。辺りはいつしか真っ暗に。京都・大阪は明るいうちに行けなかったのが、ちょっと残念
でした。でも何とか渋滞を通り抜け、国道1号との合流交差点へ。逢坂の山の谷間に、昭和
38年部分供用・日本初都市間ハイウェイ・名神高速道路の古い高架橋が目前に迫ります。

 大津市・逢坂は京都へ抜けるための関門で、東海道本線もかつて新線に付け替えた地。名
神高速も大津・蝉丸の2本のトンネルでクリアしてます。国道1号京滋バイパスは、全くの
別ルートで宇治方面に抜け、今や京都・大山崎で名神と直結。高規格2ルート化が実現しま
した。しかし現道1号は、逢坂を縫うように名神に絡みつき、京都・山科に至ります。ここ
らは割と順調。京都東インターを経て、山科に入り、更に東山を越え京都市街へ・・・。京
都市街は以前、一度だけクルマで走ったことはあるが、そのときは国道171号・9号だっ
たんで、この辺り、初めてクルマで通ります。京都駅の南側にいるもんだ、と勘違いしてた
んですが、実は北側にいたんですね。程なくして渋滞が始まり、五条烏丸を経て、五条堀川
交差点を左折。そして渋滞の中、針路右側に西本願寺の威容を味わっていたら、知らない道
でありがちな、左折専用車線にハマリ、戻れなくなる。名古屋でも大阪でも、一度や二度は
必ずやらかします。学科25番・「経路の設計」、〜経路の修正〜は大事ですぜ!!しょう
がないんで、そのまま左折し、程なくして修正を試みるが、最悪なことに京都駅のまん前に
迷い込んでしまう。で、眼の前には京都タワーホテルと、輝くシンボル・京都タワーが!!
あちゃぁ〜〜、えらいトコに来てしまったなぁ(泣)・・・。

 人だらけの京都駅前から何とか脱出し、再び国道1号に戻れたが、大渋滞は激しさを増す
ばかりで、京都南から名神へ逃げることも考え始める。とりあえずは、京都市街をクリアし
ないとダメだな。針路右側には、リーガロイヤルホテル京都の威容。優雅な空間なんでしょ
うね。JR線をくぐり、東寺前で右折。渋滞の中、近鉄奈良線東寺駅前を通過する。程なく
東寺に至り、照らし出された五重の塔に酔いしれる。渋滞のお蔭で(?)堪能しました。し
かし名神も渋滞情報が!!これではカネを払って高速に乗る意味がないな。だったらこのま
ま国道1号を西進した方が賢明だ。標識には第二京阪道路?何だソレ?って興味もあったが、
カネ払う気もしないんで、ヤメ。名神・京都南インターを通過すると、ようやく流れ始めた
ぜ!!久御山・八幡と京都府南部の国道1号を快適に進む。途中トイレに行きたくなり、パ
チンコ屋のトイレに立ち寄り、いつの間にか大阪府に突入。腹も減ったんで、そろっとドコ
にしようかと考え始める。枚方市内にて、「めしや食堂」なるものを発見。立ち寄る。作り
置きのテイク式だったが、なかなかイケル!!1000円ちょっとで、運転に支障が出るほ
ど(ウソ)満腹になりました。ごっつぉさんでした。揚げ物食い過ぎましたて(爆)。

 この先の計画は、まだ未定で、関空とか和歌山行こうかな?いや、神戸行こうかな、なん
て考えてもいたが、明日のこともあるんで、ある程度は、長岡に向けて針路を東に戻してお
かないといけない。大阪市内を今回の最西端と決め、後は懐かしの国道25号名阪国道を楽
しむことに決める。やがて、国道1号は寝屋川・守口を通り、大阪市内へ。案内標識に梅田
新道の文字が出始める。計画では大阪駅前を左折、国道25号御堂筋へ・・・だったんだが、
標識の案内が不親切な大阪市内で、またいつの間にか騙されていた(笑)。府道か市道かよ
くワカラン道に入ってしまい、案内標識には直進「杭全」(くまた)という地名だけが目立
つ。城東区にいるようだが、いまいちよくワカラン。しかも市営地下鉄の工事進捗中とあっ
て、鉄板デコボコロード!!程なくJR学研都市線(片町線)鴫野駅付近を通過。帰ってか
ら地図でわかったんだが、大阪城公園の少し東側を南に走っていたのだ。舎利寺を経て標識
の地、杭全へ。結果として、国道25号に出たんでよかったが、知らない土地はどうしても
迷うもんだね。東住吉区杭全は、関西本線天王寺駅と平野駅の中間辺り。ここからは知って
る道なんで、とりあえず不安解消だ!!二桁国道としては幅員狭小な国道25号。八尾市内
はもはや拡幅不可能なんでしょうね・・・。やがて柏原市に至り、大阪ベッドタウン域の雰
囲気を感じながら、奈良県・王寺に向かい、短い距離ではあるが奈良県境の渓谷を走る。闇
の中、程なくして奈良県へ。関西本線の電車が闇夜の渓谷に一瞬、灯りを添える・・・。

 王寺で左折。すでに夜中と呼べる時間帯なんで、交通量は少ないし、点滅信号も多い。斑
鳩・法隆寺前を経て、大和郡山・国道24号へ。しっかしまあ、24号重複までの国道25
号、二桁国道とは言え、明らかな狭小市街地道路!!何で法定速度OKなワケ?決してよい
道路環境とは言えないんだが。ま、いいこて(笑)。一度県都を踏破するため、左折で奈良
市へ。そんでもって何をするでもなく再び転回し、今度は天理を目指す。何故ってモチロン
名阪国道(4回目)行くンですよ!!一度は有名な名阪酷道(非名阪)に行きたいが、遭難
(笑)しても困るんで、今回はパス。安全な道を選ぶのも、経路の設計では大切ですよ!!
って、じゃあ、名阪国道は安全なのかよ(爆)??死亡事故多発の危険な自動車専用高規格
道路じゃないんですか??それはまあ、自身の安全運転意識と集中力に任せるとして、天理
市内のスーパー駐車場で、名阪国道に入る前の大切な休憩を取る。三重県内で一眠りするこ
とにしようと、一応決める。酷道との交差点「布留」を左折。坂を登り、天理東インターか
ら7年ぶり、4度目の名阪国道へ突入する。まずはマニアに有名なΩ(オメガ)カーブで、
ならし走行。ドライバーの皆さん、法定速度をキチンと守りましょう!!一般国道25号・
自動車専用道路「名阪国道」ですので。上り急勾配で、一気に五ヶ谷インター、高峰サービ
スエリア、福住インターと通過し、奈良盆地にお別れ。名阪は山間地に分け入って走る。

 それは同時に、テーマである絵の具の混ざり合い。関西と東海の雰囲気を感じ入るところ
のはずなんだが、もはや真夜中なんでね(笑)。都祁・山添の山間地、その闇を切り裂きつ
つ伊賀・上野の盆地に落ち着くと、関西・中京の混ざり合いを感じるポイントであろうか?
以前来たときは、穏やかな日中に上野城を観光しました。名阪の要路だけに、真夜中だろう
が何だろうが、交通量は絶えず多い。そりゃ無謀者もいるから、死亡事故も多いわけだよな。
密度の濃い、恐らくは3キロに一つくらいのインター群をドンドン通過し、加太の峠の先、
亀山を目指し、東進を続ける。でも、懐かしの伊賀サービスエリアに立ち寄ることは忘れな
いぞ。ピンと張った冷気の中、クルマを降り、24時間営業の売店で、お土産を買い込みま
したよ。8年前、初めて来た名阪国道、ここで食べたカレーうどんが最高に美味かったんだ
よな〜。今日も食おうかと考えたが、大阪・枚方での食い過ぎのせいで腹いっぱいだったん
で、今回はパスしました。伊賀を出発!!下り急勾配、急カーブ、トンネルで一気に関・亀
山へと下りきり、亀山インターで名阪を終了。中京エリアへとワープした。前から気付いて
はいたんですが、伊賀上野辺りから亀山方面は、案内標識の書体がなぜか丸ゴシックなんだ
よね。全部ではないんだけど、興味をそそられる(お前だけだ)。

 亀山に至ると、そろそろ眠気も襲ってくる。日付も変わって9日になってるのだ。しばら
く国道1号を走り、県都・津を踏破するため、方向感覚・案内標識のみを頼りに、亀山駅付
近の踏切を渡る。何だか怪しげな道だが、ま、どうにかなるだろう(笑)。途中でまた案内
標識が不親切になり、いつの間にか広域農道を走っていた!!それでもまあ適当に走り続け、
そのうちに伊勢自動車道・津インターを通過。寝静まった県都の市街地に至り、国道23号
合流で左折。市街地は県都らしく、片側3車線の立派な道路。って以前来たことがあるんで
わかってはいるんだが。鈴鹿・四日市と、「名四国道」を走り続ける。四日市の石油化学コ
ンビナートの照明群は、公害発祥の地と皮肉られようと、幻想的で、闇夜にたなびく煙とと
もに美しかった・・・。それはまるで、宮崎駿氏のアニメーションを観ているようだった。

 桑名を経て、揖斐川・長良川・木曽川の超・低地地帯を長大橋で渡り切る。まだ三重県だ
よ。三重県の東端・木曽岬にて本日のゲームオーバー。少々いかがわしいが車宿を確保する。
道の駅でもあれば・・・と思ったが、風呂に入りたかったもんで。汗臭いのイヤだし(笑)。
魔法使いとも山姥とも言えるような怪しい女主人が出てきて、食われるかと思ったが(笑)、
結構よい人で、翌朝清々しく出発することができました。ありがとうございました。って、
ことでお休みなさい!!前編はここまでです。まとまりのない駄作長文、失礼しました!!
[後編]は、こちらからどうぞ!!
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