Day 3(Monday, Oct. 4th, 2004)

"Fact is stranger than fiction!"現物を見なきゃぁ始まらないって!

- NYC 第3日目 -

7時に起床、シャワーを浴びて身支度したら、直ぐにホテルを出た。実質的に今日がNYCでの最終日なので、したいことが一杯あるんだ。まず、南のHouston Streetまで行きKat'z Delicatessenに入った。ここはMeg Ryan(メグ・ライアン)の『WHEN HARRY MET SALLY(恋人たちの予感)』に登場したデリーだが、実はそれより12年前のアカデミー賞作品『ANNIE HALL(アニー・ホール)』で、Woody Allen(ウディ・アレン )のAlvy Singer(アルビー)とDiane Keaton(ダイアン・キートン)のAnnie Hall(アニー)が始めてデートした場所だった。細長い店内のカウンターと反対側の壁には、Bill Clinton, Al Gore, Mike Bloomberg & Ed Koch, Joe Torre, Lackie Mason, Jerry Lewis, Spike Lee, Bruce Willis, Kathleen Turner, Dan Aykroyd等のセレブな面々の写真が飾ってあり、もちろんメグ・ライアンもいた。19世紀後半にやって来たロシア移民の子孫としては、こう言うものがステイタス・シンボルなのだろう。

  

オーダしたのは、“世界一有名”って言われたPastrami Sandwich(パストラミ・サンド)だ。現物が来る前に、カウンターの中の店員が数切を味見用にくれた。サンドには、ボリュームあるピクルスも付いているのだが、浅漬けのように結構日本人好みの味付けだった。ペプシと一緒で$15.15は、そんなもんか。

  

9時半から開いているStrand Book Store(ストランド書店)に入った。大好きな常盤新平氏などの先輩が絶賛して止まぬ古本屋は、ブロード・ウェイと12丁目の角にあり、赤地に白の文字で「STRAND BOOK STORE」と書かれた看板には、「16 MILES OF BOOKS」とも付記されているが、在庫を積み上げると16mile(約25km半、但し1mile≒1.6kmで計算)にも及ぶって意味なのだそうで、店内に入るとそのキャッチ・コピーがあながち大袈裟ではなく、本当にそのくらいありそうだと思ってしまうほどに凄い量だった。地階&1階からなる体育館みたいな店内は、ジャンル毎に著者の名前のアルファベット順に並べられた本が200万冊以上あるとのことで、この古書の海を泳ぎ切るにはかなりの時間と体力とが必要だろう。

  

一通り眺めて満足したので帰ろうとした時に端っこのRare Books Cornerで『THE REAL JAZZ: OLD AND NEW*1』を見つけたのにはビックリした。以前にどこかのオークションで$115なんてのがあったんだけど手が出なかったが、1969年版ではなく1956年の初版で$17.95の特価品扱いだったのでレジへ速攻し、その場で梱包して日本へ送って貰うことにした。直ぐに読みたかったけどここで受け取ると荷物になるし、海外へ直接送る本には米国のTaxがかからないのだから頼んでしまった。ところで、出口外のワゴンの$1コーナに日本のハード・カバーが1冊紛れていた。

  

こりゃあ朝から縁起が良いわいとウキウキしながらそこからCentral Park(セントラル・パーク)*2まで地下鉄に乗ろうとしたらなんともう$20カードが使い切りだった。やっぱり便利だから使ってしまうんだねってことで再度購入して、5番街に近いThe Pond(池)の辺りで休憩した後、ウエスト・サイドを散歩した。池には、あのDucksもいた。

  

今日の目指す訪問ポイントは下記の通りだ。

   【Broadway】
   ・"Loew's Theatre" on Broadway & 72nd Street
   ・"Barber Shop" on Broadway & 108th Street
   ・"Drag Store" on Broadway & 113th Street
   【Others】
   ・"Rip's Tennis Coat" on West End Avenue & 96th Street
   ・"Apartment House" on River Side Drive & 110th Street

セントラル・パークの南端を横切ってウエスト・サイドに入りブロード・ウェイ沿いに北上したが、Lincoln Center for the Performing Arts(リンカーン・センター)でトイレ休憩。ここでは、New York State Theater(ニューヨーク州立劇場)、Metropolitan Opera House(メトロポリタン・オペラ・ハウス)、Vivian Beaumont Theater & Mitzi E. Newhouse Theater(ヴィヴィアン・バーモント劇場)、Avery Fisher Hall(エイヴリー・フィッシャー・ホール)などをガイド付きで廻る各種のバック・ステージ・ツアーが用意されており、州立劇場地下のチケット・センターで確認して参加することができるのだが、今回は時間がなくNew York Public Library for the Performing Arts(ニューヨーク市立図書館分館)をちらっと見て退散した。

  

The Dakota(ダコタ・ハウス)の前を通った。59丁目のThe Plaza(プラザ・ホテル)と同じ設計者により1884年に建てられた高級アパート(日本で言えば億ション)はJohn Lennon(ジョン・レノン)の住まいだった処として有名だ。建設当時のウエスト・サイドは未開発で西部の僻地にあるダコタのようだと言われていたのが名前の由来だとか。24年前の12月8日にここであんな事件が起こったなんて、本当にビックリした。その年(1980年)の8月12日に僕はここにいて、それから4カ月後だった。この時やそれ以後レーガン暗殺未遂事件でも登場して『ライ麦畑』は悪書扱いされたっけ。

  

そんなことを想い出しながら、すぐ近くのセントラル・パークにできたStrawberry Fields(ストロベリー・フィールド)へ行った。1967年12月8日*3発売の『MAGICAL MYSTERY TOUR』に収録され、その中の代表作と言われている『STRAWBERRY FIELDS FOREVER』に因んだジョンの記念地だ。ストロベリー・フィールドってのは日本では千日紅と呼ばれるヒユ科の植物だが、ジョンはそれを意識したのではなく、かって英国リヴァプールにあった"Strawberry Field"って「救世軍の孤児院」をイメージした。もちろん世界平和を祈って。Imagineの碑の前で合掌。

    

10時になったので、The American Museum of Natural History(AMNH:アメリカ自然史博物館)をセントラル・パーク西側入口から入り$13でチケットを購入した。

  

入ると直ぐに巨大な恐竜が出迎えてくれるが、エレベータで四階へ直行してお気に入りの恐竜(Allosaurus Carnosaur Injuries Raulsuchids)に再会の挨拶をした。教科書や百科事典から得た知識が立体的に目の前にあり、しかも手が出せるって情報処理に圧倒され、初めて訪れた時には動けなくなってしまった。スミソニアン博物館群にしてもそうだが、現物に逢い触れるってのは本当に血となり肉となるような気になる素晴らしい時間だ。「事実は小説よりも奇なり」とは良く言ったもので、色・形・臭いなんかの周辺情報を知ってそこから浮かび上がる感慨やら想像を駆使することこそ本当の理解なんだと思う。つくづく"Should be judged not so much by how they look as by who they are."だと思うね。マンモスや単なる大きな硝子石にしか見えないスター・サファイヤを確認して満足した。

    

昨日から結構歩いたせいで疲れたし、お昼をかなり過ぎていたのでCafe Laloへ入った。メグ・ライアンの『YOU'VE GOT MAIL(ユー・ガット・メール)』で有名になりすぎてかなり窮屈になったと噂のある店だが、愛想いいお姉ちゃん方は変わっていなかった。アイス・コーヒ2杯とブル・ベリー・ケーキ(パン)で$7.60ナリ。

    

近くには、『ユー・ガット・メール』で使われた他のスポットも沢山あるんだ。面倒だから纏めて載せた下の写真は、キャサリン(メグ・ライアン)の小さな本屋として使われたMaya Schaper(マヤ・シェイパー)、キャサリンが花を買ったEthan's Garden(イーサンズ・ガーデン)、キャサリンがホット・ドックを買ったGray's Papaya(グレイズ・パパイヤ)、

    

キャサリンとジョー(トム・ハンクス)がすれ違う三角公園Verdi Squareon(ヴェルディ・スクエア)、ニューヨークの名物の一つのベーグルで最も人気があるH&H Bagle(H&Hベーグル)、キャサリンが間違ってクレジット・カード専門のレジに並んでしまう高級スーパーZabar's(ゼイバーズ)、

    

キャサリンとジョーが訪づれるご存知Starbucks(スタバ)、レストランBarney Greengrass(バーニー・グリーングラス)、そして、ニューヨークの風景から室内へズーム・アップして始まるオープニングに使われたキャサリンの部屋のあるアパートですね。キャサリンの部屋は、東側の階段と中央の階段の間の2階だった。それにしてもスタバは至る所にある。

    

この辺には『陰謀のセオリー』のアリスのアパートもあったりするんだが、映画当時と殆ど変わっていないことに驚かされた。まあ、こんな感じで午後のウエスト・サイドを散歩した訳だが、石畳を歩くってのは結構疲れるものだ。


JJ氏*4が、マンハッタンは、縦(Avenue)よりも横(Street)が面白いってみたいなことを言ってたっけ。そう言われると、2日間歩いて見たら、南北に走るAvenueには華やかなイメージがあり、それはそれで眺めるだけでも楽しいんだけども、東西に延びるStreetには人間臭さが感じられて親しみを覚える。簡単に言っちゃうと“明”と“暗”って感じで、住んでいる人たちの素顔を垣間見るにはホッとできる“暗”の方がいいのかもしれない。そんなことを想っていたら、大昔(あとで確かめたら1937年だった)の映画『HISTORY IS MADE AT NIGHT(歴史は夜作られる)』が浮かび、Charles Boyer(シャルル・ボワイエ)とJean Arthur(ジーン・アーサ)が夜通し「La Cumparsita(ラ・クンパルシータ)」を踊ったのがマンハッタンだったかパリだったか悩み(未だ未確認)、その次にはマンハッタンを作ってくれたマスターが「カナディアン・ウイスキーやバーボンじゃなくて、厳密にはライ麦が51%以上原材料として使われたライ・ウイスキーでないと“カクテルの女王*5”とは呼べないし、スコッチを使えばロブ・ロイになるんだよ」って教えてくれたなぁ〜な〜んてRiverside Driveと90丁目の角のベンチで休憩しながら想い出した。


Columbia University(コロンビア大学)まで北上した。最初に来たのはウン十年前に映画『THE STRAWBERRY STATEMENT(いちご白書)』をリバイバルで観た頃だった。大学の顔とも言えるLow Memorial Library(ロウ記念図書館)の前に建つ学問と知識の象徴ALMA MATER(アルマ・マータ)の辺りは、かつてのベトナム反戦デモの中心地だったが、今は学生達が階段でひなたぼっこしていた。図書館の東側のSt. Paul's Chapel(セント・ポール礼拝堂)で、ある黒人女子大生に「Hinoを知っているか?」と聞かれて「誰だ?」って尋ねたら「日野輝正を知らないのか!」って不思議そうに言われたのを想い出した。当時流行っていたっけ。

    

  

116丁目から地下鉄1 Lineで50丁目まで南下して、5番街52丁目のNBA Storeへ寄ったり、5番街と6番街に挟まれた42丁目にあるメッツのショップに行き、ついでにホテルの近くのデパート・Macy'sに入って、後日お世話になるワイ氏や仲間での土産を購入した。米国に赴任している間にNYCなんかにはいつでも来られるだろうから別なモノをとも考えたけど、予行演習ってことで勘弁して貰おう。

    

5番街をウインドゥ・ショッピングしながら42丁目まで下り、そこから3ブロックほど東のパーク街に立ち塞がるグランド・セントラル駅へ歩いた。この地下にあるOyster Bar & Restaurant(オイスター・バー)のテーブルを18時から予約していた。食したのは、Raw Oysters(Bluepoint、Kumamoto、Oysterville)6個、Imported Dover Sole, Meuniere with Broccoflower Hollandaise、Salmon, Red King Filet Wild Poachd BB、Classic Caesar Salad、Steamed Vegetables、Bass Ale Beer2杯で$50くらいだった。もちろんパン付きで、小袋に入った小さなクッキーみたいなものもあったが、翌日のおやつ用に貰った。

    

20時からの『CHICAGO*6』を観るため、ブロード・ウェイと8番街の間の49丁目にあるAmbassador Theatre(アンバサダー劇場)へ行く。ミュージカルに限らずShow Businessの多くは月曜日が定休日なので短期滞在者は注意が必要だ。ここのチケットも初日に入手したが支払いは日本で予約した時に済ませたので$125($25は手数料)だった。当日券なら半額で手に入れることも可能だけど席があるかどうかは不明だ。2002年に同名タイトルでRenee Zellweger(レニー・ゼルウィガー:ロキシー・ハート)、Catherine Zeta-Jones(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:ヴェルマ・ケリー)、Richard Gere(リチャード・ギア:ビリー・フリン)らによる映画化され、同年のGolden Globe Awards(ゴールデン・グローブ賞)やアカデミー賞では作品賞と助演女優賞(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)などを獲得したので有名だが、1997年のトニー賞で8部門ノミネート、6部門受賞したミュージカルの神様と称される振付・演出家Bob Fosse(ボブ・フォッシー)の名作をやっぱり舞台で観たかった。


ストーリーは、1920年代のChicagoで有名になりたい踊子達(ロキシー&ヴェルマ)が殺人を犯すが、悪徳弁護士(ビリー)と共にマスコミや法廷を手玉に取って行くって『DANCER IN THE DARK(ダンサー・イン・ザ・ダーク)』を明るくしたような感じの話だ。主にロキシーの妄想部分がミュージカル・シーンになって、ストーリー部分は普通に進行すると言う、これも『ダンサー』形式だけど、テンポが良く見てて飽きない。舞台、衣装なんかはキャッチ・コピー通り“セクシー&ゴージャス”でハリウッド的に面白かった。そして、やっぱり、映画に比べるとダンス・シーンは格段に素晴らしい出来映えで、キレとスピードは比べようもない。Orchestra(1階席)5列目ほぼ中央で観ていたもんだから役者の顔のシワまでハッキリ見えて本当にリアルだった。


ミュージカル後、53丁目へ歩き14丁目まで地下鉄E Lineに乗りVillage Vanguardへ行った。23時からのSetを聴きに来たのだ。この夜は、The Vanguard Jazz Orchestraって専属のビッグ・バンドで、『BODY & SOUL』なんかも奏(や)ってくれ、全体としてはノリの良い演奏でなかなか楽しめたが、地下の倉庫って感じの狭い空間にはチト五月蝿い気がした。ここもサイトで予約(手数料$4)したのだが、1ドリンク込み$30で追加(Barのみ)は別料金だ。


演奏前の写真を撮って注意されていた男性は日本人でなかろうかと推察し、約1時間の演奏が終わり店を出た外でその人(エフ氏)に声をかけたらビンゴで、しかも滞在ホテルが同じと言う奇遇から、帰国後に送って貰えることになった(そして届いたのが下の写真右なんだ)。

  

実は、オイスター・バーでの夕食からミュージカルを観てこの店でJAZZを聴くまでは、日本人の若い女性2名と一緒だった(「Instant Seats」の"Order Quantity"が「3」なのはそのため)。日本を発つ1カ月程前にN.Y. Lovers Youってサイトの掲示板で声をかけられてグランド・セントラル駅で落ち合ったのだった。ただ、僕の予定に付き合わさせたのが彼女達にしてみると不本意だったのか、はたまた、セクシーな衣装*7に対して夜間にそんな格好だと狙われやすいよと指摘した事で気分を害したのかは不明だが、早々にタクシーを拾うと言って出て行った(その後音沙汰なしだけど大丈夫だったろうか?)。多分二度と逢う事はないなのだから、きちんと“サヨナラ”が言えなかったのは心残りで淋しいものだ。でも、なんとなく“捨てる神あれば拾う神あり”みたいだな〜って妙に納得した一日だった。


そしてこの日も帰宅は26時となり、翌日の準備をした後、死んだようにベットへ倒れ込んだのは想像に難くないだろう。僕にとってのホテルは、Bed & Bathだ。

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*1:1969年版はGreenwood Publishing Groupから出されていたが、1956年に出版された時はLouisiana State University Pressだった。69年版を三田だったか日吉だったかの大学図書館で読んだことがあったけど、内容は多分同じだったと思う。

Everybady doin' fine, All you folks that ain't in line. Come on out and rise and shine, Big Apple! Have a bite... (p.94)

"The jazz talk is private, but a lot of people use it around the cafe spots and Tin Pan Alley and along the reefer route. It's used in hotel bedrooms where they drink and jam, and in the all-night eating places where they grow mellow and maudlin, and the drawn comes up cold like an icebox and they shuffle off to hired rooms to hit the pad and maybe warm up a few blues all alone. New York is The Big Apple, and when they are playing jazz there, or elsewhere, and alter pitch between notes, they call it scooping-pitch, or bending." Blue notes are the flattened thirds and seventh in the blue scale. Bounce is a buoyant beat, also know as the businessman's bounce, a two-beat played fast. To bug is to bewilder, and a clambake is a jam session; a dog-tune is one that isn't very good music; to fake it is to improvise, and to goof-off is to let your attention drift. A mickey mouse band is a real corny outfit that pushes trombone sounds and uses out-of-tune saxs. (pp.148-149)

*2:セントラル・パークを含むマンハッタンの様子を空から眺められるこちらのサイトMr. Beller's Neighborhoodがお勧めだ。

*3:奇しくも同じ月日だったのに気が付き愕然としたのは、この旅の前に出た『PLAYBOY日本版2004年10月号(8/25発売)』の「特集John Lennon」を読んだ時だったが、何と言う巡り合わせなんだろう。「The Last 24 Hours ドキュメント、最後の24時間」も今更ながらだけど、読みながら震えてしまった。八重桜が散った頃に咲く千日紅は、26日の誕生花で、花言葉は「終わりのない友情」だそうだが、もしかすると製作意図の一部にあったかもしれない。

*4:作家の植草甚一氏である。映画やジャズに造詣が深く、散歩の達人であると共に雑学の大家、エッセイストや評論家としても活躍した氏の著書『スクラップ・ブック・シリーズ』(晶文社)は僕の愛読書のひとつなんだ。初めてNYCを訪れたのが晩年である1974年4月1日〜6月4日だったってのは驚きだった。

*5:ライ・ウイスキー3/4、スイート・ベルモット1/4、アンゴスチュラ・ビターズ1滴、マラスキーノ・チェリー1個から作られる“カクテルの女王”が何故“マンハッタン”と名付けられたのか興味あるなら調べてみると面白いかもよ。ちなみに、“王様”の方は、007が好きな“ドライ・マティーニ”だけど、シェイクしないヤツね。

*6:1996年11月14日初演で、途中15分間の休憩を挟み2時間30分。ノミネートと受賞は以下の通り。こっちは映画版->

   ・Winner: Actor (Musical) James Naughton
   ・Nominee: Actress (Featured Role--Musical) Marcia Lewis
   ・Winner: Actress (Musical) Bebe Neuwirth
   ・Winner: Choreographer Ann Reinking
   ・Nominee: Costume Designer William Ivey Long
   ・Winner: Director (Musical) Walter Bobbie
   ・Winner: Lighting Designer Ken Billington
   ・Winner: Revival (Musical) Chicago

*7:余程の高級店でない限りドレス・コードを心配する必要はない。ウィーク・デーのミュージカルは仕事帰りに寄るケースが多いからそれなりの格好の人が多数派だけど、土・日だったらGパンにスニーカーはザラだし、オイスター・バーだって問題ない。着飾って歩いているのは田舎や海外からやって来た“オノボリサン”くらいなもんで、随分と安全になったNYCとは言え“カモ・ネギ”になる危険性が高く、良識ある地元住人なら外出時(戸口から戸口まで送迎があるなら別だが)に刺激的な格好をする人はいない。このような自己防衛(管理)って言うかリスク・マネージメントに関して日本人は疎いと思う。そして、なにより肝心なのは外見を繕う事よりも意識の問題なんだ。