日蓮聖人霊跡の御井戸
宗祖日蓮大聖人さまが流罪のために佐渡へ向かわれる道中に休憩され、その水をお飲みになられた井戸があり、久田のお寺は
そのすぐ近くに庵が建てられたのが始まりである。
かつて井戸の側には、日蓮大聖人さまが腰かけられた御石があったのだが、幕府の日蓮宗弾圧の一環で、夜中に寺社奉行所の役人が来て
どこかへ持ち去ってしまったということであった。
日蓮聖人腰掛の御石の奇跡!?
寺社奉行所の役人に持ち去られてしまったということで、江戸時代から行方知れずになっていた大聖人さまが腰かけられた
御石がなんと!平成28年、思いもよらずに見つかった。
御井戸の周りを整備しようと櫓の土台が腐って若干傾いていたので修繕し、櫓の周囲にコンクリートを敷いて固め、ついでに現在は
櫓の右側に立っている記念の塔がもっと櫓のすぐ側にあったのを現在の所に移そうと、機械を使って土を深く掘っていたところ、
なんと!行方知れずとなっていたその御石が出てきたのである。おそらく、その昔水害で土砂崩れが起こり、石が埋まってしまったのが
そのままになっていたと思われる。
実は、この工事の前に、行方知れずになった御石の替りに適当な石をどこかから持ってきて設置しようという話になっていたのが、
この工事のおかげで奇跡的に御石が見つかった。
えいしさまが、「そんなニセモノを置くものではない!」と、その霊力で我々に本物の御石を見つけさせてくださった
に違いない。えいし様の霊力は350年を経た今でも確かに存在するという証である。
あなたもぜひこの奇跡の御石に腰かけてみてください。御利益があるかもしれませんよ。