久田(くった)のお寺 < 久田妙本寺 >
久田妙本寺は、新潟県三島郡出雲崎町久田323にある日蓮宗のお寺です。
宗祖日蓮大聖人が佐渡へ流罪の道中に小休止され、井戸の水を飲まれた霊跡に庵が建てられたのが始まりで、火災や台風で倒壊する
たびに村人たちによって再建されましたが、江戸中期には幕府による日蓮宗弾圧があり、寺社奉行所から再建の許可が下りませんでした。
そこで越後唯一の日蓮宗本山である村田妙法寺に相談したところ、当時貫主(住職)であった本妙院日鋭上人がお寺の再建を引き受けてくださり、奉行所に申請してくださいました。
無事にお寺を建立することができ、その後日鋭上人は久田妙本寺に隠居されました。
えいしさま < 本妙院日鋭上人 >
えいしさま(鋭師さま)は、江戸時代(1667〜1683年)に越後におられた日蓮宗のお坊さんです。
現在の新潟県長岡市村田にある日蓮宗本山 村田妙法寺の貫主をつとめられていた時、妙法寺
の本堂の裏から山を越えた日本海を望む久田地区の村人から久田のお寺(当時は庵)の再建を依頼されました。
奉行所と交渉の末に久田妙本寺を建立されて開山となられ、その後久田妙本寺に隠居されました。
えいしさまが村田妙法寺の貫主になられるまでの詳しい経歴は、あまり記録が残っていませんが、能登のご出身で村田妙法寺の前
には高田の日朝寺におられたということです。
寛文7年(1667年)、62歳を迎えられたえいしさまは、水害などの天災と飢饉に苦しむ近郷の村人たちをはじめ多くの人々をその苦しみから救うため、
山頂付近の地面に穴を掘らせて9月2日に入定され、読経三昧の行に入られました。
そのお声は83日間にも及びましたが、11月23日の早朝、ついに途絶えたということです。
久田奉鋭観音と永代供養墓が完成
平成30年7月、久田奉鋭観音と永代供養墓が完成いたしました。
久田妙本寺では、『久田奉鋭観音』にて永代供養を受け付けております。
お墓をお持ちでも近い将来お護りする方がいらっしゃらなくなる、お身内のご遺骨を抱えたままでいる、等々で
永代供養をご検討されている方、ご希望をお聞きして、どのようなご対応ができるかをご相談のうえご協力させていただきます。
お受けいたしましたご遺骨は、一定期間観音像下の納骨室にお預かりいたしました後、納骨室下のスペースへ散骨させていただきます。
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※永代供養墓についてのお問い合せは、090-1540-8798(住職:遠藤要淳)へお願い致します。
えいしさま第350遠忌法要
平成25年4月14日、えいしさまの第350遠忌が執り行われました。
当日は久田地区の入口から妙本寺の本堂まで稚児行列が行われ、近隣の信者の皆様が大勢お参りくださいました。
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※ 法要についての記事が日蓮宗新聞に掲載されています → 日蓮宗新聞社サイトへ |
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