ICリレーの決定版(の予定)

今まで555うぃ使ったICリレーを作ってみましたがどれもいまいちだったのでICを4584タイプに変えて作ってみました。
特徴 555より簡単である(部品点数が少ない)
    555より安い
    多機能化が容易である

ということで

回路1.部品点数最小版(ウインカースイッチon/offに関係なく常に動作している)
  よってウインカースイッチonのタイミングによってはどこでon/offのどのタイミングでスタートするか不明
  ランプ、LED、ハザード時(ランプ4ヶ共on/off)すべて対応 
  最大で100W程度の電球までon/off可能です
  また最小数mAでも動作しましのでLEDもOK

回路2.フルオプション版
  上記に加えてウインカースイッチonで点灯から開始する

の二つを考えてみました。実際に作ったのは回路2の方です。

1.の回路図


基本回路です。
これは常にON/OFFを繰り返しています。
従ってウインカースイッチをONした際にどのタイミングで始まるかはわかりません。
でも実使用においては気にならない範囲です。
未制作ですので回路図と配置図があっているか否かは検証していません。

前の方にUPしている555を使ったものよりはシンプルです。

詳細は左図をクリックするとPDFファイルが開きます。

ただし 次に制作するハザード兼用では必ずONからスタートする必要があるのでこの回路は使えません。

もう一ひねりして必ずonからスタートするようにします。










2.の回路図


  図をクリックするとPDFファイルが開きます

これがonスタート回路です。
いろいろな種類のICを使えば簡単なのですが4584のみで構成するのに苦労しました。
電源(12V)を入れた状態ではFETはoffです。
FETD−S両端に100kΩが入っているので出力は12V出ています。
これが13pinに入力されて(H)12pinはLになります。
その結果D3経由で11pinがLとなり発振は停止し10pinはH
D4経由で1pinがLとなり2pinはHとなります。その結果FETはoffしています。

次にウインカースイッチをonした場合です。
スイッチをonした際はFETはoffしているので100kΩ経由でランプに電流が流れます。
しかし1mA程度しか流れないのでランプは光りません。
ここでC2の電荷がD2、R1、R10、ランプ経由で放電されて1mS後に13pinはLになります。
すると12pinがHになってD4経由で1pinもH、2pinがLとなりFETがonしてランプが光ります。
またD3経由で11pinもL状態から解放されて(自由に動ける)発振を開始します。

ここで出力端子が12Vになるとまた停止状態になりそうですが(起動直後の状態と同じ)ここで仕掛けがしてあって0.7Sec間はon状態を維持するようにしています。

出力端子が12VになるとC2はR2経由で充電されて13pinはHになりウインカーを停止されるのですが
それまでに0.7Secかかります(R2,C2の充電時定数)ですからその間に再び出力端子が0Vになれば再度C2は放電されるため発振は継続出来ます。

つまりon時間を0.7sec以下になるような周期で発振させればOKです。
通常60回点滅/分 → 1回点滅/Sec → on時間0.5Sec が最低ですから(法令による?)
0.7Secあれば充分です。

蛇足1 回路図下の方にボリュームを2個使った回路がありますが上図のボリュームの部分と入れ替えるとonとoffの時間を個別に調整できます。(自作の分はボリュームを2ヶ入れました)

蛇足2 本来この発振回路は最初の1回だけon時間が長いという特性があります。
でも最初だけ長く点灯しているのはみっともないので 最初の1回も短くなるようにしています。
それがR3です。R3を0Ωにすると長くなります。またR3を大きくすると短くなります。
もっと大きくすると発振しっぱなしになります
R3を50kΩのボリュームに変更するとこの時間を調整出来るようになります。
(自作の分はボリュームを入れました)

またハザード動作時にメーター内のインジケーターが点滅しなくなります。
左右同時にonするためにインジケーターランプに電流が流れないためです。
これを回避する方法は FマキさんのHP「Wと一緒」にあります http://w650.fc2web.com/frame.html

自分のはこんな感じで改造しました ポチッとしてね

2.の配線図


回路2の配置図です。

記憶で書いてるので回路図と完全に一致しているか自信ないです(^_^;)
作られる際は再確認してください。

実際に作っている途中の画像はカスタム編にUPしています。


お約束の一言 もし実験される場合は自己責任でお願いします。
          責任はとれまっせ〜ん。







 図をクリックするとPDFファイルが開きます

またこのリレーは12V用に設計されています。
6Vで使用する場合は
R8 1kΩ → 100Ω
LED ショート (取り去る)(R8と直列に挿入されているLEDです)
D1 ショート (取り去る)
これで動く筈ですが 未確認 (シミュレーター上では動いている)

ウインカーをLED化した場合の注意点

ウインカーをLEDした場合は 左側LEDウインカー(前後どちらでも良い)と並列に1/4W2KΩを接続してください
右側も同様です。

これはLED化したウインカーっをONしてもICの13pinの電圧が低下せず起動不良を起こす場合があるのでその対策です。

’07.11.25追加

ふとしさんの要望でLED点灯、消灯時 電球のようにユックリ点灯、消灯する回路を追加しました。


上の回路図から R6 LED 削除  他青字分は追加 または値が変更されています

回路図中の R11計算方法 = 1.5V / ウインカーに流れる電流


LED(一列分)に流れる電流=(12.5V-(LED電圧xLED直列個数))/直列に入れた抵抗値
赤4ヶ直列+300Ωの場合 (12.5V)-(2.1Vx4)/300=0.013A
(定電流ダイオード(CRD)を使用している場合はLED(一列分)に流れる=CRD電流値)

これが10列ある場合は 0.13Ax10=0.13A 更に左右ウインカー分でx2=0.26A

R11=1.5V/0.26A=5.7Ω しかし5.7Ωは存在しないため5.6Ω(5.1Ω,6.2Ωも可)

点灯時のスピード(ポワッと光り具合)はR8 消灯時のスピードはR9で決まります。
R8R9を調整して好みのスピードに決めて下さい。
注意 R9は必ずR8の2倍以上の値にして下さい(FETを確実にONさせるため)
また最初はボリュームを仮に付けて調整してから抵抗に置き換えた方が楽です。

ウインカー点滅の間隔はVR1,2で調整します。