弐〇〇弐年七月一日(月)

まったりと。とてもよく寝た。かなり。BGMはたしかBUCK-TICK『COSMOS』一辺倒だった気が。
このアルバムは以前に聴いたことがなくて、シングル曲とベスト盤収録曲を知ってる程度だったんだが、他にも一曲目「Maria」とか、引っかかってくる曲は多い。それはもしかしなくてもとても嬉しいことだったりする。

昨日のおかあさんコーラス大会を思い返して痛感したこと。
音符じゃなくて詩を歌わなきゃだめです。音符とその周辺の記号だけ大事にして、言葉をないがしろにしちゃだめです。
音符一つに一文字一音節っていう世界的に少数派な言語なんだよ、日本語は。その特性を活かさないばかりかむしろ西洋クラシック方式に則ることばかりを優先して、せっかくの金子みすずとかの綺麗な日本語を殺してしまっては意味がないよ。
べつに合唱とかクラシックの歌に限った話じゃないさ。ロックでもポップスでもヒップホップでも演歌でも、なんでも一緒さ。ただ、ラップの場合あえて日本語と英語で無理矢理韻を踏んだりすることもあるし、それはむしろ曖昧な発音の方が面白いけどな。例外なんてそのくらいさ。

フレーズの切れ目と言葉の切れ目がズレてたら、どっちもちゃんと切らなきゃだめです。
例えば「またあした」っていう歌詞があったら、「また」の後の「あした」の「a」を言い直さないと、「またーした」に聴こえてしまう。例えばそこが、楽譜の上ではスラーで繋がっていても、「あした」の「あ」をちゃんと言い直さないと分からなくなるのだ。
あと、無声音がくどいほどに有声音になってしまうのも問題。有声音になるのは単に、無声音が乗るべき音符がちゃんと音程を示しているから。それもやっぱり言葉より楽譜を優先してる証拠だぁね。だめだよ、それじゃ。汚いよ、日本語が。
前述の金子みすずが今年は大流行なんだが、そのみすずの詩で「わたしと小鳥と鈴と」ってのがあって。その一節に「たくさんなうた」という言葉が入ってる。「たくさん」の「く」は無声音だ。歌わずに喋ってみればすぐわかる。無声音だ。でも皆さん有声音なのね。音符ばっかり大事にしちゃって、日本語後回し。

結論。もったいない。綺麗な日本語で歌える人、増えないかなー。
あ、例外的に元ちとせとかネーネーズとかは日本語っぽく聴こえなくても綺麗だと認められる。方言のくせの強い地域の発音や地元の民謡等の影響が濃いことを考えれば、あれは日本語に聴こえなくても綺麗だと思えるからよし。


弐〇〇弐年七月二日(火)

歯医者。起きた。頑張った、俺(拳)。
今日削られたのは予告通り右上の親不知。すでに銀歯になっていた箇所なので、まずはその金属パーツを削って外すところから始まるわけで。きゃー。音からして痛かった(笑)。

今日はなに聴いてたっけなぁ。忘れたよ。(注:日記さぼりすぎて、これ打ってるのは五日日中)
戦利品の新しいところには手をつけず、BUCK-TICKとTRANSTIC NERVEとBUGと〜って感じだった覚えがなんとなく。

あと、出かけたついでに下記戦利品。微妙に入荷が遅れていたんだけど無事入手。でも見てない。つーか、ジャケットにね……ダイヴしてる客がいるですよ。俺のあんまり好きくない方々が。上手い人はいいんだけど下手で他力本願なヤツは傍迷惑なのは明白だし。つか、転がってるヤツがいるってことは、その下で潰れかかってる人がいるということよね? それがフィーチャーすらされているライヴ映像ってどうよ。どうなのよ。
……見る前から凹ませてくれる小野瀬“J”潤、恐るべし。
でも、中ジャケのジャンプしてるJを斜め下から撮ってる写真、右手の指がいい具合に背中の羽(しかもすげぇちっちゃい)に見えなくもなくてちょっと可愛かったので、見てもいいかなーとも思う。

そんな俺様、ここ二年ほどでJがやたら可愛く(ロリって意味ではなくあまりにもクソガキという意味で)見えてしまうびょーきが進行中。やばいかね?

<本日の戦利品>
・J『FILM THE BLOOD MUZIK 80min. RIOT』〔DVD〕


弐〇〇弐年七月三日(水)

唐突にGackt『MOON』。手を出し忘れていたわけではないがいまいち食指が動かなかったのも事実。TRANSTIC NERVEにもBUGにもBUCK-TICKにもいい具合に飽きてきたのでれっつごう。
そう言えばヘイヘイヘイでビリヤードやってた時に演奏した曲が入ってるのよね。うん。

結論。相変わらずGacktでした。
これまでの二作と違うのは、楽しく踊れる曲がないということか。いや、踊りそうだけど。しかも存分に。
あと、オープニングSEの和風っぽさが妙に謎。他のトラックにも和テイストが入ってるなら分かるんだが、SEだけが半端に和風だ。なぜだ。


弐〇〇弐年七月四日(木)

引き続きGackt。今作、ベタなラブソングが増えてますね。いや、いいけど。一聴してダンサブルと言える曲はないものの、踊れそうな曲はやはりある辺りがなんとも。アルバムの構成も王道パターン化してきたねぇ。悪くはないが、飽きが来てるよ、この手のものは。むぅ。

深夜にロクfの正式な復活を確認。よかったよかった。やっとだね。一年ぶりだね。

更に丑三つ時すら過ぎた頃、相川七瀬の公式サイトにて、七日のツアーファイナルがネット中継されることを知る。見ねば。これは見ねば。でも見られる人数に制限あるらしいんだよねーよく分からんのだけど。むぅ。大丈夫かしらららん。


弐〇〇弐年七月五日(金)

忘れた。かなり日記停滞してるからなぁ。ちなみにここを打ってるのは九日だ。わはは。
BGMは変わらずGacktだった。考えてみたら前作『Rebirth』よりは聴き応えあるなぁ。おしまい。


弐〇〇弐年七月六日(土)

起きた。九時前に起きた。ぶらぼぉ俺。なにかっちゅーたらチケ取り合戦だったんだが、無事取れちゃいましてきゃっほー。……半年先のばーすでーぷれぜんとがこれで決まったよ(爆笑)。まぁ詳細は年末になったら書けるでしょう。ええ。

ついにGacktの歌詞聞き取りに手を出す。出してみて気づく。そう言えば先月久しぶりに見たヘイヘイヘイでビリヤードやった後に「Lu:na」やってたからー……歌詞、テロップ出てんじゃねぇの!?
慌ててビデオを探して見てみて。

正解。出てました。しかも曲が三分半ないのでテレビなのにフルサイズで演奏してて。歌詞丸分かりじゃん。

夜半過ぎ、おきょうからTEL。親不知の治療法について語る(爆笑)。あと、Gacktの「Lu:na」の歌詞をネタに話したりとか。

そうなのだ。以前日記のどっかに書いた「血と涙と死と薔薇さえ書いておけばデカダン〜」ってな底の浅い間違ったヴィジュアル系バンドが多くて嘆かわしいという話。あれを引き合いに出して、死と薔薇が出てくるGacktの「Lu:na」をどう解釈しようか、と。
ただ、曲の完成度が低くない(てかGacktの曲は音が悪かったら絶対おかしい。絶対悪くならない方々も起用してるんだし)せいで、間違った底の浅いびじゅある系とは一線を画していると思うし、超デカダン路線を狙った感じでもないから、放っておいても何ら問題はないんだが(笑)。
分かり易いダーク路線の曲って感じか? 少なくともデカダンよりは単純なダーク路線に思える。デカダン狙うならこの男はもっと違う手を使うのではなかろうか。それはそれでいいことなのかもしれないね。少なくとも、底の浅さを露呈してしまうような愚行よりは遥かにいいんじゃないかと。
ただし、ここまで言っておいてナンだが、俺様は天然デカダン推進委員ではありません(爆笑)。


弐〇〇弐年七月七日(日)

前日分にプラス。無意識エリアから滲み出てくる言葉を歌詞にした結果がデカダンな人じゃないとデカダン度が低くなりがちだと思うのだ。アタマで考えてひねり出したデカダンはいずれネタ切れが来る。天然デカダン及びそれに匹敵するほどのハイレベルじゃなきゃ、少なくとも邦楽ロック業界でマニアックなファンを獲得し、離さずにいることはできんだろう。
くどいようだがそれでも俺様、天然デカダン推進委員ではございません(笑)。勉強してデカダン路線に足を踏み入れたヤツだって構わないんだよ。作為的なものであってもいいんだよ。ただ、底の浅いモノを毛嫌いしてるだけだ。

夕方からネットにへばりつき。今日は先日急に決まった相川七瀬のツアーファイナルのネット中継なのだ。だったのだ。なんか視聴できる人数に限りがある〜とかほざいてるので、中継開始直後にとっとと繋いでしまって、ウィンドウを閉じないように気をつけていたという。愛? いや、俺の愛はバックメンバーに向かっているのだよ(酷)。

というわけでまたしても番外の番外を更新できそうな感じではあるんだが、実は我が家、ご飯は皆でそろって食べるもの、という家なので、親父がいた本日、ネット中継開始から十五分後に晩飯(爆笑)。間が二十分抜けたさ(笑)。
それでも、最後まで声量が落ちなかった七瀬に感心してみたり、低音が弱いPCの音響に嘆きつつも真矢のドラムソロ(えれぇ短かったが)に狂喜してみたり、色々。いいライヴだったと思うよ。好きな曲も増えたし。いいことだ。

ネット中継以外の時間はGackt継続。アルバムの中盤から後半が好きだなぁ。「ANOTHER WORLD」でちょっとテンション崩されるけど。


弐〇〇弐年七月八日(月)

歯医者。先週削られてすげぇ痛かった右上親不知の新銀歯完成。やっぱり痛かった。ので、昼に歯医者から戻って後、少しでも歯痛を和らげようと足掻いて頭痛薬を飲んで寝てみた。起きたらちょっとはマシだった。

BGMは基本Gackt、夕方に河村隆一のPVを捕獲した後、RAG FAIRの「Sheサイド ストーリー」も捕獲しようとして失敗。悔しいのでその後はRAG FAIR全曲叩き込みMDにて。
で、ほぼ初めて『Sheサイド ストーリー』の歌詞を見て、はたと気づく。

作曲クレジットが「原一博」。どっかで見た名前だ。

面白がってJASRACで権利者名で検索してみたところ、かなり多岐にわたる曲提供をしている人で。ただのコンポーザーかとも思ったが、どうにも気になる名前が混ざっていた。
WILD STYLEである。名前しか覚えてないが、vo.とkey.の二人ユニットである。
更に面白がってYahooでWILD STYLEで検索。大当たり。原さん、key.でした。
更に更に面白がってリンクをたどることしばし。事務所らしきサイトに到着。そこのプロデューサー・コンポーザーの項に原さんのお名前発見。しかし同じページにとても見覚えのある名前も発見。

……SUNAO氏じゃないですか。

え、え、単独で事務所と契約したの? そういうことなの? ってことは彼がやっているはずのS-RAVEというバンドはどうなってるの?
と心配になってS-RAVEのオフィシャルサイトを探してみると、きちんと活動中。ということは。
……SUNAO氏、超大忙しと見た。大変だねぇ。

合間に、昨年末からずっと気になっていた楽器を捜し求めてあちこちの楽器店・楽器メーカー等のサイトを渡り歩く。昨年のGROOVE DYNASTYで沼澤尚が、昨日の七瀬ライヴで真矢が使っているのを映像で見て、昨年末の渋谷ON AIR WESTにてナマでも見た、謎のパーカッション楽器である。
高さがちょうど椅子くらいの、箱。としか見えない物体。その上にドラマーさんがちょこんと座ってしまって、素手やらスティックやらで叩くのだ。ほんとに謎だったのだ。名前も分からなきゃ、中が電子部品で埋まってんのかほんとに木製の空洞なのかすら分からない。
困りに困って最終手段。やふーおーくしょんで打楽器で写真だけざざっと見てみた。

……あったよ。あったね。
どうもカホンという楽器だったらしい。ついでにカホンで検索し直して、カホンを紹介してるサイトも発見。いやいや、半年間の疑問がようやく解消できてちょっとすっきり(笑)。

あと知りたいのは、昨日の七瀬ライヴスタート直前にかかっていたBGM。ボリューム上げてなかったから二曲くらいしか聴かなかったんだが、どっちも覚えあるんだよねー。
一方は歌詞に「Rock'n'roll radio」という言葉が入っていた。それで検索したら引っかかったのはラモーンズだった。真相や如何に。試聴できるサイト探してんだけどねー。
もう一曲はイントロがg.とb.のユニゾンですっげぇ有名なフレーズだったんだけど、あれ、なんだろう。エアロスミスとかの昔のヤツ? なんとなく系統的にそっち方面だった気がするんだが。しかも往年のアメリカ系だ、どう聴いても。あれ、なんだろう。気になる(笑)。


弐〇〇弐年七月九日(火)

ああ、ずっと日記アップしてねぇや。久々にリアルタイムで打ってます(苦笑)。日付は翌日になっとるが、まぁそのくらいはいいことにして。

本日のBGMは基本がRAG FAIR全曲叩き込みMD。他にGackt『MOON』、TRANSTIC NERVE『RECALL』、相川七瀬『The Last Quarter』などなど。要は飽きつつあるのか。少なくともGacktの周期は去りつつあるっぽいな。うん。

お出かけして下記戦利品をげっちゅーした後、帰宅後にやふーとぴっくすで突拍子もないニュースを発見して、固まる(爆笑)。
いや、だって。だってね。

Gacktとhydeの主演映画って、どうなのよどうなのさ、ねぇ!

ちなみに記事を読み終えた俺の感想はとりあえず二つ。
一つ。「ストーリー展開にあまり気を惹かれない……」
だってわりかし簡単に想像できちゃうよー。しかも主役二人の名前がケイとショウってのがわりと安直というか分かり易いというかひねりがないというか。
そしてもう一つ。「音声さんが大変そうだー……」
だって二人ともかなりぼそぼそ喋る方だし。叫べない人じゃないのはライヴ映像で分かるが、細かいことを喋らにゃならんシーンなんかは音声スタッフさんが苦労するハメになりはしないだろうか。付随して心配なのはhydeの関西弁。標準語に変更するのかしないのか、するならどこまでナチュラルに喋れるか。
ある意味すげぇミモノな作品だろう。それは間違いない。色んな意味でミモノだ。でも同時にとても心配だ。SUGIZO主演『Soundtrack』や河村隆一主演『ピカレスク』なんかと同レベルでかなり心配だ(笑)。

あと、昨日の続きでJASRACで遊ぶ。RAG FAIR繋がりで幾見雅博という人を検索してみたところ、なんかCMソングとかゲームだかアニメだかの系統でけっこう名前が出てて、その反面俺の得意分野ではほとんど名前を見ない人だった。
が、一曲だけ。「FOR FREEDOM」by MAJESTYを発見。ちょっとびっくり。しかし、アルバム未収録曲らしいので俺には分からず。ま、仕方なし。

プラス、今日お知らせ葉書が届いたので決定。来週から二ヶ月、月曜ごとににわか習い事だ。わーい、週一の習い事って久しぶりだー。ちなみに手話教室です。はい。ついでに言うとおかんと二人で仲良く受講です(笑)。

<本日の戦利品>
・FAKE?『BREATHE IN...』〔AL〕
・TRANSTIC NERVE『セルフラッシュ』〔AL〕


弐〇〇弐年七月十日(水)

起き損なう。左上の親不知の治療予定日だったんだが、起きられなかったのでキャンセルの電話を入れて、その後はまったりと。
本日はFAKE?のアルバムの発売日だが昨日が入荷日なのですでに入手済みだし。ロッキンf復活デーでもあるんだけどうちの辺りは必ず一日遅れるのでまだだし。

というわけで今日用事があったのはスペースシャワーTVと某国営放送FMと同じく某国営放送BSくらいなもので。
ちなみに前から順に、THE TRANSFORMER「水の中の小さな太陽」とdibs「fork song-」PV、FAKE?インタビュー、T.M.Revolutionドキュメント番組、という内訳。
THE TRANSFORMERはデビュー直後から全部の音源を入手しながら、PVだけは未だお目にかかったことがなかったので、真っ昼間にオンエアされたのに俺様かなり興奮(笑)。
あと、ex.ROUAGEのRIKAがやってるdibsというバンド、インタビューは見かけてたものの音を聴くのは初。結果、重さは申し分ないし曲もなかなかツボ近いところに来てたんだが、どうにもRIKAの声が。声が。人時ちゃんみたいなんだよー。(←つまりあんま好きになれないタイプ)でも音は好きだ。ベースがあんなにぶりぶりいってるのは久しぶりに聴いた気がするよ。うん。

それ以外の時間でTRANSTIC NERVE『セルフラッシュ』に手を出す。音の重さはやっぱり好みなんだよなぁ。珍しく初聴きをPCでやったのに、それでも低音がしっかりしてるのだ、このバンド。アレンジもなかなかいい線いってるし、vo.の声も嫌いではないし。
でも、そこまでなんだよなぁ。もう一つナニかが欲しいんだけど。なんだろう。

と打ってて気づく。インディーズ時代から「それなり」以上のレベルを誇る人って、そう言えば俺、あんまり得意じゃなかったような気がするよ。
むしろ、持ってる「ナニか」の存在は見えてんだけどテクニックや経験が追いついてない人たちの方が……後々まで楽しめるっつーか。うわーひでぇー。でも事実だ。そう言えば大学時代かなりの勢いでハマっていた名古屋出のびじゅあるばんどなんて大体がそうだった(笑)。
最初から完成度の高いバンドって、その先の成長があんまりないからなぁ。GITANEとかBUG辺りまでいってしまえば、年齢のせいもあって納得いくのよ。成長しなくても変化はしていくしね。
でもTRANSTIC NERVEは若いんだよ、まだ。今でも決して中堅年齢層ではないと思うよ。実際の年齢知らんけども、見た目と音の好みから考えて、たぶん。推定でまだ二十代だ。当たってるとしたらそれは、俺の感覚の中では立派に若僧だ。それで成長が遅いとか止まってるとかってのは、ちょっとつまらんなり。

実はFAKE?はまだ手をつけていないのだ。今はなにやら周期的に「キレイな音」に意識が向いてるらしいよ。そんな中、歪み全開な1stマキシのイメージが未だ強いFAKE?はちょっと食指が動かない。そんなこともあるさ。
そう言えば先月Gacktの『MOON』を買った後も、似たような状態で手が伸びなかったんだよね。俺の好みは日替わりなので。うん。


弐〇〇弐年七月十一日(木)

朝、台風の余韻の残る中バスで仕事に行くのは大変だろうと気合で起きたら、当のおかんに「無理に起きなくてもよかったのに」と驚かれた。ああそうさ、朝と言える真っ当な時間に起きたのは久しぶりだよちくしょう(苦笑)。
で、案の定、おかんを送って帰宅した後、寝た。昼まで。いつも通りだー。

昼に起きてから慌てて行きつけの書店へ。何故に慌てるかっちゅーたら、中高生は今がテストシーズン、イコール、帰宅が早い、イコール、復刊したばかりのロクfが入荷したとしても売り切れるかもしれない!
と思って慌てたんだが、まだ大丈夫だった。というわけで、昼休み真っ只中の店員さんが少ない書店で、無事に。無事に!

一年ぶりの『ロッキンf』お買い上げ(感涙)。

その後、なにを求めるわけでもないんだが、いつもお世話になってるCD屋とは店の規模も品揃えも異なる新☆堂へ足を伸ばし、なんとなく店内をうろつくこと数分。
ああ、そう言えば劇場版『バンパイアハンターD』の日本語版DVD(先に英語版が発売されている)が出てるんだよねー、と思ってアニメDVDのハ行のコーナーに足を向け、見慣れた『吸血鬼ハンターD』のタイトルを発見。ナチュラルに手に取ってみた。

…………………………はい?
待て。これ『バンパイアハンター』じゃなくて、確かに『吸血鬼ハンター』ってなってるよな。しかもジャケットイラストはお馴染みの天野。……お馴染み。お馴染み!?

慌ててパッケージを裏返して、客の少ない平日の新☆堂で危うく奇声を発するところでした。
音楽担当・小室哲哉、D役の声優:塩沢兼人(故人)な、あのとっくの昔に廃盤になっている、あの!

初代OVA ver.のDでした。いやー、びっくりびっくり。

お値段は我が目を疑う二千円(税抜)。しかもビニールに貼られたシールに「限定生産」とか書いてあるし、これは今買わなかったらやばいだろう! と拳を固め、そのまま棚から持ち去ったのは言うまでもない。
更に邦画DVDのコーナーを覗いて、やっと萬斎ver.『陰陽師』も発見。こちらもお買い上げ。

家にいる間はまったりとTRANSTIC NERVE『セルフラッシュ』。しかし、先に聴いた2ndアルバム『RECALL』よりインパクトが弱く、後から『RECALL』へ。うん。俺はこっちの方が好きだ。
しかし、昼の買い物から帰宅後、またしても寝たりして。なんなんだろう。妙に手があったかいんだよねぇ。(←コドモ体温)

<本日の戦利品>
・『陰陽師』〔DVD〕
・『吸血鬼ハンターD』〔DVD〕


弐〇〇弐年七月十二日(金)

水曜に起きられなくてキャンセルした歯医者、リターンマッチ。そしてどうやら今日で、五月に前歯の溶解に耐え切れず押しかけた歯医者で、発見された多数の虫歯、全部治療されたらしい。やれやれ、長かった。
しかし、案の定。

「じゃあ、次回は歯磨き指導しますので、歯ブラシ持ってきてください」

……来たよ(笑)。あっはっはー。

本日のBGMは色々。TRANSTIC NERVEとBUGのダブルパンチで起きておいて、最終的にはBUMP OF CHICKEN『jupiter』へ。久しぶりに戻ったなぁ。
そして未だFAKE?には手をつけず。まだ、もうちょっと英語に流れたい病が悪化しないと、聴き流しちゃうかも。


弐〇〇弐年七月十三日(土)

ナニゴトもなく。親父がちょっと鬱陶しかった程度か。単身赴任で週末しかいないからって、やたら俺とおかんにくっついて動きたがるんだよ。こっちが買い物行ってくるっていうと絶対一緒に行きたがる。淋しいのも分からんじゃないが、昨日の夜からいじりっ放しのWordの文章(注:会社の書類等ではない)をどうにかしてからにしなさいねーと言い置いて、置き去り(酷)。

で、おかんとまったり晩飯の買い物に出た先で、下記戦利品購入。hideちゃんは実はアルバムを予約済みなので、タイトル曲はそこで聴けてしまう。正直、スタンプカードのための帳尻合わせだったりする。大学時代はその帳尻合わせですら迷ってしまうほどほしい音がたくさんたくさんあったんだが、最近いい加減買い尽くしてるらしいね、俺(苦笑)。

本日のBGMはこれまたまったりとTRANSTIC NERVEとか……あとはなに聴いてたっけなぁ。忘れた。あんまりまったりしてて。
しかし、丑三つ時も過ぎた頃になって下記『冷静と情熱のあいだ』に一分間の出番が三回あったというチェリストの柏木広樹氏のサイトをふらりと覗いてみたところ、コンサートスケジュールの項に燦然と輝く「葉加瀬太郎」と俺の地元の地名!
慌ててピアニストの榊原大氏のサイトも覗いてみると、いきなり別窓で八月にアルバム発売! なんていう広告が出てびっくりしちゃったりしつつ、やはりスケジュールの項に同じ文字。
こりゃもう行くしかないでしょ。柏木さんと榊原さんと葉加瀬さんが揃っちゃったら頑張ってチケ取るしかないでしょ。わーい。
と思いながらGackt『MOON』でおやすみなさい。

<本日の戦利品>
・hide『In Motion』〔MCDS〕
・『冷静と情熱のあいだ』〔DVD〕


弐〇〇弐年七月十四日(日)

親父はソフトボール大会だとかで(いい歳して大丈夫か)早朝すでにいなかった。おかんと二人、久々に電車移動にて県庁所在地へ(二人とも免許げっと以来車で出てたからね)。なんかね、電車な気分だったんだよ。

で、目的は美術展一つだったんだがまぁ他にもいくつか。最後の最後で雨に当たられた頃には不思議と二人ともかなりぐってりしてたので、遠慮なくタクシーなんぞで駅へ乗りつけ、それ以上なにをすることもなく帰宅。そして晩飯後も二人でぐってり。いやー、なんか知らんけど疲れたんだよねー。
BGMは終日だいたいTRANSTIC NERVE『RECALL』。余力があったら地元にはない大型チェーンCD店か某インディーズ専門店でマキシなんかも仕入れて来ようかと思ったんだが、余力がカケラほどもなかったので断念。


弐〇〇弐年七月十五日(月)

昼前に起きて、昼からチャットで遊ぶ。平日真っ昼間に電脳空間でーとしてくれるヒト、ありがとう。楽しくてしょうがないんだ、毎回毎回。

そして宵の口に約十年ぶりになる習い事へごう。手話教室です。しかもおかんとダブル受講です。ひっさしぶりに大真面目にノート取ったりしちゃったよ。
しかし、受講者が全員女なのはなんなんだ。社会人な男は時間的に難しいかもしれんが、それは昨今女でも一緒だし。べつに学生でもいいんだけどな。なんで女だらけなんだろう。
市内の手話サークルのおばちゃんが教えてくれるそうなんだが、他に恐らく今日限定と思われる講師としてじーちゃんが一人来てた。そのじーちゃん、聴覚障害者である。でも手話が丁寧でゆっくりなので、特に感情や感覚を表す手話は、知らないんだけど見てればなんとなく分かるものがたくさんあった。淋しい・困る・悩む・嬉しい、とかそこら辺。まぁ、二本の腕と十本の指でできることなんてそう多くないから、分かり易くないと伝わりにくいだろうしね。
プラス、手話サークルのおばちゃんが言ってたんだが、手話を習おう覚えようという人っつーのは、ボランティア精神に満ち溢れた(悪く言うとちょっと思い上がった世話好きな)人が多いんですか? おばちゃんが「皆さんそう思ってらっしゃると思うんだけど」と言ってたのが引っかかったんだが。
ちなみに俺とおかんは違います。おかんの勤め先のお宅にいる先天性難聴の看板お嬢ちゃんが、聾学校で次々と手話を習ってくるので(また覚えが早いんだ、お嬢ちゃん。頭いいんだよ)、お嬢ちゃんの言いたいことを少しでも分かるため、あーんど、こっちの言うことも分かってもらうために手話の基礎を習おうという魂胆。要するにお嬢ちゃんとお話するのが目的。べつにボランティアしたいわけでもそういう職につきたいわけでも冷やかしでもないんだよ。世の中、そんな人もいるんです。

夕方、頼まれたPVを録画しておいたんだが、頼まれたMUSEよりその後にオンエアされていたPAPA ROACHやHOOBASTANKの方が気になった。特にPAPA ROACH。なんかLINKIN PARKみたいなノリで聴ける。しかもPVがGuniw Tools好きの俺のツボと微妙にかぶる。
補足しておくが、俺にとっていまだ、ぐにうを超える手作り屋さんはいないのである。他にも素晴らしい出来のPVとか変なのとか面白いのとか山のようにあるが、PV作り屋さんランキング(超俺様仕様)ではふるふるの上に誰もいないのである。そういうことだ。ちなみに右斜め三十五度くらいに牙様がいる。

……なんか偉そうだ、俺(笑)。

あ、BGMは変わり映えなくGackt『MOON』とかそこら辺。いい加減飽きてきてんのにFAKE?に手が伸びないのはなぜなんだ。


弐〇〇弐年七月十六日(火)

むぅ。また日記さぼってるわ。変動のない日常じゃ仕方ないかもしれんがこれやらんと日付と曜日の感覚が両方なくなるからなぁ。また頑張って癖つけるか?

本日はひとりでおるすばんデーなり。おかんがコーラスの練習でいなかったのさ。まったり起きたつもりが、実際はまだ昼と呼ぶにはちと早いけど朝と言うにはちと遅いくらいの時間で。そこからしてすでになにかおかしかったのか?
朝飯を食い、まったりネットをさまよって昼飯を食い、その合間にまぁよく寝ること寝ること。結局夕方、いよいよ晩飯を仕入れに出かけにゃならんようになるまでぱじゃまだったさ。頭重かったんだよねー。なんだろう。風邪じゃないんだけど(何故か断言)。

BGMは変わらずあれやこれやを聴き流す程度。まったり。超まったり。


弐〇〇弐年七月十七日(水)

朝、起きる。久しぶりにCDトレイの中身を全部BUCK-TICKにしたりして、どうにか起きる。ちなみに『COSMOS』『ONE LIFE, ONE DEATH』『極東 I LOVE YOU』の三枚。濃いねー、並べると。
そして歯医者。歯磨き指導で口の中全部真っ赤にされた。正確には人体にあり得ないレベルのくど過ぎるしょっきんぐぴんく。しかも微妙に味あるしな。で、ようやっとそれを落とした後で、とどめに「もう一本虫歯あるよー」と言われる。今日で終わると思った俺が甘かった(撃沈)。

夕刻、お出かけして下記戦利品。福耳はもう単純に杏子姐さん目当て。河村さんはなにやら今作、やたらRYUICHIくさいというもっぱらの噂を信じて久々に手を伸ばしてみた。甘ったるい歌い方だらけの昨今、新作や如何に。PAPA ROACHは先日捕獲したPVに惚れて。

そして帰宅後、福耳に手を出す。音のバランスにまったく狂いがなくて、曲と歌詞とアレンジと参加者の音がきれいに混ざってるのは聴いてて気持ちよろしいよ。うん。更にカップリング「パンを焼く」で爆笑。なんか曲の後半でドリフの早口言葉やってんですけどー! しかも山アまさよし、上手いし。ヒトには変なところに妙な才能があるんだねー。

<本日の戦利品>
・河村隆一『人間失格』〔MAL〕
・PAPA ROACH『Lovehatetragedy』〔AL〕
・福耳『10 Years After』〔MCDS〕


弐〇〇弐年七月十八日(木)

そして今日はPAPA ROACH。その前にいい加減福耳エンドレスだったんだが、さすがに飽きて(つーか「パンを焼く」に耐え切れなくて/笑)PAPA ROACHへ。
相変わらずFAKE?には手が伸びない。たぶんねぇ、アタマで気にしてるうちは忘れないけど、気持ちが向かないと聴く気にもならんっちゅーことかと。そう言えば中古で買った宇都宮隆も聴いてないね、俺。

で、PAPA ROACH。うむ。音は好みだ。すげぇ好みだ。
最近気づいたんだが俺様、ドラムの音は抜けの良さを保ちながらもチューニングは重めに保たれてるものが好きらしい。ZilchのジョーイとかJの後ろで叩いてるスコット辺りをきっかけに、海外のドラマーの重めで抜けのいい音が好きになったっぽいよ。PAPA ROACHもその意味ではとても好みだ。
んでもって曲全体なんだけど。……うーむ。PVを見た「SHE LOVES ME NOT」を超えるのがいまいちないかなぁ。しかし、だからと言って「SHE〜」がとてつもなく際立っているわけでもなく。平均値よりちょっと上って感じのポジションで、他も平均値近辺でまとまってる感じかと。
ノリとしては間違いなくLINKIN PARKとかに近い。ので、聴くのに苦痛はない。むしろ面白い。でもちょっと流せてしまう。

……しまった。今の俺もしかして、英語離れシーズンだったか? そうだったら流せちゃっても当たり前なんだが。どうだろう。むぅ。でも好きだ(笑)。


弐〇〇弐年七月十九日(金)

なんとなくPAPA ROACH重回転中。一曲目の「実はあんまり使われないだろこれ」っていうイントロのコード進行が好きだ。うん。あんまり多くないと思う。サビで使うなら決して珍しくはないんだけど、それをそのままイントロに持ってくるケースはね。ちょっと面白かった。他にも数曲、引っかかり方が強くなってきてるものが。いい感じだ。

夜、四月に録画したはいいが最近は行方不明扱いになっていたビデオを発掘。BSで放送された野外フェスにて久方ぶりにTHE CULTを見て惚れ直す。いや、正直、vo.イアンの声がたまに不安定だったりもするんだ。でもかっこいんだよちくしょう。CD欲しいな。
で、レディング・フェスティバル2001というタイトルだったらしいその野外フェス、他にマリリン・マンソンも出てたのは覚えてたが、見直してみてびっくり。

そう言えば映像あったわ、PAPA ROACH。あらま。
しかも四月にこのライヴ映像見た時は、あんまり俺のツボど真ん中って感じじゃないなーと思ったのに。思ったのに!
この場合、恐るべしCD音源とPV、と思っておくべき? そうでもないか。ライヴ映像には「SHE LOVES ME NOT」なかったしな。

あとはGackt辺りをまったり流しつつ、至極まったりと。
そう言えば紅い髪のお兄さんがまだ来ません。困ったな。明日明後日お出かけなんだけどな……。
あ…………………………先月ちょうど二十日に来たって日記に書いてるよ。ぎゃー……


弐〇〇弐年七月二十日(土)

起きた。この後のシーズン、ラジオ体操に余裕で間に合う時間に起きたよ。頑張った、俺(拳)。しかし、紅い髪のお兄さんは未だ到来せず。一抹の不安を抱えつつ、旅に出る。
朝起きBGMはなんだったかな。BUG辺りだったような気が。いい具合に歪み系の爆音に流れたい周期が来ているもよう。このままいけばやっとFAKE?に手を出せるかな、と思いつつ、MDは制作せずに旅立ち。

東京(正確には上野)着後、まずはトイレを探してこもってみること数分。来てたよ。参ったね。せせこましい空間でどうにか対紅い髪のお兄さん用戦闘体制を取る。
その後、まずは美術展を二つ(韓国の名宝ってのとアフガニスタン悠久の歴史展)見てから本日のメインイベントへ。青山恵子さんというメゾソプラノ歌手のソロコンサートでござった。
この方の歌は俺様、ほんの一曲か二曲くらいしか聴いたことがなかったはずなのだ。うちにCD(おかん所蔵)はあるはずだが、それを聴いてる分にはそんなにピンとこない方だったはずなのだ。
だがしかし。

日本語、めっっっっっちゃくちゃ綺麗。

クラシック声楽の発声法をきちんと踏襲しながらも、日本語が日本語。ちゃんと日本語。ヨーロッパ系言語訛りの日本語じゃなくて、普通に日本語。歌詞を知らない曲でもちゃんと一字一句がわかる。すげぇ。
第一部はピアノ伴奏で日本歌曲の演奏だったんだが、第二部が今日のメイン。『安達ヶ原の鬼女』というモノ・オペラ(一人芝居)の上演で、伴奏は琴と尺八と三味線と胡弓、舞台には黒子さんなんかもいちゃったりなんかして、なかなか楽しかった。
ストーリーは暗くて救いのないものだった上に、妊娠してる女の腹かっさばいて胎児の肝を薬にしようというグロいシーンがあったりなんかしちゃうんだが、まぁそれはいいんだ。お話だし。
ただ、俺の隣に座ってたのがどうも妊婦さんらしくて。服装がいかにもなマタニティドレスなんだよね。腹出るとこまでいってないけど。その方、及びお腹にいそうなちびへの精神的影響がちょっと気になったりもした。

夜、まったりとホテルに入ってテレビ見てたら、今日見てきたばかりのアフガニスタンの展覧会合わせの番組が放送中。展示品のほとんどが実は、アフガニスタンで盗掘され売り飛ばされて日本に流れてきたもので、それを集めて本国へ返す前に展示してるという経緯だったらしい。ちょっとびっくり。でも返したところでまた盗まれたり壊されたりしたらそれはそれで切ない。柄にもなく世界平和なんぞ願ってみつつ、歩き疲れてたのでまったりと寝る。
ちなみに毎度恒例外泊時のBGMは、MDウォークマンを充電しつつボリュームを最大にした状態で、今回はGackt『MOON』を。BUGだとちょっと寝づらいかなーと思って。


弐〇〇弐年七月二十一日(日)

朝、起きる。またしても頑張った、俺。ホテルで朝食をかっくらい、チェックアウトして上野駅へGO。
まずは昨日上野公園内外を歩き回ってて見つけたものの、休館日であえなくハジかれた国際子ども図書館へ。『不思議の国の仲間たち』という展示の最中だというので、元からファンタジー好きの俺が心惹かれぬはずもなく、おかんを引っ張る勢いでれっつごう。
東洋西洋を問わずけっこうな数の児童書が並ぶ一階をまず覗いて、昔何度も読み返した絵本やアニメ化映画化された作品の原作なんかを発見しては喜ぶ俺様。はっきり言って図体デカいだけのガキ。やーでもねー蔵書数がまだまだ少ないからすぐに眺め終わってしまうんだが、あれ、蔵書が増えたらすごいよ。絶対入り浸るね、俺。
休日で閉鎖されてる資料室しかない二階を素通りして、三階の展示室へ。ここでお目当ての展覧会を見る。
展示室の構造上、どこから見ていけばいいのか分かりづらくてちと迷いもしたが、地域を問わず世界中にあふれる昔話や物語の特徴を解説しつつ、貴重なはずの古い古い絵本なんかが一緒に展示されていて、子供でもなんとなくわかるんじゃなかろうかと思えた。
今度から、上野で時間潰しっちゅーたらここだねーとおかんと話しながら上野駅へ戻り、東京駅へ移動して黄金週間以来の兄貴殿と待ち合わせ。

三人でメシ食った後、俺様的今回のメインイベント、劇団四季『ライオンキング』を見に浜松町へ。前回見たのって去年だと思ってたら、半年前、一月だったのねーと気づいたのはこれを打っている火曜日。わはは。
で、兄貴殿用にパンフを買ってみると、キャスティングにちらりほらりと違いが見える。中には、去年研究所に入所して、今回の『ライオンキング』が初舞台、なんていう人もいるし、子役の子たちも幾人か顔ぶれが変わっている。
で、舞台を見終わって思ったこと。

四季の舞台は春から夏に見ちゃいけない(笑)。

推定でしかないが、キャスティング変えが恐らく冬の終わりとか春先くらいにあるんじゃなかろうか。で、夏前まで稽古して、初夏から新キャスティングで舞台って感じ? いや、でも『ライオンキング』は通年で上演してるしな。でも新人が入るのはたぶん早くても黄金週間とかくらいじゃないかと。なんかそんな気がするのね。
なぜなら、今回見た役者さんご一同、カタイのよ演技が。まだバランス取れてない、いっぱいいっぱいになっちゃってる人が少なくない感じの。今まで出てた人でも、それまでとは別の役に抜擢されてまた一から役作り〜なんて人もいそうだし。
このままのキャスティングでいくなら、晩秋くらいには落ち着いてくるんじゃないかなー。うん。そんな気が。
なのでその意味ではちょいともったいなかったが、それにしたって楽しいのだこのミュージカルは。かなり楽しいのだ。
プラスして俺様、ガラにもなく泣いてしまう光景があったりして。しかも二度も。うわー。
実は、舞台の最初と最後に出てくる曲がダメなのだ。どうにもダメなのだ。果ては前回見た時に買ってきたCDで聴いててさえ泣きそうになるから困ったもので。なぜだか知らんがあれだけは泣ける。くそー、ちょっと悔しいな。むぅ。

なんてことを思いつつ、兄貴殿と別れて帰路につく。
帰りの新幹線車内では通路を挟んで反対側にいた親子連れのうち、最もやかましい上に子供を何度も「馬鹿」呼ばわりする母親に辟易してみたりとかまぁ色々。寝てたからいいけど。子供がうるさいのはしょうがないとしても親まで一緒にやかましい(しかも子供を「うるさい」と叱るその声がやかましいという状態。悪循環)のは嫌なのさー。

帰宅後、MD作らなかったせいで聴けなかったPAPA ROACH重回転。そしてぱったり眠る。


弐〇〇弐年七月二十二日(月)

眠った。かなりよく寝た。とってもくってりと日がな一日BUG三昧。あとPAPA ROACH。いい具合に歪みサウンド周期がきているようで、このままこの二枚に飽きればFAKE?いけるかなーって感じの。
そしてなんとも困ったことに、紅い髪のお兄さんがここへきて何故か猛威を振るってたりして。環境の変化が如実に出る身体なんだね、俺。面倒な……。

そして、面倒がりながらもサボる気はまったくなく、頑張って二度目の手話教室へGO。今日もいろんなものを教わったんだが、思い違いをしている人やら何度言われてもわからない人やら表情があまりないせいでいまいち機械的に見えてしまう人やら、色々いて面白かったりする。
手話って敬語がないんだそうで、敬意を表そうと思ったら丁寧に心をこめてやるしかないんだと言われた。難しいのね、手話の世界。


弐〇〇弐年七月二十三日(火)

歯医者デー。最奥の中では唯一無事だった左下奥歯を削られる。途中、「ベロ出さないでねー」と幾度か怒られたが、唾液が口内にたまってしまうと必然的に喉動かんか、普通? 生理現象的なものだと思うんだけどなー。おかげで時間がかかってしまった模様。削るヤツにベロが二度ほど触ってしまったような気もするけどまぁよし。

BGMは今日もPAPA ROACHとBUG。好きだー(叫)。


弐〇〇弐年七月二十四日(水)

実は今月分の軍資金がまだ親から支給されていなかったりする。ので、昨日入荷日だったのはわかってるんだが、hideちゃんのマキシとCRAZEとDope HEADzのアルバムを買いに行けなかったりしてる。
しかも相変わらずPAPA ROACHとBUGにどっぷり浸かっているので、とりあえずあんまり気が向いてなかったりもする。
更に、これまた手をつけてない河村隆一『人間失格』も大変気になってはいるんだが、歪みサウンド周期なのをいいことに放置してたりするし。

なんかまったりと歪みサウンドに浸かってたなぁ、今日。


弐〇〇弐年七月二十五日(木)

昼に起きて、昼からFAKE?にかかる。やっと。発売から半月経って、ようやく。
一曲目は1stマキシなので聴き流して〜と思ったら二曲目のイントロでいきなり脅かされる。そして耳が持っていかれる(笑)。他にも四曲目の意味、九曲目の短さ、十曲目のイントロのリズム、十二曲目の雰囲気などなどが気になって仕方なかったりして。きゃー。

というわけで本日はFAKE?デー。かけ始めてからずーっと『BREATH IN...』一色。

細かく検証するのはまた後日(後から好きになる曲が増える場合が多いのだよ、俺)としても、とりあえず良いも悪いも関係なしに耳持ってかれたポイントを幾つか。
ええとまずねー、ドラム。これはもうドラマーのせいじゃなくて録り方とミックスの問題じゃなかろうかと思うんだが、もうちっとこう……広がりのあるっつーか遠くまで届くような音にしてもよかったんじゃないかと。ベースがすんごいぶりぶりいってるので、ちとドラムの低音が消され気味でもったいないなぁと思った。ちなみにこれは、俺のコンポのせいという可能性もあるが、俺のコンポは家の中で一番低音がよく鳴ってくれるモノなので、これでアウトとなると他のプレイヤーではもっとアウトなのである。困った。
EBYちゃんにせよ湊さんにせよ向山さんにせよ(ノグチさんという方だけ経歴知らんが)、凄いものを持ってる方々には違いないので、それが一様に歪みまくりのベースの後ろにいるのはどうかと。存在感あるならそれはそれで前に出しても面白いと思うんだが。

それからええと、INORANのギター。アコギを聴いててふと思った。
この男、こんなにちゃりちゃりした音出すんだっけか? ちゃりちゃりっつーかすごい金属っぽい。軽いというのとはまた違うんだが。(俺の「軽い」はどっちかっつーと「薄い」に近い)
で、考えてみて判明。そうなんだよ。丸みや深みのある柔らかい音じゃなくて、むしろ硬質な印象の方が強いギターを弾くんだった。うん。そうだった。
クレジットによればギターはすべてINORAN。ということは、ギターが二本入ってるフレーズでも、両方INORAN。それはどうなんだろう。良いのか悪いのかちょっと迷う。

全体の印象としては、INORANテイストもしっかり入りつつOBLIVION DUSTっぽさももちろん入りつつ、でもそのどっちでもないものになってると思う。実力派の新人さんの音だと思う。
が、どっちでもないだけで、まだ方向性が定まりきってないっつーか。とりあえずやりたいことやってみたけど、どう? って感じの。プレイヤー側も様子見、リスナー側も様子見。腹の探り合いするためのアイテムにすぎない感じがする。まだ必殺技とか裏技とか禁じ手とか奥の手とか奥義とか、一個も出してないだろー? と思えてならない。
そんなわけで、次が楽しみでもあり怖くもあり。参ったね、どうも。


弐〇〇弐年七月二十六日(金)

出かけなかった。出かけてCRAZEとhideちゃんとDope HEADzを仕入れてくるつもりだったんだが、明日まで待てばポイント二倍、ということに気づいただけで見事に順延。俺様、そういうところはけっこう細かいらしい。

BGMは相変わらずFAKE?。
昨日のドラムの話にちょっと付け加えると、ほんとに録音の仕方の問題で、狭い閉鎖空間で録音した感じがすごくリアルに分かってしまうんだよ。ギターやベースと違って、ドラムは基本的にはナマ音楽器。エフェクトかます関係上、必然的に電子音に変換される弦楽器とは違って、ナマの音をマイクで拾って電子音化するタイプの楽器なわけで。
ということは、反響具合なんかもマイクで拾ってしまう。イコール、狭い空間で録音したら、その狭さまで録音されるっちゅうわけだ。たぶん。
それを、もちっと広いとこで録ってほしかったなーというのが俺の感想。あまりに狭苦しくてさ、音が。仮にINORANのギターが空間系エフェクター使用の場合、すんげぇアンバランス。そういう意味でもったいないなーと。

で、明日はお出かけ。仕入れして、珍しくおかんのみならず親父も同伴でじーちゃんちだ。


弐〇〇弐年七月二十七日(土)

移動。まずは一応朝と言える時間に起き、荷造りをして出発。駅前でお土産を仕入れる親を尻目に俺は下記戦利品をげっちゅー。しかし車内にも俺のリュックにもCDプレイヤーがないため、聴けるのは明日帰宅してからになるが。ちょい切ない。まぁ仕方ない。

買い物の後、高速をひた走ってじーちゃんちへ。BGMは親父が文句を言わないギリギリのラインにいるらしいRAG FAIR全曲叩き込みMD。途中、おかんと運転を代わった辺りで親父から飽きたと注文がつき、葉加瀬太郎にチェンジ。

じーちゃんちへ行く前にまず、おかんの叔母の家へ行って、長年兄貴殿の部屋の押入れに眠っていた天体望遠鏡(子供向けのそう高くないヤツ)を置き去りにしてくる。俺の又従兄弟に当たる子供らが、上は中学、下は小二なので、まぁちょうど遊べるお年頃じゃないかなーという勝手な判断により。しかし、実はその場で喜んでくれたのはその子供たちのお母さんだった(笑)。

その後、遅い昼飯を食ってからじーちゃんちへ。親父は半ばじーちゃんちの庭師と化してるので、着いた早々作業着に着替えて庭仕事。俺にも働けとうるさいので、俺はおかんと手伝うフリで適当に遊ぶ。

途中、晩飯の買い物に出るというおかんにくっついて家を出たら、門柱の脇にあった松の木(つい先日、枝が電線に接触するというので伐採された)の傍を通ったら、切り株の辺りにいたらしい蝉が突然飛び立った。

……そのまま、見事に俺のデコに激突(爆苦笑)。

思えばこの時すでに、この週末の運命が始まっていたのかもしれない。と思ったのは後の話。

<本日の戦利品>
・CRAZE『すばらしき明日へ』〔MCDS〕
・hide『SINGLES-Junk Story』〔AL〕


弐〇〇弐年七月二十八日(日)

朝、ラジオ体操に間に合うくらいと思われる時間に突然ふっと意識が浮上。勢いに乗って目を開けるとそこには。

上はTシャツ、下はブリーフいっちょの親父(隣の部屋で寝ていたはず)の姿が。

いや、毎日このスタイルで寝るんだ、この人。もう長年パジャマと縁のない人なんだ。知ってるからいいんだけど。寝起きにいきなり足元からブリーフを見上げてしまったのはちょっとショックだった……ガキ時分から見慣れてしまったスタイルだけどさぁ、このアングルは滅多にないんだよ(泣笑)。俺と一緒に寝てたおかんまで起きてしまうほど笑ったのは言うまでもない。
ちなみに親父が早朝から女どもの部屋に進出してきた理由は、東向きの部屋なので朝日が室内を直撃するのを避けるためカーテンを引こうと気を利かせてくれたからだった。でもやっぱりショックだった(爆笑)。

そんなショッキングな事件で幕を開けたこの日、昼飯の仕度を手伝っている時に、じーちゃん宅の築年数を考えればなんの不思議もないモノに出くわす。

そいつの名は、ごっきー。

しかし、出くわした場所が問題だった。なんせ、食器棚の引出しの中だ(爆笑)。しかも、ぱっと見ただけで三匹。
ごきぶり如き、見たことがないわけではもちろんないが、三匹一挙ってのはさすがに人生初体験。割り箸を探しててごっきーに出会ってしまったのはちょっと切なかった。

更に、昨夜使った布団を仕舞うべくとたぱたしてた際、親父の布団をめくってまたもや野生生物に遭遇。

今度はコウモリ。

……いやはや。野性味あふれる週末だったよ、ほんとに(苦笑)。
帰路のBGMは、親父が眠り込むのを見計らってINORAN『Fragment』。久しぶりに。後半はもうひと踏ん張りするためにRAG FAIR。親父同伴だとハードロックが聴けないのが切ないところ。
帰宅後、今日の朝日新聞朝刊一面の写真にビビる。かなりビビる。大陸初のビジュアル系バンドの写真がどん、と。日中国交回復三十周年だかの特集記事に、そんなモノが。しかも、こう言ったら身も蓋もないが、日本ではもういい加減見飽きてしまった感のあるルックスなのよ、それが。いやいや参ったね。参りっ放しの一日。

そして、ひたすらCRAZE『すばらしき明日へ』をリピート。感想はまた明日辺りに。二曲だけでは物足りないので、またしてもMDを作り損ねたPAPA ROACHとかいきつつ。


弐〇〇弐年七月二十九日(月)

歯医者のため、頑張って起きる。今度こそラスト一本かと思われる左下奥歯の詰め物ができたはずなので、それを入れてもらいに。
しかし、入らない。ちゃんと型を取って作ってもらったはずのそのパーツが、どうにも納まりが悪いのだ。いつもだと助手のお姉さんたちがセメントつけないまま一度パーツを入れてハマり具合を見て、あとは先生がセメントつけて本格的に入れてくれるんだが、助手さんが三回ほどトライしてもパーツが俺の歯に入らない。
仕方がないので試しにもう一度、先生が仮に入れてみてくれたものの、やはりハマりが悪い。結局、型を取り直してパーツ作り直しと相成った。これが入れば銀歯は十本目、乳歯の頃も複数本あったはずなので、トータルで二十本近く銀歯作ってるはずなんだが、これは初。しかも、万全を期すためだかなんだか、先生自ら型取ってくれたし。それも初。うわー。

BGMはPAPA ROACH中心。CRAZEも聴きつつ。
CRAZEは今日になってPVもスペースシャワーで捕獲。本人の姿というのは大事なものなのね。
CDではいまいち、一郎氏のギターが昔ほどがつがつしてなくてインパクト薄く思えてしまってたんだ。「NAKED BLUE」のアタマのカッティング一発で一郎氏だと分かった頃とは違ってきてるよね。どちらかと言えばBODY〜CRAZE初期くらいが俺のツボなので、今回のマキシはツボからズレてると言えばズレてるんだが。
PVで、インパクト薄めだったギターのフレーズを一郎氏が弾いてるのを見たらもう、それだけでよかった。恐るべし、本人。
加えて、週末出かける前にLINKIN PARKのリミックスアルバムか? それのPVも一曲見てたんだが、これがまた。スキンヘッドにされたメンバーの頭部のみが宙に浮いて、コードが繋がれた光景が幾度も出てくるんだわ。それ以前に思いっきり『スターウォーズ エピソード2』だろっていう構成なのがまず笑えるんだが。
で、そのメンバーの頭部。どう見てもどう見ても!

D'ERLANGERのPV集なんだってば(爆笑)。

そんなこんなで突然、瀧川"CIPHER"一郎熱が急上昇。いやいや、アルバムが楽しみだ。どうせならツアーも行きたい。

そして宵の口に出かけて下記戦利品を仕入れてから、月曜恒例手話教室。実は名簿に記された俺とおかんの名字が違っていたことが発覚した。まぁびっくり。つーか二人もいてなんで気づかないんだ、俺ら(笑)。今日も今日とて手が思うように動いてくれず、困ることしきり。いや、ほんとねぇ、動かないんだよ。大変大変。

<本日の戦利品>
・Dope HEADz『PLANET OF THE Dope』〔AL〕


弐〇〇弐年七月三十日(火)

出かけなかった。超まったり。BGMは相変わらずPAPA ROACH。抜けられないというより抜けるも面倒だし他に移るも面倒といった感じ。ほんとにまったりしてんなー。

で、ひたすら眠りつつ合間にネットをさまよって、そのまた合間にPVの一郎氏に吠える。いや、だってかっこいいんだよちくしょう。
あとねー、PVもべつになにをしてるわけでもない、ただどっかのビルの屋上で演奏してるだけの映像なんだけど、全員姿勢が前のめりなのよ、CRAZE。これでもかというほど前のめり。それはもしかしなくてもただのクセなんだろうけど、奴らの生き方そのものっていう深読みができないわけじゃない(…クサいこと言ってんのは分かってるよ)。それも含めてかっこいいなーと思うのね。
唯一、祐の帽子はどうかと思うが。いいじゃん、顔見せたって。つか、祐の「顔」=「帽子+髭」っていうイメージが定着しつつあるんだけど(爆笑)。


弐〇〇弐年七月三十一日(水)

FAKE?『BREATH IN...』からBUG『BUGMANIA』へ流れて最後はCRAZE『すばらしき明日へ』。

夜半過ぎ、本日付でBUGからg.室姫深が脱退したことを知る。ちょっとショックだ。ちょっとだけ。



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