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お気楽 Perl/Tk プログラミング入門

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はじめに

Perl は 1987 年に Larry Wall 氏が awk, C言語, csh の良いところを引き継いで作成したスクリプト言語です。その後、Perl はバージョンアップするたびにさまざまな機能を取り込み、汎用のプログラミング言語に成長しました。1990 年代の後半には CGI (Common Gateway Interface) 用のプログラミング言語としてブレークし、スクリプト言語の地位を確立しました。最近では、Python や Ruby など新しいスクリプト言語が普及しているので、Perl はちょっと古くさくなってきましたが、今でも現役のプログラミング言語です。

Perl はいろいろな分野で使われていますが、GUI (Graphical User Interface) アプリケーションの作成もそのひとつです。GUI アプリケーションの作成は、CUI (Character User Interface) で動作するプログラムを作るよりも相当の労力を必要とします。さらに、GUI はユーザーの使い勝手に直結しているため、プログラムの改良を頻繁に行うことがあります。このため、GUI の開発は簡単にプログラムの修正と実行が行えるスクリプト言語が適しているといわれています。

GUI 用のスクリプト言語で有名なのが Tcl/Tk です。Tcl は Tool Command Language の略で、もともとはアプリケーションに組み込むためのコマンド言語として設計されたのですが、GUI の部品を集めた Tk (Tool Kit) と組み合わせることで、Tcl/Tk だけで GUI アプリケーションを簡単に作ることができるようになりました。特に Tk の人気はとても高く、自分の好みの言語に Tk を移植する試みが行われました。Perl/Tk もそのひとつです。他には、Python/Tkinter や Ruby/Tk などが有名です。

実をいうと、Perl には Tk を利用するためのモジュールが 3 つあります。

  1. Tk
  2. Tcl::Tk
  3. Tkx

一般に、1 を Perl/Tk と呼びます。Tk モジュールをロードすれば Tk を使用することができます。別途 Tcl/Tk をインストールする必要はありません。2 と 3 は Perl から Tcl インタプリタを操作して Tk を利用する方法です。2 と 3 は基本的に Tcl/Tk をインストールする必要がありますが、ActivePerl のモジュール Tkx は Tcl/Tk を tkkit モジュールとして同梱しているので、そのまま使用することができます。

ところで、Tk は ver 8.5 からテーマ付きウィジェット Ttk が導入されましたが、1 の Tk モジュールは最新の Tk に対応していないので、Ttk を使用することはできません。Tk の最新の機能を使いたい場合は 2 か 3 の方法になりますが、ActivePerl を使うのであれば 3 のほうが簡単なように思います。

本ページ「お気楽 Perl/Tk プログラミング入門」では 1 の Tk モジュールを使うことにします。拙作のページ Tcl/Tk お気楽 GUI プログラミング入門 と同じように、簡単なプログラムを作りながら Perl/Tk の基本的な使い方を説明していきます。たいしたことはできませんが、よろしければお付き合いくださいませ。

●インストール

Windows で Perl がインストールされていない場合、最初に Perl をインストールしてください。ActivePerl が簡単で便利だと思います。

Tk モジュールのインストールは、ActivePerl に同梱されている PPM (Perl Package Manager) を使うと簡単です。最近の PPM は GUI になりました。ppm を実行すると GUI 版が起動します。CUI 版も用意されていて、コマンド名が ppm-shell になります。CUI 版であれば、ppm-shell を起動してコマンド install Tk と入力するだけです。終了するときは exit と入力してください。

Unix 系 OS の場合、Perl はあらかじめインストールされていると思います。Debian 系 OS の場合、次のコマンドで Tk モジュールをインストールすることができます。

sudo apt install perl-tk

初版 2001 年 1 月 7 日
改訂 2019 年 3 月 3 日

参考文献・URL

  1. Larry Wall, Tom Christiansen, Randal L. Schwartz, 『プログラミングPerl改訂版』, オライリー・ジャパン, 1997
  2. Sriram Srinivasan, 『実用Perlプログラミング』, オライリー・ジャパン, 1998
  3. Stepben Lidie, 『Perl/Tk ディスクトップリファレンス』, オライリー・ジャパン, 1999
  4. John K. Ousterhout, 『Tcl & Tk ツールキット』, ソフトバンク, 1995
  5. Tk - a graphical user interface toolkit for Perl, (ActivePerl Help)

『お気楽 Perl/Tk プログラミング入門』の著作権は筆者「広井誠 (Makoto Hiroi)」が保持します。無断使用や無断転載は禁止いたします。『お気楽 Perl/Tk プログラミング入門』で作成したプログラムはフリーソフトウェアとします。ご自由にお使いください。プログラムの改造や配布もご自由にどうぞ。その際は、出典を明記してくださるようお願いいたします。

ただし、これらのプログラムは無保証であり、使用したことにより生じた損害について、作者「広井誠 (Makoto Hiroi)」は一切の責任を負いません。また、これらのプログラムを販売することで利益を得るといった商行為は禁止いたします。

Copyright (C) 2001-2019 Makoto Hiroi

Perl/Tk を使った GUI プログラミング

『Perl/Tk を使った GUI プログラミング』は、特集『GUI の組み込み機器への実装 & 活用法』 Interface 2002 年 4 月号 (CQ出版社) の第 5 章に掲載された拙作のドキュメントです。Perl/Tk の基本的な機能とプログラミングの方法について説明します。なお、ホームページへの転載にあたって、内容の再考証は行っておりません。ご了承下さいませ。

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< Interface 2002 年 4 月号 (CQ出版社) pp.86 - 97 から転載 >


権利・免責事項など

『Perl/Tk を使った GUI プログラミング』の著作権は筆者「広井誠 (Makoto Hiroi)」が保持します。無断使用や無断転載は禁止いたします。『Perl/Tk を使った GUI プログラミング』で作成したプログラムはフリーソフトウェアとします。ご自由にお使いください。プログラムの改造や配布もご自由にどうぞ。その際は、出典を明記してくださるようお願いいたします。

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お気楽 Perl/Tkx 超入門

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