中川歯科医院

院長の独り言


■TVを見て、なぜと感じたこと■
TVで対人地雷により、下肢を損傷して、身体に障害を受けた人たち
自立した生活をするためにも、その人達は義足を必要としているのに
義足は下肢の成長と共に、作り替える必要があるため
義歯を継続して使用するには、困難に直面しているという記事がありました

義歯の製作方法を見ていると
ちょうど入れ歯を作るやりかたに似ており
患部、義足を付ける下肢を印象して、型取った印象から下肢の模型を作り
それに併せて、下肢に合うソケット(この呼び方でよいのでしょうか)を作り
そのソケットに、足先となるパーツを取り付けていました

まるで顎の型を取り、入れ歯を造る行程と同じ

義足が合わなくなるのは、下肢が成長と共に形態が変化して、ソケット部と下肢が合わなくなることでした
ちょうど入れ歯が額堤と合わなくなるように・・・



歯科ではインプラントと言って、顎の骨に金属を埋め込んで、歯肉より突きだし
そのインプラントに上部構造・ブリッジや冠を固定する方法が行われています

もちろん、顎の骨に固定し、歯肉から突き出た金属に歯などを固定し、
その状態でお食事をし、食べ物がその周囲を通過しています



歯科で成果を上げて、有効と認められているのなら、なぜ、医科で同様のことが行われないのでしょう?

下肢の骨に直接、金属のインプラントを埋め込み固定し
そのインプラントの末端を、皮膚を突き破り体外に出し
体外に突き出たインプラントの末端に、ジョイントを設定して
そのジョイントに、義足となる先端部分を作って固定すれば
ソケットのように下肢に合わなくなることも無く、いつまでも自分の足と同じように使えるでしょうし
靴が減って履き替えるように
義足の部分は、ジョイント部分で交換すれば、簡便に使い続けることが出来るはず


歯科のインプラントと同じ考え方が、なぜ医科では考えつかないのか?
歯科では何十年も前から実際に患者さんに診療として行われています


股関節に人工関節として、インプラントを埋め込み固定した治療は行われているので
インプラント体強度の問題とは思えないのです

歯科のインプラントが顎の歯肉を突き破って、口腔に出た状態で飲み食い食事をすることを考えれば
皮膚を突き破ってインプラントが体外に出た状態で、お風呂に入る・・・
このようなことは、たいしたことではないように思えるのです

もし、私の無知から
インプラント義足が広く行われているのに、私だけが知らなかったのでしたら
是非、その様子を見てみたいです